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【医師監修】妊娠前から飲むべき「葉酸サプリ」とは?

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厚生労働省では、健康な赤ちゃんの発育のために、葉酸サプリを妊娠前から飲むことを推奨しています。今回は「妊娠前から葉酸サプリを飲む必要性」について、お伝えします。

この記事の監修ドクター 女性のトータルライフをお任せいただけるような診療を目指し、 女性のライフサイクルを応援します。 藤東クリニック藤東淳也先生 https://fujito.clinic

妊娠前から飲むべき「葉酸サプリ」

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葉酸は「貧血を予防する効果がある物質」として1931年に発見されました。それ以来ビタミンMと呼ばれたり、ビタミンB9(ビタミンB群の中で9番目に見つかったため)などさまざまな呼ばれ方をしながら、近年では「葉酸」という呼び名が一般的となっています。また、葉酸は今やサプリメントや強化食品の形で妊娠前から摂取すべきとされ、厚生労働省からも推奨されています。

なぜ厚生労働省も推奨しているの?

葉酸の摂取により、赤ちゃんの先天的な奇形(神経管閉鎖障害)のリスクを下げることができると言われています。厚生労働省が、妊婦さんに対して葉酸の摂取を推奨したのは、2000年初頭のことでした。しかしアメリカ食品医療局ではすでに1998年から、栄養を強化した各種穀物製品などに対して「葉酸を配合するように」と通達を出していました。実際に1998年から、アメリカでは「神経管閉鎖障害の新生児の出生率が減った」と言われています。

なぜ食事からの摂取じゃダメなの?

食材に含まれる天然の葉酸は「体の中で利用される割合」が少ないからです。

体の中で利用される割合を「生体利用効率」といいますが、天然の食材に含まれる葉酸の生体利用効率は50%ほどと言われています。一方、サプリメントなどに配合されている、化学的に調整された葉酸は生体利用効率が80%以上です。そのため葉酸サプリメントを利用すると、簡単に補うことが出来ます。

葉酸サプリは「妊娠前から飲む」

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全ての女性が知っておくべきこと

今後妊娠する可能性のある女性の方々全員に知っておいていただきたいのは、葉酸サプリメントは妊娠前から飲むべきであるということ。葉酸の「赤ちゃんの先天的な奇形(神経管閉鎖障害)のリスクを下げる」効果は、妊娠の1ヶ月以上前から飲むことによって高められると考えられています。

葉酸を飲むことで防げる障害〜神経管閉鎖障害について

神経管閉鎖障害は「予防可能な唯一の先天性奇形」と言われています。そして、その予防方法こそが、充分な量の葉酸摂取なのです。神経管閉鎖障害は、赤ちゃんの先天的な奇形で重い障害を残したり、あるいはその命を奪うこともあります。

神経管閉鎖障害は神経管の形成が正常に行われないで、脊髄神経や脳神経の機能を阻害する障害です。胎児の脊髄神経が収まる神経管は、受精のおよそ1ヵ月後には完成します。この妊娠初期までの葉酸の摂取量が不十分だと、神経管の形成に悪影響を与える可能性があるというわけです。

症状の出方としては2つのケースがあります。脳に症状が出た場合には「無脳症」となり、死産する可能性も高いです。一方、脊椎に症状が出た場合には「二分脊椎」となり、運動障害、失禁、尿路感染や結石、不妊など、重い障害が残ります。将来的には、これらの治療も必要になります。しかし、妊娠前から妊娠初期にかけてしっかりと葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害のリスクを大幅に下げることができます。これは日本のみならず各国でも認められている事実です。

葉酸サプリは妊娠中の強い味方

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葉酸の摂取は「妊娠したら終わり」ではありません。摂取すべき葉酸の量は、妊娠前から妊娠初期にかけてほどではありませんが、赤ちゃんの成長に対しての重要性は変わりません。同時に、出産までの間にきちんと葉酸を摂取しておくことが、お母さんの健康を保つことにもつながります。

貧血の防止に

妊娠すると貧血症状に悩まされる女性が多く、このような症状を「妊婦貧血」と呼んでいます。その原因の1つが、葉酸不足です。葉酸は、血液に含まれる赤血球の生成をサポートします。赤血球は体内に取り入れられた酸素を全身に届けるため、貧血予防に大きな働きをもたらします。しかし妊娠中は胎児の成長などに優先的に使われてしまうことから、お母さんの身体(母体)の葉酸が不足するケースがあるのです。

また赤ちゃんが成長するとその分だけお母さんの身体(母体)も大きくなりますが、それに伴って血液の量が増えます。しかし赤血球の生成が追いつかないと、その濃度が薄い血液となり、結果として貧血になってしまいます。ちなみに赤血球の寿命はおよそ4ヶ月程度ですから、葉酸をきちんと摂取することで、その生成をサポートしなくてはなりません。

