読み込み中
ログイン・会員登録すると好きな記事をお気に入り登録できます

【医師監修】新生児の下痢はどう見極める? 知っておくべき、安心・危険なうんち

このコラムにありがとう

目次

うんちは赤ちゃんの健康のサイン。日々、赤ちゃんのうんちをみていると少しの変化でも敏感になり、とても心配になってしまうママやパパも多いのではないでしょうか。しかし、下痢のなかでも心配する必要のないものから、危険なものまでいろいろ。正しい知識で赤ちゃんの健康を守ってあげましょう。

この記事の監修ドクター

北浜こどもクリニック北浜 直 先生 医療機関併設型の病児保育やインフルエンザ等の予防接種、育児相談などお気軽にご相談下さい。 http://www.kitahama-kidsclinic.jp/

まずは通常のうんちを知ろう

120371930

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

毎日、何度もおむつ替えしているママのみなさん、おつかれさまです!おむつ替えは、赤ちゃんの健康状態を知る絶好のチャンスです。おむつかぶれなどのお肌の状態を見るだけでなく、うんちやおしっこの状態もきちんとチェックしていますか? 生まれたばかりの赤ちゃんのうんちって、色も状態も大人とは違います。はじめに、赤ちゃんの通常のうんちはどのようなものなのか、見ていきましょう。

新生児の通常なうんちの色・形

出生直後の赤ちゃんは、「胎便」と呼ばれる「黒緑色」のドロッとしたうんちを出しますが、その後「黄色」や「淡い茶色」、「明るい緑色」のうんちになります。

これって下痢?新生児の下痢の見極め方

166273516

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

下痢になる原因には、さまざまなものがあります。冬場など、風邪ウイルス感染による下痢や、なんらかの原因で体調が悪くなり、消化吸収能力が一時的に落ちて下痢になる等です。特に心配する必要のないものから、命にかかわる危険な下痢もあります。まずは赤ちゃんが下痢になってしまったら、どう対処するべきなのかを詳しく紹介します。

下痢が疑われるケース

下痢とは水のようなうんちのこと。またいつもより目に見えてうんちの回数が多く、やわらかい時に下痢と呼ぶこともあります。逆に多少うんちの回数が増えたり、ゆるくても食欲があり、機嫌がよく、発熱など他の症状がなければ心配ありません。 うんちの回数が1日10回でも、毎日そのぐらいであれば大丈夫でしょう。また離乳食で新しい食品を与えた、初めて果汁を与えた等による一時的なことなら、様子を見てみましょう。

こんな下痢は要注意!

ウイルス性の感染が原因と思われる心配な下痢の時には、赤ちゃんは必ず他の症状も見せているはずです。下記の症状が診られたら小児科で診察を受けましょう。

まず白っぽい下痢や血が混ざっている下痢には注意が必要です。また赤ちゃんは、食欲がない、熱がある、食べたものを吐く、機嫌が悪い(ママがあやしても反応しない、大好きなおもちゃに手を出さない等、普段と様子が違う)などの症状がみられた場合に医師の診断が必要です。機嫌が悪い、食欲がない場合は診察を受けることが前提ですが、下痢によって水分が失われているので、市販の赤ちゃん用のイオン飲料を飲ませてあげることも効果的です。

新生児が下痢になったときの対処法

下痢になっているだけで、食欲もあり体重も増加している、機嫌もよいなら心配する必要はないため、母乳やミルクはそのまま与え、離乳期なら念のため食事を少し柔らかくして様子を見ましょう。

ただし、下痢になるとおしりがかぶれやすくなるので、おむつ替えはこまめにして清潔に保ってあげる必要があります。おむつを替える際、おしりをシャワーで洗ってあげるとなおいいですね。また、脱水を予防するために、湯冷ましや野菜スープなどをこまめに飲ませてあげることもよいでしょう。

下痢で疑われる「二次性乳糖不耐症」

592397158

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

赤ちゃんの下痢が長引く時は、何かしらの異常が発生している可能性が考えられます。赤ちゃんの下痢が慢性化したときに疑われる病気について、詳しく解説していきます。早めに原因を特定して、適切な対処をするようにしましょう。

ウイルス性胃腸炎などが原因の急性の下痢であれば、赤ちゃんでも4~5日程度で症状が治まる場合が多く、長くても1週間程度で下痢の症状は改善されるはずです。では、1週間程度でおさまらず、1週間以上もだらだらと長引く場合は、どのような原因が考えられるのでしょうか。

1週間以上の下痢は「二次性乳糖不耐症」の可能性も

食欲があって、おう吐や発熱などの症状がなければ、うんちが柔らかくても、しばらく様子を見ていて大丈夫でしょう。しかし、いくら赤ちゃんの機嫌がよかったとしても、1週間以上も下痢や軟便が続く場合は、何かしらの異常のサインである可能性が考えられます。

特に、赤ちゃんに多いのが、「二次性乳糖不耐症」です。これは、ウイルスや細菌によって急性の胃腸炎になったとき、腸の粘膜が傷つけられ、乳糖を分解される酵素が減ってしまったことで、酸性の便や下痢を伴う病気です。ミルクや乳製品を口にすると下痢がひどくなるという特徴的な症状のほかに、体重増加不良を起こす場合があります。

乳糖不耐症の場合は、適切な対処や治療が必要になります。また、それ以外の症状でも下痢が慢性化した時には、他に気になる症状がなくても、きちんと医師の診察を受けることが望ましいでしょう。

