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【医師監修】妊娠前後に摂取したい「葉酸」の5つの効果

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目次

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今回は、妊娠前後に摂取したい「葉酸」の5つの効果、働き、摂取方法を分かりやすく解説していきます。

この記事の監修ドクター

麻布十番まなみウィメンズクリニック院長今井愛先生 女医+(じょいぷらす)所属。産婦人科専門医、医学博士。 http://www.azabuwomens-cl.com/

妊娠前後に摂取したい「葉酸」とは?

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厚生労働省が摂取を推奨するビタミン

葉酸はビタミンB群の一種です。含有量は食品によって異なりますが、炭水化物から緑黄色野菜、フルーツ、お肉、魚介、卵、牛乳まで、さまざまな食材に含まれています。

妊娠前後の女性に対して、国が葉酸の摂取を呼びかけるようになったのは21世紀に入ってからのことです。2000年は厚生労働省から「1日400μg(マイクログラム)の葉酸サプリメント摂取」が、神経管閉鎖障害の予防のために推奨されました。神経管閉鎖障害ついては、後ほど詳しくご紹介しますが、先天的な胎児の障害の1つです。なお、現在は摂取の推奨量が変わり、1日400μgよりも少し多めの摂取が勧められています。

妊娠前後の望ましい摂取量

葉酸の摂取量を増やすのは「妊娠前から」です。目安としては「妊娠の1ヵ月以上前から摂取をするように」と言われています。妊娠を計画する女性や、妊娠の可能性がある女性は「1日に400μgの付加的な摂取が望ましい」と(「日本人の食事摂取基準2015年版」/厚生労働省)では紹介されています。18歳以上の女性の場合、食事からの葉酸摂取量基準は1日に240μg(推奨量)です。したがって、妊娠を計画する女性や妊娠の可能性がある女性は、1日に640μgの葉酸摂取が望ましいと言えるでしょう。

また妊娠中の女性は、葉酸の摂取量を通常よりも1日240μg増やします。つまり、合計で1日480μgの葉酸摂取が望ましいわけです。なお、出産後(授乳期)も、通常より1日100μg多く葉酸を摂ることが推奨されています。つまり、合計で1日340μgの葉酸摂取を目安にすると良いです。

産後の母体の回復にも必要ですが、葉酸を多めに摂ることで母乳を通じて赤ちゃんへ十分な量の葉酸を届ける意味もあります。

葉酸の5つの効果

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胎児の健康を守る

妊娠前後の女性にとっては、最も注目すべきなのは葉酸の効果でしょう。

妊娠初期~中期にかけて葉酸が不足してしまうと、胎児の成長(細胞分裂や増殖)に問題が起きる可能性があります。例えば、二分脊椎(にぶんせきつい)と呼ばれる、神経管(中枢神経のもとになるもの)から脊髄が出たままとなってしまう神経管閉鎖障害の症状の1つです。場合によっては、無脳症と言う形で症状が出ることもあります。いずれも手術などで治療した場合でも、何らかの障害が残る可能性や、死産・流産もあり得ます。

もちろん、葉酸の摂取によって神経管閉鎖障害などを完全に防げるわけではありません。しかし厚生労働省からも、有効な予防の手立てとなることは紹介されています。胎児の健康を守るためにも、妊娠を計画する女性・妊娠の可能性がある女性は、通常の食事のほかに「1日400μgの葉酸」を付加的に摂取するようにしてください。

成長のサポート

葉酸は、細胞分裂や増殖に不可欠な働きをします。つまり胎児の成長はもちろんのこと、幼児期においても極めて重要な栄養素と言えるでしょう。大人の場合は、葉酸が粘膜や皮膚の細胞の入れ替わりをサポートしてくれます。葉酸不足は炎症などの形ですぐに現れますので、やはり十分な摂取が必要です。

動脈硬化の予防

葉酸は、ホモシステイン(アミノ酸の1種)が血中に増えることを予防してくれます。ホモシステインは心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めますが、葉酸にはその予防効果が期待できます。

貧血予防

葉酸の最も重要な働きの1つは、赤血球の合成をサポートすることです。赤血球は、ヘモグロビンという赤い色素が大部分を占めていますが、このヘモグロビンは血液を通じて全身に酸素を運ぶ働きをしています。逆に言えば赤血球不足(ヘモグロビン不足)が起きると、全身に供給される酸素の量が足りなくなり、立ちくらみやめまい、耳鳴り、頭痛、疲労など様々な不調の原因となるのです。

葉酸は赤血球の合成をサポートすることで、貧血予防の効果ももたらしてくれます。

脳機能の改善

葉酸をきちんと飲むことは、動脈硬化の予防による血流キープにもつながります。これにより、認知症をはじめ聴力障害などを防ぐ効果も期待できると言われています。

妊娠に大切な葉酸の働き

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妊娠前、着床しやすく

妊娠の1ヶ月以上前から妊娠初期にかけて、十分な量の葉酸を摂取することは、赤ちゃんの先天的な障害を防ぐ手立てとなります。

また妊娠前の葉酸摂取には、貧血の改善や、良好な新陳代謝の促進が期待でき、体の状態を整えることにもつながります。体調が良く健康であることは、これから妊娠しようと考える女性にとって大切なことです。

また、葉酸をきちんと摂取して子宮の状態を整えることで、着床(ちゃくしょう)しやすくなるとも考えられています。着床とは、子宮内膜に成長した受精卵(胚盤胞)に根をおろすことを指します。具体的には子宮の血流が促進され、子宮内膜も強化されることで、着床にとってよりよい条件が整うのです。ある意味で葉酸は、妊娠の成功を左右する栄養素の1つでもあると言えるかもしれません。

