読み込み中
ログイン・会員登録すると好きな記事をお気に入り登録できます

【医師監修】妊娠したい全ての女性に知ってほしい、4つのこと

このコラムにありがとう

目次

「赤ちゃんは自然に授かるもの」とも言われていますが、妊娠を目指す上で、日々の食事や生活習慣、心身の健康などを見直すことも大切になります。どんなことに気をつけていくべきなのか、見ていきましょう。

この記事の監修ドクター

麻布十番まなみウィメンズクリニック院長今井愛先生 女医+(じょいぷらす)所属。産婦人科専門医、医学博士。 http://www.azabuwomens-cl.com/

「妊娠したい」という願いを叶えるために

612758464

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

まずは現状を把握

妊娠したいと考えるなら、まずは自分の健康状態をきちんと知ることが大切です。例えば基礎体温をつけることも、現状把握に有効な手段です。しかし、中には妊娠が難しいケースもあります。女性だけでなく、男性側に原因がある場合もあるので、心配な夫婦は早めに病院で検査を受けると良いでしょう。

焦らないこと

「妊娠したい」という想いが強いほど、叶わないときには焦ってしまいがち。妊活中の方は、妊活そのものがストレスになってしまう場合もあります。しかし焦りは状況をより悪くするだけです。そもそも妊娠が当たり前のことではなく、1つの奇跡であると理解しなくてはいけません。

1回の射精で放出される精子の数は、多ければ4億個にもなります。しかし卵管に到達できる精子は、わずか1%ほど。そして最終的に受精できる精子は、たった1つです。さらに無事に受精したとしても、受精卵が子宮内膜に根を張って無事に着床する確率は、25%前後と言われています。これほど、奇跡的な確率の上に妊娠が成り立っているのです。

知ってほしいこと①「現状の把握」が何よりも大切

502806184

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

妊娠を考えるときに「現状の把握」が大切なのは、「不妊であるかどうか」を正確に判断するためです。不妊は決して珍しいことではなく、また治療開始が早期なほど効果が出やすいとも考えられています。まずは不妊の定義を知り、当てはまる場合は病院に相談しましょう。

自力では妊娠できない場合がある

不妊の定義とは、妊娠を希望する生殖年齢に達した男女が、避妊せずに性行為を行っても妊娠しないことです。日本産科婦人科学会ではこれまで「2年間妊娠しない場合は不妊に当たる」 としてきましたが、2015年には「1年間妊娠しない場合は不妊に当たる」と、定義を変更しました。適切な不妊治療を早期に受けることを目的とした変更だといわれています。

実際に高齢出産などを考える方の場合、1年の違いが治療効果を大きく分けてしまう可能性があります。したがって「不妊なのか、否か」については「1年間」を目安にしてください。そして不妊が疑われる場合には、なるべく早期に専門家へ相談するようにしましょう。

不妊は決して珍しくない

不妊という事実にショックを受けてしまったり、落ち込んでしまう人もいます。しかし現在では、不妊のカップルは「およそ10組中1組」とも考えられており、不妊が決して珍しいことではないということが判明しています。さらに今後、晩婚化などの影響でその割合が上昇するとも言われています。

女性の場合、不妊は加齢が大きな要因となります。20代が妊娠適齢期と言われているので、30歳以降の方は気をつける必要があるでしょう。また、若い女性でも過去に性感染症などになった経験があると、それが原因で不妊になることもあります。また不妊の原因が男性側にある割合は、およそ半分とも言われているため、病院を訪れる際は男性も専門家へ相談した方が良いでしょう。

病院で行われる検査とは

病院では不妊の原因を特定するためのさまざまな検査が実施されています。あらかじめ不妊の疑いがあるかどうかを確認することができるため、心配な方はいくつかの検査を受けてみると良いかもしれません。また念のために性感染症の検査は受けておくと良いでしょう。性感染症の中にはあまり自覚症状が出ないものもありますが、生殖器官の炎症などを引き起こし、不妊の原因となる場合があります。

■男女共通の検査 ・血液検査 血中のホルモンやヘモグロビンの量などを調べます。妊娠を妨げる要因として婦人科系の病気がありますが、血液検査がその発見にも役立ちます。

・フーナーテスト 性交後2〜3日以内の子宮の頸管粘液を調べる検査です。排卵日付近に調べることで、精子の動きを確認でき、不妊の原因かどうかを特定することが可能です。

・超音波検査 超音波が出る専用器具を膣内へ挿入し、卵胞や子宮に異常がないかを確認します。男性の場合は、精巣の状態などが確認できます。

■女性向けの検査 ・子宮卵管造影検査 子宮へカテーテルを通して、造影剤を注入。子宮癒着、ポリープ、卵管閉塞の有無を調べる検査です。本来はX線検査なのですが、造影剤の注入が卵管を広げるため、検査から3ヶ月程度は妊娠率が向上すると言われています。

・AMH検査 卵子のもとになる細胞は生まれた時から増えることがなく、少しずつ失われていきます。AMH検査は残された卵子がわかる検査で、妊娠可能な残り期間を割り出すことが可能です。

■男性向けの検査 ・精液検査 不妊が疑われる男性が、まず初めに行う検査です。これにより精子の量や数を始め、精子の運動状態や生存率、正常な精子の割合、白血球の数などを調べることが可能です。

知ってほしいこと② 妊娠しやすい体の状態って?

