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【医師監修】麻疹(はしか)の予防接種を忘れないで!病気の怖さと流行時期、接種スケジュール

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目次

麻疹の予防接種はちゃんと受けましたか? 麻疹はとても怖い病気です。しかし、ワクチンを接種していれば感染をほとんど防ぐことができます。この機会に確認してみましょう。

この記事の監修ドクター

北浜こどもクリニック北浜 直 先生 医療機関併設型の病児保育やインフルエンザ等の予防接種、育児相談などお気軽にご相談下さい。 http://www.kitahama-kidsclinic.jp/

麻疹(はしか)ってどんな病気?

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麻疹(はしか)とは

麻疹は、麻疹ウイルスという、同じ部屋にいるだけでも飛沫感染や空気感染する、感染力の強いウイルスが引き起こす急性の全身感染症として知られています。潜伏期間は感染後1週間から10日程度で、高熱・激しい咳・発疹が症状として現れます。麻疹ウイルスの感染経路は、飛沫感染、空気感染、接触感染で、人から人へ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持たない人が感染した場合はほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続します。脳炎、中耳炎、肺炎などの合併症もまれではなく、死に至ることもあり、危険な病気でもあります。しかし、予防接種をしていれば、ほとんど感染することがないとされているので安心して下さい。

麻疹(はしか)の症状

感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水などといった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後に、発疹と39℃以上の高熱が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、また、患者1,000人のうち1人の割合で脳炎が発症するといわれています。死亡してしまう割合も、先進国でさえも1,000人のうち1人と言われ、妊婦が感染すると流産や早産を起こす可能性があります。しかし、ワクチン接種を受けて免疫がある人は感染することはほぼありません。 その他の合併症としては、10万人に1人程度と頻度は高くないが、麻疹ウイルスに感染後、とくに学童期には、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれている中枢神経疾患を発症する場合があります。近年は麻疹含有ワクチンの2回接種が行われているため、麻疹に感染する人数は減っています。

知っておきたい予防接種のあれこれ(必要性、接種スケジュール、副反応)

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麻疹(はしか)の予防接種はなぜ必要?

麻疹は感染力が強く、空気感染もするので、手洗いやマスクのみでは予防することはできません。しかし、ワクチン接種を受けて免疫がある人なら感染することはほぼありません。2回接種していればほぼ確実に防げます。そのため、予防接種がとても重要となります。2回の接種を受ければ、1回の接種では免疫がつかなかった人でも免疫をつけることができます。さらに、接種後年数の経過とともに、免疫が次第に低下してきた人に関しては、2回目のワクチンを受けることにより免疫を増強させるという効果があります。

また、麻疹の患者に接触した場合、72時間以内に麻疹ワクチンの接種をすることも効果があると考えられています。接触後5、6日以内に、γ-グロブリンの注射で発症を抑制することができる可能性がありますが、安易にとれる方法ではないので医師に相談しましょう。

予防接種はいつ受ける?

大切な子どもを病気から守るためには、接種できる時期になったらできるだけベストのタイミングで、忘れずに予防接種を受けることが重要となります。麻疹は毎年春から初夏にかけて流行が見られるため、受けられる年になったら流行時期の前に受けておくと安心です。接種を始める年齢は1歳の誕生日すぐですが、必要に応じて1歳前の接種も可能です。接種回数は2回で、2回目は小学校入学の前年になります。 予防接種のスケジュールを立てるときのポイントは1歳の誕生日に必ず受けることです。また、ヒブ・小児用肺炎球菌・四種混合・MR・おたふく かぜ・水痘の6本を同時接種で受けることも可能なので一緒に受けてしまうといいでしょう。 ヒブ・小児用肺炎球菌・四種混合の追加接種の1週間後に受けることもできます。

費用について、子どもの場合は定められた期間内であれば原則無料となっているので、忘れずに接種するようにしましょう。

副反応についても知っておこう

1回目のワクチン接種後の反応として最も多く見られるのが発熱です。接種後1週間前後に最も頻度が高く、接種して2週間以内に発熱が出る人が約13%います。その他に、接種後1週間前後に発疹が出る人も数%。アレルギー反応として蕁麻疹が出る人が約3%、また発熱に伴う痙攣が0.3%程度の人に見られます。2回目の接種では反応が見られる場合もありますが、発疹、発熱の頻度は極めて低くなっています。まれな副反応として、100万~150万人に1人以下の割合で脳炎・脳症が報告されていますが、ワクチンとの因果関係が明らかではない場合もあります。

また、麻疹含有ワクチンは、ニワトリの胚細胞を用いて製造されていますが、卵そのものを使っているわけではないので、卵アレルギーを原因とするアレルギー反応の心配はほとんどないとされています。しかし、アナフィラキシー反応の既往がある人など、重度のアレルギーのある人は、ワクチンに含まれるその他の成分によるアレルギー反応が起こる可能性もあるので、接種時にかかりつけの医師に相談しましょう。