なおアルコールをよく飲む場合は、葉酸が不足しがちと言われているのでご注意ください。さらに特定の薬(抵てんかん薬、アスピリン、ピルなど)を服用中の方は、葉酸の効果が出にくくなったり、体内で消費される可能性があります。具体的な薬については、後ほど詳しく紹介していきます。

妊娠中

妊娠時には貧血(妊婦貧血)の症状が出やすいと言えます。妊娠に伴って体内の血液が増えるにもかかわらず、赤血球の生産が追いつかず、濃度が薄くなってしまうからです。そして、血中の赤血球が少なくなると、充分な酸素を全身に運ぶことが難しくなります。

一般的に貧血と聞くと「鉄分を多く取らなければいけない」と考えがちですが、妊婦さんの貧血予防に葉酸が果たす役割もまた大きいのです。葉酸はビタミンB12等とともに働き、新たな赤血球の生成をサポートします。常に新しく新鮮な赤血球を供給する必要がある妊娠時だからこそ、葉酸を多めに摂取しなければなりません。

妊娠後

葉酸は、生まれてきた赤ちゃんの細胞分裂や増殖(成長)もサポートします。特に授乳中の人は葉酸を多めに摂るようにしてください。お母さんが摂取した葉酸は、母乳を通じて、赤ちゃんへ届くことになるからです。

葉酸の摂取方法

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葉酸の水溶性で熱にも弱い

ビタミンには水溶性と油溶性の2種類がありますが、葉酸は水溶性です。これは名称が示す通り水に溶ける性質があります。さらには熱に弱い性質もあるため、調理法によっては食材に含まれる葉酸が大幅に失われてしまうのです。具体的には、茹でることをはじめ、焼く、炒めるといった調理法にも向いていません。

このような葉酸の性質によって、普段の食事から十分な量の葉酸を摂取することは案外難しいと言えるでしょう。特に妊婦さんは、非妊娠時の約2倍も摂取しなければなりません。

妊娠中はサプリメントでの摂取がベスト

妊娠中に、無理なく十分な量の葉酸を摂取するには、サプリメントを利用することがベストな方法です。サプリメントの葉酸は、食事に含まれる葉酸よりも「生体利用効率」が高められているのです。 生体利用効率とは、体に取り入れられた栄養素が消化吸収されて有効に利用される割合のこと。葉酸の場合、自然の食品から摂取した場合は全体の半分程度しか有効利用されないのに対して、サプリメント(化学合成した葉酸)ならば85%も活用されます。つまり、葉酸を補う手段としてはサプリメントが最も効率的です。

実際に厚生労働省からも「食事からだけでなく、サプリメントや健康食品の形でも併用するように」という勧告は出されています。

薬を服用中の方はご注意を

特定の薬を服用中の場合、その影響によって葉酸の効果が弱まったり、あるいは逆に薬の効能を弱めてしまうケースもあります。特に、抗てんかん薬を飲まれている方は、フォリアミン(葉酸製剤)の服用が必要になるケースがあるため、必ずお医者さんへ相談するようにしてください。

以下に、葉酸との相性が良くない薬をまとめましたので、服用中の方はご確認ください。

・抗てんかん薬(バルプロ酸、フェニトインなど)、抗けいれん薬(フェノバルビタール) →薬が効果を発揮するために、体内の葉酸が使われてしまいます。

・解熱剤(アスピリン) →解熱ほか、鎮痛剤としても利用されるポピュラーな薬です。服用されている方も多いと思いますが、葉酸の活性化を抑える働きがあります。

・経口避妊薬(ピル) →避妊目的で使われる以外にも、女性のニキビ治療や、月経痛の緩和や周期の安定目的でも利用されています。こちらは葉酸の腸吸収を抑制します。

・抗炎症薬(スルファサラジン) →葉酸の腸吸収を抑制します。

・睡眠薬(バルビツール) →不眠症治療で使用されている薬です。葉酸が働くための酵素を抑えてしまいます。

・その他 →抗マラリア薬(ピリメタミン)、合成抗菌薬(トリメトプリム)、抗がん剤(メトトレキサート)などを使用中の方は、薬によって葉酸の効果が低下する危険性があります。

摂りすぎるとどうなるの?

妊娠中は、サプリメント類での葉酸の摂りすぎ(飲み過ぎ)には注意しましょう。あまりにも摂りすぎてしまった場合には、熱やじんましんが現れるケースがあるほか、皮膚炎やさらには神経の障害につながる可能性もゼロではありません。葉酸は、妊娠前後に欠かせない栄養素ですが「たくさん摂るほど良い」ということは断じてありません。あくまでも、1日に必要な摂取量を過不足なく摂ることがベストと言えるでしょう。

まとめ

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葉酸は妊活や妊娠時に必須のビタミンといえます。赤血球の合成によって貧血を防いだり、タンパク質の合成にも関わりますので、妊娠前後の美容や健康にも欠かせません。そして、最も注目すべき働きとしては、葉酸の摂取が、赤ちゃんの先天的な障害を防ぐ手立てになるということです。このように、葉酸は妊娠前後のママと赤ちゃんにとって大変心強い効果を持っています。元気なママでいるために、そして生まれてくるお子さんの健康のために、適切な量の葉酸の摂取を心がけてください。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年2月22日


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