赤血球は主にヘモグロビンとタンパク質でできていますが、赤血球のヘモグロビンの材料として「鉄」も欠かせません。さらに葉酸はビタミンB12と協力しながら働くという性質もあります。貧血予防のために葉酸を摂取する方は、鉄やビタミンB12なども不足しないように摂取してください。

赤ちゃんがお腹で元気に育つように

妊娠前から妊娠初期にかけて葉酸をしっかり摂取して「神経管閉鎖障害」を予防できたとしても、胎児の成長はそれで終わりではありません。活発な細胞分裂を繰り返して、より大きく元気に育っていきます。実は、葉酸には体の細胞分裂をサポートする働きがあります。赤ちゃんがお腹で元気に育つ上でも、葉酸は大活躍してくれる栄養素なのです。

葉酸サプリは出産後の赤ちゃんにも必要

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葉酸の摂取は、妊娠前・妊娠中のみならず、出産後も推奨されています。生まれた赤ちゃんにも葉酸の栄養素が効果的です。

母乳で葉酸を与えましょう

葉酸は、核酸やタンパク質の合成に必要な酵素の働きをサポートします。特に胎児から幼児期は、細胞分裂が活発な時期ですので、十分な量の葉酸を与える必要があります。赤ちゃんを母乳で育てる場合には、お母さんの摂取した栄養素がその質を左右します。バランスの良い食事で栄養素をとるとともに、通常よりも少し多めに葉酸が摂取できるように工夫してください。

母乳を与えない場合には葉酸は必要ない?

赤ちゃんを母乳で育てない方でも、少し多めに葉酸を摂取する必要があります。出産を終えたお母さんの体は消耗した状態です。葉酸は、このようなお母さんの体の回復に寄与します。また、産後4ヶ月前後で生理が再開されますので、その際に貧血にならないための予防策にもなります。

なお、産後ホルモンバランスの変化によって抜け毛に悩まされる方がいます。産後の抜け毛は一時的なものなので、焦る必要はありませんが、葉酸をきちんと摂取しておくことで抜け毛改善を早めることができるとも言われています。

これだけ知っておけばOK!葉酸の知識

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1.妊娠前後で摂るべき葉酸の量

妊娠前の女性(妊娠の可能性がある女性や妊娠計画している女性)は、640マイクログラムの葉酸摂取が1日に必要です。この中で、240マイクログラム分は食事で摂取して、残りの400マイクログラム分はサプリメント(あるいは栄養強化食品)で摂取するようにしてください。

妊娠中の女性は480マイクログラムの葉酸摂取が1日に推奨されています。つまり「食事とサプリメントで半々ずつ葉酸を摂取する」ということです。なお産後の女性は340マイクログラムの葉酸摂取が1日に推奨されています。つまり、普段の食事に加えて、100グラムはサプリメントで葉酸を摂取すると言う意味になります。

2.葉酸サプリの選び方

「天然由来のモノグルタミン酸」が配合された葉酸サプリメントが良いでしょう。これは「天然の食品などに由来する葉酸を、生体利用効率の良い形に調整したもの」です。つまり食べ物で摂取するよりも「体で使われやすい葉酸」が摂取できるのです。なお、葉酸は熱に弱い性質を持っていますので、製造過程で高温で処理されたものよりも「低温処理」の製品がよいでしょう。加えて、着色料や保存料といった食品添加物がなるべく含まれていないことも望ましいです。さらに、しっかりとした管理基準のもとで製造されていることも大切です。

3.飲むときの注意事項

ピルやアスピリン、抗生物質や抗炎症剤、睡眠薬、さらにはてんかんの薬を飲まれている方などは、葉酸の吸収が妨げられたり、働きが弱められたりすることがあります。これらの薬をお飲みの方は、かかりつけ医や産婦人科等に相談してください。

また、カフェインの持つ利尿作用が葉酸の排泄を促してしまうケースがあるため、葉酸サプリとコーヒーなどを一緒に飲む事は避けるべきです。カフェインはコーヒーのほかに紅茶や緑茶、ウーロン茶などにも含まれます。胎児への悪影響も懸念されているため、いずれにせよ妊娠中のカフェイン摂取は控えることが望ましいでしょう。

さらに、アルコール摂取も葉酸の吸収を妨げるので注意が必要です。適量なら問題ないと言われていますが、やはり胎児への悪影響が心配ですので、控えた方がベターでしょう。また葉酸は熱に弱いです。カプセルなどで保護されていればそれほど成分に影響はないかもしれませんが、熱湯や熱いお茶などで葉酸サプリを飲むのは避けた方がいいです。

まとめ

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葉酸の重要性を学ぶことができましたでしょうか?これから妊娠を希望される方は、体づくりのためにも食事だけでなくサプリメントで葉酸を摂取するようにしてください。また、周りに同じような境遇の方がいらしたら、葉酸サプリの必要性をぜひとも教えてあげましょう。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

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更新日:2017年2月23日

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