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【医師監修】赤ちゃんのエコー(超音波検査)で何がわかる? 写真の見方、記号の意味、精密検査(胎児ドック・胎児スクリーニング)など

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目次

近年の出生前診断は種類も増え、昔に比べて胎児の形態異常もわかるようになりました。しかし、通常の超音波検査だけではわからない異常や病気もあり、それらの病気や異常は胎児ドックを使って明らかにさせていきます。

この記事の監修ドクター

むさしのレディースクリニック院長大田昌治先生 武蔵境駅北口より徒歩2分の助産師がいる産科・婦人科クリニックです。 いつも患者様に寄り添っていける産婦人科のかかりつけ医でありたいと思っています。女性のトータルライフをサポートしていきます。 http://musashino-ladies.jp

赤ちゃんのエコー(超音波検査)でわかることとは?

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胎児エコー(胎児超音波検査)とは

超音波検査とは、妊娠すれば誰でも受ける出生前診断で、胎児の大きさや心拍の確認をはじめ、羊水量、胎盤などを調べ、胎児の病気を見つけることができるものです。

超音波検査は一般に自費診療になり、回数や費用は病院ごとに異なります。検査の仕組みとしては、装置につないだプローブで体の中に超音波を送ると、プローブが体の中の臓器から跳ね返ってきた超音波を受け取ります。その反射波の波形の強さ等をもとに情報が映像化され、モニターに映し出されます。縦・横・斜めなどさまざまな角度で体の断面を撮影することにより、子宮の内部を細かく観察することができます。

超音波検査には2種類あり、プローブを膣内に挿入する「経腟超音波検査」と、プローブをおなかの表面に当てる「経腹超音波検査」があります。前者は妊娠初期段階の、胎児が小さい時期に、後者は、ある程度胎児がある程度大きくなってから行います。 この定期健診はエコーで映し出された映像を見ながら、胎児に異常がないか確認するために非常に重要です。

胎児エコー(胎児超音波検査)でわかること・わからないこと

医師は妊娠週数によって胎児超音波でさまざまなものを評価しています。まず妊娠初期は胎児の数です。胎児が1人である単胎か、双子などかの多胎かを判定し、胎児同士を隔てる膜の様子などを観察します。

胎児の大きさや羊水量も測定します。妊娠10週未満の初期段階では、胎児の大きさは予定日の目安として使い、妊娠10週未満の初期段階では、胎児の大きさは【予定日を決めるため】に使い、妊娠10週以降は胎児の大きさが【週数基準に入っているか】を考えます。特に10週以降は、胎児の大きさが基準から大きすぎても小さすぎても問題があり、小さかった場合は胎盤機能に問題がある場合や、胎児に病気がある場合がある一方で、大きかった場合は妊娠糖尿病により胎児が大きくなってしまっている可能性も疑われます。また羊水量が少ない場合には、胎盤機能の低下、破水、羊水量が少なくなる胎児疾患が疑われ、多い場合には、妊娠糖尿病や羊水量が多くなる胎児疾患が疑われます。

胎児の向きも観察します。胎児の向きは30週を過ぎるころまではあまり重要ではありません。しかし32から36週ごろに逆子であると、施設によって分娩方針の説明を受けることがあります。また、現在では逆子は帝王切開による分娩が一般的です。

そして、超音波検査で確認できる項目として重要なのが、胎児の元気さや形態異常の評価です。お母さんが胎動を感じている時は元気であると考えて問題はありませんが、胎動が少ないと感じるときや週数平均より小さな胎児に対しては超音波検査で胎児の元気さを評価する必要があります。

形態異常の評価では胎児の体や臓器を見ることで、病気がないかの診断をし、病気があると診断された場合には、妊娠中にどのように管理していくのか、生まれた後に治療が必要かどうかを検討します。しかし、形態異常があるからといって必ず病気があるとは限らず、一方で、ないからといって必ず病気がないとも限らず、すべての形態異常を超音波で見つけられるわけではないことも理解しておきましょう。

エコー写真の見方・記号の意味

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写っているのは何?エコー写真を見る時のポイント

超音波は、固いものにあたると反射する性質を持っていて、プローブから出た超音波が胎児にあたって、跳ね返ってきたエコーが画面に映し出されます。固いものに反射すると白く映るので、頭や背骨、手足などの骨は白く映り、羊水や心臓の中の血液などの反射しない液体は黒く映ります。

エコー写真を見る時のポイントは大きく4つあります。

1.白い大きな丸は、頭かお腹で、短い小さな丸は、手や足です。エコー写真は胎児の体の表面ではなく、真上や横から見たときの断面が映し出されるので、頭やおなか、手足など、1つでもパーツがわかれば、その見えたものによって全体像を予想することができます。

2.魚の骨のように映るのは背骨、何本もの線は肋骨だということです。頭の丸い骨から体の全体図を見ていくと、体部分に白い線の連なりが見える場合があります。魚の骨のように見えるものが背骨で、何本かの等間隔の線が肋骨です。

3.20週頃までは全身が映りますが、それ以降は1つの画面に全身が収まりきれず、部分しか映らないです。胎児の姿勢にもよりますが、体の一部分のアップが映るようになります。

4.後期は頭の大きさ、大腿骨長などから、発育状態や体重を推定できるということです。ただし、実際の体重とは15%程度の誤差があります。

エコー写真の記号は何を表している?