182253611

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

検査で特に異常が見つからなかった場合には、妊活をはじめましょう。まずは妊娠しやすい体の状態を見ていきましょう。

妊娠しやすい体の状態

男女ともに適正体重であることが、妊娠しやすいと言われています。痩せすぎでも太り過ぎでもない状態です。

適正体重かどうかはBMIで簡単にチェックできます。BMIは「体重(キログラム)÷身長(メートル換算)÷身長(メートル換算)」で出る数字のことで、「20〜24が妊娠に最適」と考えられています。この数字が少ない方は痩せすぎであり、多い方は肥満気味と判断できます。女性の場合、適正体重から大幅に差がある場合、月経周期やホルモンバランスを狂わせる要因となると考えられます。

また男性の場合も、肥満が精子の生成に悪影響与えると言われていますので、気をつけましょう。

妊娠しやすい心の状態

自律神経やホルモンバランスに関係するので、ストレス無く、穏やかな心の状態が望ましいです。そのためには特に良質な睡眠が不可欠ですので、夜更かししないようにしたり、自分にあった寝具に買い換えたりなど、工夫してみると良いでしょう。

知ってほしいこと③バランスのよい食事や生活習慣

620389802

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

健康のもとは、食事と生活習慣から。妊娠を目指す男女は健康であることが望ましいので、きちんと見直すようにしましょう。

妊娠する上で欠かせない栄養素

栄養バランスがとれた食事が健康の基本になりますが、実践できているかどうかは別問題です。例えば、貧血気味の方は鉄分や葉酸といった栄養素が不足している可能性があります。月経の量が多い人の場合、鉄分が不足しがちですし、お酒を飲む人は葉酸が不足しがちになると言われています。

さらに葉酸は、熱に弱く水に溶ける性質があるため、調理の際に食材からかなり失われてしまう危険性があるのです。鉄分や葉酸は、受精卵の細胞分裂にも必要なミネラルとビタミンで、不足した場合には妊娠しにくくなるとも考えられています。また不足しがちなミネラルとして、亜鉛が知られています。亜鉛は生殖機能の大きな働きを持っていますので、日ごろからきちんと摂取することが重要です。

まずは食事の見直しを行い、不足しがちな栄養素についてはサプリメントを取り入れることがベストです。厚生労働省も、妊娠希望の女性や妊娠の可能性がある女性は、1日400マイクログラム分の葉酸をサプリメント(もしくは強化食品)で摂取するよう推奨しています。

妊娠しやすい生活習慣

ストレス解消や代謝を上げるという点で、適度な運動も良いと考えられています。ウォーキングなどはパートナーと一緒に出来るのでおすすめ。一方でランニングやエアロビクスなど、上下の動きを伴ったり消耗が激しい運動は、不妊治療の効果を下げるとも言われているので要注意です。さらにアルコールやカフェインの量は控えめにして、可能であれば禁煙することが、妊娠しやすい生活習慣につながると言われています。

知ってほしいこと④妊娠しやすいタイミングがある

71928714

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

妊娠しやすいタイミングは、基礎体温の測定である程度絞り込めます。しかし、それはあくまでも「予想」です。妊娠の確率を高めるには、予想日の前後もしっかりセックスを行う必要があります。

基礎体温の重要性と限界

基礎体温は朝、起床時に計った体温のことで、毎日記録することで、およその排卵日を予測することができます。基礎体温が低めの時期を「低温期」と呼び、高めの時期を「高温期」と呼びます。

排卵期は、この両方の時期に挟まれていますが、ホルモンバランスや生理周期が乱れやすい方の場合は、予測がより困難になります。仮に、ホルモンバランスがかなり安定している方でも、排卵日の正確な予測には限界があります。したがって排卵予想日は、あくまでも目安として捉えるようにしましょう。また基礎体温は、体の異常を発見するサインにもなります。不妊の要因となりうる病気などの早期発見につながるケースもあるので大切です。

「排卵日当日だけのセックス」は失敗のもと

排卵予想日にセックスを行う方は、念のため「その前後2日間」もセックスをしておくべきと言えます。基礎体温をきちんと記録し安定している人ならば、これで排卵期を大幅に外す可能性は低くなります。「排卵日当日」をピンポイントに狙うのではなく、その前後を広くカバーすることが、妊娠の確率を高めます。ただし1日のうちに回数を重ねすぎるのは、かえってよくないので避けるようにしましょう。

まとめ

492792525

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

妊娠を希望する全ての女性に知ってほしいのは、「妊娠可能な時期には限りがあるが、決して焦る必要はない」ということです。まずは食事や生活習慣を見直したり、ストレスを溜め込まないようにしましょう。1つ1つ、出来ることから始めていきましょう。


関連記事


情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年2月24日

この記事に投票する

回答せずに結果を見る

SNSでも新着記事をお知らせしていますmichill 公式アカウント

ログイン・無料会員登録