二次性乳糖不耐症とは

乳糖(ラクトース)とは、ガラクトースとブドウ糖(グルコース)が結合した2糖類で、牛乳や母乳等に含まれる栄養素です。口から摂取した乳糖は、小腸粘膜に存在する乳糖分解酵素(ラクターゼ)によって分解されて小腸粘膜より吸収されます。しかし、乳糖不耐症の人は、この乳糖分解酵素が生まれつき欠損していたり、少量しか産生されません。そのため酵素活性が低く、小腸での分解がうまくいかずに不消化の状態で腸内に残ってしまうのです。

そして、その分解されなかった乳糖は、大腸の中で腸内細菌によって発酵し、脂肪酸と炭酸ガス及び水になります。発生した炭酸ガスや脂肪酸は、腸を刺激して自発活動(蠕動(ぜんどう))を亢進させます。また、不消化の食物残渣(ざんさ)によって大腸の中の浸透圧が高くなるので、腸管の粘膜を通して、体のなかの水分が腸管のなかに移動し、下痢を引き起こしてしまうのです。

二次乳糖不耐症のなかでも、遺伝的に乳糖分解酵素を持たない場合を「先天性乳糖不耐症」といいます。乳糖分解酵素は小腸粘膜の先端部分にあるため、小腸粘膜が傷害される多くの病気で二次的に酵素活性が低下する場合もあります。これを後天性(二次性)乳糖不耐症といいます。

乳児では、ウイルスや細菌による腸炎の後に、腸粘膜が傷害され酵素活性が低下してしまうことがよくあります。この場合は小腸を休ませて粘膜が回復すれば、また乳糖を分解することができるようになるでしょう。

二次性乳糖不耐症の症状

ミルクが主食である乳児期には、乳糖分解酵素は十分に作られますが、成長するのに伴い特別な病気がなくても、次第に乳糖分解酵素活性が低下します。日本人では、大人の約40%で乳糖分解酵素活性が低いといわれています。この原因は、ミルクを多く摂取する食生活をもたなかったためと推測されています。そして、このような状況で、大量の乳製品を摂取するとおなかの調子が悪くなります。

乳糖不耐症の症状としては、乳糖を多く含む乳製品を摂取することによって腹痛が生じ、蠕動が亢進して、酸っぱいにおいのするガス成分に富んだ水のような下痢をします。赤ちゃんの場合は、ウイルス感染による腸炎に合併して症状が出現することが多いです。

また、乳糖不耐症であるか調べる診断としては、乳糖の摂取時に血糖が上がらないまま糖が排泄されていないかをチェックする方法があります。腸の粘膜を摂取して、酵素の状態を調べると確実に乳糖不耐症であるかどうかがわかります。しかし、二次性乳糖不耐症の場合には、簡単な問診や乳糖不使用のミルクで症状が改善するのかで判断することも可能です。

二次性乳糖不耐症の治療・対策

二次性乳糖不耐症の治療・対策としては、下記の方法があります。

1.一時的に母乳・ミルクを止めてみる。 2.乳糖分解粉乳(ラクトレス・ノンラクトなど)や乳糖分解牛乳(アカディ)に切り替える。 3.医療機関で乳糖分解酵素(ミルラクト・ガランターゼなど)の処方を受け、母乳やミルクを飲む前に服用する。 4.ヨーグルト・乳製品飲料(カルピスやヤクルトなど)、チーズなどの発酵性乳製品を摂取する。 これらの乳製品は、製造過程で乳糖がある程度分解されるので、母乳やミルクに比べ、乳糖不耐 症を起こしにくい。 5.乳製品を少しずつ繰り返し摂取していると酵素誘導が起こり、乳糖不耐症が軽快することがある。

下痢以外にも!知っておきたい危険なうんち

490525609

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

赤ちゃんのうんちは「黒緑色」のドロッとしたものから、「黄色」や「淡い茶色」、「明るい緑色」は通常で、安心して大丈夫なものです。心配しなければならないのは、「赤」「黒」「白」のうんちです。

赤いうんち

赤いうんちは出血を伴ううんちなので、要注意です。細菌性の腸炎(O-157のような病原性大腸菌、サルモネラ菌など)や腸重積症といった病気の可能性があります。

*赤でも心配ない場合 安心なうんちの色(緑色)のなかに糸くず状に赤く血が混ざっている場合や、ガンコな便秘の後に出血をともなっている場合は、肛門の出口に近い腸の粘膜をちょっと傷つけている、いわゆる「切れ痔」のような状態であり、よくあるケースです。この状態が続かなければ心配はありません。

黒いうんち

腸や肛門に近い部分での出血は赤いうんちになりますが、体の内部の方で出血した場合、血液が胃酸と混ざりうんちが黒く、タール状になります。この場合もお医者さんに診てもらいましょう。

白いうんち

白い色のうんちは、肝臓からでる胆汁が何らかの理由でうんちに混ざらないことで起こります。冬であればロタウイルス感染である可能性が高く、嘔吐や下痢、発熱をともない脱水症状を起こします。

さらに怖いのは先天性胆道閉鎖症の場合で、肝臓から腸に胆汁を送る管が生まれつきふさがっていたり、管自体がない場合に起こります。生後2か月までの発見が重要ですので、白いうんちをしたら、すぐにお医者さんに行きましょう。

まとめ

498277075

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

大事なわが子の健康状態を知らせてくれるサインであるうんち。その色や形によっては、とても危険なものもあることがわかりましたね。もし紹介したような、危険なうんちに出会ったら、すぐにお医者さんに連れていきましょう。毎日のおむつ替えは、話すことのできない赤ちゃんからのメッセージを受け取れるチャンス。いち早く赤ちゃんの健康状態の変化に気づいてあげましょう。


関連記事


情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年2月21日

この記事に投票する

回答せずに結果を見る

SNSでも新着記事をお知らせしていますmichill 公式アカウント

ログイン・無料会員登録