エコー写真にはさまざまな記号が記されています。まず、写真の右上に、検査を受けた時の日付と時間が表示されています。体の長さを測る記号は9種類あります。体の部分の大きさを測るときは2つの+マークや×マーク間の長さを算出します。

・BPD…児頭大横径といい、頭を真上から見て左右横幅の1番長い部分の直径を測った頭の大きさのことです。胎児の発育の目安になり、経腹超音波で医師が画面に映る丸いものを測っていたら、BPDと思われます。

・FL…太ももの長さのことです。太ももの長さは体の中で1番長い骨で、BPDとともに発育の目安となります。

・APTD…腹部前後径で、おなかの前後の厚みを測って胎児の推定体重を算出するのに使います。

・TTD…腹部横径で、おなかの横幅の長さを測って推定体重を算出するのに使います。

・EFW…BPD、FL、APTD、TTDの数値から算出した胎児の推定体重で、EFBWと表示することもあります。

・GS…胎嚢(たいのう)という胎児が入っている袋のことで、その大きさです。経腟プローブなら妊娠5週から見え始めます。

・CRL…頭殿長といって、頭からおしりまでの長さのことです。7~11週頃まではどの胎児も同じような発育をするので、月経不順や最終月経があいまいな人など、予定日が確定しにくい場合に、CRLの数値を使い妊娠週数や予定日を修正、確定します。

・○W○Dは、測定した数値から、それが何週(W)何日(D)にあたるかを割り出したもので、ある程度の誤差が生じます。

推定体重はどうやって出している?

胎児の推定体重は胎児の頭位・胸囲・大腿骨長をもとに、【1.07×BPD3+3.42×APTD×TTD×FL】の計算式に当てはめて計算します。最近の検査機器は、それぞれの数値を計測すると、自動的に推定体重が算出される仕組みになっており、エコー写真をもらった時に推定体重も記載されていることが多いですが、100%正確というわけではないので注意しましょう。

超音波精密検査「胎児ドック(胎児スクリーニング)」とは

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胎児ドック(胎児スクリーニング)とは?妊婦健診との違い

胎児ドックは、エコーを使用して30分〜1時間かけて胎児に染色体異常の心配が本当にあるのかどうかや、形態異常がないかを確認する検査です。一般の妊婦健診のエコー検査と違って、胎児の異常についてを詳細に診ます。

妊婦検査では胎児ドックのように精密に診ることができません。さらに、胎児の異常がわかる検査をするときには「どのような検査をするのか」「もし異常が見つかった場合それを伝えるのか」ということに対し、事前に妊婦さんから同意をとった上で行わなれます。すべての産婦人科医に妊婦健診のエコー検査で毎回それを求めることは現状難しく、そのうえ、日本では胎児は保険適用外なので、経済的な理由でもすべての妊婦さんに妊婦健診で行うことは厳しいのです。

主な観察項目とわかること

胎児ドックは初期と中期にわけて行われます。初期の胎児ドックは、妊娠12~13週に行われ、主にダウン症などの染色体異常の可能性をみるリスクチェックを行います。超音波検査で児の頚部浮腫やいくつかの血清マーカーをチェック・測定して、特別なプログラムを使用してリスク計算を出します。

中期の胎児ドックは妊娠20~30週の間に行われ、特に25週前後の頃が見やすいとされています。中期では主に胎児外表奇形といった、目でわかるような大きな身体の異常をチェックする検査として利用されています。観察項目として、はじめに胎児の推定体重の計測と羊水量を確認します。次に、頭部、顔面、心臓、胸部、腹部、背骨、四肢、臍帯、と部分ごとに確認し、最後に性別を観ます。

知っておきたいエコー(超音波検査)の豆知識

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2D、3D、4Dの違い

最近では、2Dエコーをさらに立体的に映した3Dエコーや、3Dに時間の要素を加え、胎児の表情や動いている様子などを立体的に、リアルタイムに観察することができる4Dエコーを導入する産院も出てきました。しかし、3Dや4Dエコーは家族の感激が倍増する一方で、時間がかかること、胎児の場所によっては適正な画像がとれないこと、コストがかかることが欠点です。その結果、現時点では通常の2Dエコーのほうが胎児情報も取りやすいという理由もあり、2Dが一般的に使用されています。

エコー写真の保存方法

感熱紙にプリントアウトした超音波写真は、いずれ色が薄れて消えてしまいます。長期間残しておきたい場合はコピーをとる、写真店で印画紙に複写してもらう、スキャナーでパソコンに取り込むなどして保存しておきましょう。

まとめ

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妊娠や出産は、人によってリスクの大きさが違います。一般的に大きな奇形を持って生まれてくる赤ちゃんは3~5%で、その多くは特に問題のなかったお母さんから生まれてくるといわれています。なかには生まれてからすぐに治療しなければならない病気もあり、出生前診断を受け、お腹の中にいるうちに病気が見つかっていれば、生まれてからの治療やサポートが万全にできることもあります。 生まれてくる赤ちゃんに対して前もって準備をするためにも、なるべく検診を受けることをおすすめします。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年2月24日

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