大人も受けておきたい!日本における麻疹(はしか)の現状

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麻疹(はしか)の流行について

平成19、20年に10代から20代の人を中心に流行しました。かつては小児のうちに麻疹に感染し、自然に免疫がつくのが通常でしたが、麻疹ワクチンの接種率が上がり、自然に感染する人は少なくなってきています。しかし、10〜20代の人たちの中には、今まで一度も麻疹の予防接種を受けていない人がいます。そのうえ、予防接種は、一度で十分な免疫ができるとは限らず、数%の人には麻疹ワクチンを一回接種しても十分に免疫がつかないこともあります。これらが流行の原因と考えられています。

さらに、麻疹ワクチンの接種率の上昇により、麻疹の患者数が減り、麻疹ウイルスにさらされる機会が減少しました。10代~20代の人は幼少時にワクチンを1回しか接種していないため、免疫が強化されておらず、時間が経過したのに伴い、免疫が徐々に弱まってきている人がいたことも原因の一つと考えられています。

国立感染症研究所のデータによると、はしかの患者は2014年、2015年、2016年と日本はこの数年間で激減しているそうです。2015年に国内で長く流行していた土着のウイルスが排除され、世界保健機関(WHO)の西太平洋地域事務局より「排除状態」の認定を受けました。しかし、未だ海外から入ってくるウイルスによる感染が、国内各地で単発で起きています。

多数の患者の報告があるのは、主にアジア及びアフリカ諸国で、中でも、中国、インド、パキスタン、モンゴル、ナイジェリアなどからの報告数が特に多いです。日本を含めたほとんどの先進国では、麻疹の対策として麻疹を含むワクチンの2回接種法がとられています。こうした対策により、世界各国では麻疹排除を達成する国が増加しています。しかし、未だに麻疹が多く発生している地域が、多くあることから、麻疹にかかったことがない人が海外渡航される時には、あらかじめ麻疹の予防接種歴を確認し、麻疹の予防接種2回受けていない場合には予防接種を受けましょう。

予防接種はどんな人が受けるべき?

定期接種の対象年齢である1歳児、小学校入学前1年間の幼児は、積極的に受けてください。定期接種の時期にない人も、麻疹にかかったことがなく、ワクチンを1回も受けたことのない場合はかかりつけの医師に相談しましょう。

平成2年4月2日以降に生まれた人は、定期接種として、2回の麻疹含有ワクチンを受けることになります。それ以前に生まれた人は、1回のワクチン接種のみの場合が多いです。また、医療従事者や学校関係者・保育福祉関係者など、麻疹にかかるリスクが高い人や、麻疹にかかることで周りへの影響が大きいと考えられる場合や、流行国に渡航するような場合は、2回目の予防接種について、かかりつけの医師に相談しましょう。

妊娠中に麻疹にかかると流産や早産を起こしやすくなります。妊娠前で未接種・未罹患の場合はワクチン接種を受けるようにしましょう。既に妊娠している場合はワクチン接種を受けることができないので、麻疹流行時には外出を避け、人混みなどには近づかないようにするなどの注意が必要です。また同居者も2回接種しおえてない場合はワクチン接種した方がいいでしょう。

平成18年以前に生まれた女性の方、平成7年以前に生まれた方は、麻疹ワクチンを一回しか受けていません。そのため、麻疹に十分な免疫が得られていないのでMRワクチンの追加接種をした方がいいでしょう。

ワクチンの種類と費用について

定期予防接種の場合は原則無料ですが、任意予防接種の場合は有料となっています。

ワクチンの種類は、MR (麻疹風疹混合)、B型肝炎、小児用肺炎球菌、水痘 (みずぼうそう)、ヒブ、BCG、四種混合(DPT-IPV)、おたふくかぜ、日本脳炎、インフルエンザ、ロタウイルス、A型肝炎、髄膜炎菌などたくさんあります。

目安の費用は、MR(麻疹・風疹混合)9,400円 、麻疹 6,480円、 風疹 6,480円、 水痘 6,480円、おたふく(ムンプス)4,860円 となっています。同時接種できるものもあります。 また診療所によって費用も異なり、自治体によっては助成してくれるところもあるので確認しましょう。

まとめ

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ワクチンをしていればほとんどかからないとされている、麻疹。ワクチンは必ず受けるべきですし、幼い頃に接種したからといって安心せず、2回接種したかを必ず確認しましょう。2回の接種で免疫が得られるのでこれから接種をするお子さんは2回ちゃんと受けるように気をつけましょう。妊婦の時は特に注意が必要なので、家族でも予防接種をすることをお勧めします。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年2月24日

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