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【医師監修】本当にあるの? 妊娠しやすいサプリの働きと注意点4つ

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目次

不足した栄養素を簡単に補うことができるサプリメント。栄養バランスを整えることで、妊娠しやすい体の状態へと近づけていくことを目指しましょう。

この記事の監修ドクター

麻布十番まなみウィメンズクリニック院長今井愛先生 女医+(じょいぷらす)所属。産婦人科専門医、医学博士。 http://www.azabuwomens-cl.com/

サプリで妊娠しやすい状態に

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サプリメントは医薬品ではありませんので、不妊に対する治療効果は期待できません。一方で、体に不足している栄養素を補うことができるとされ、妊娠がしやすい健康体を目指していくことが可能です。

妊娠しやすい体づくりをサポートする、栄養素

厚生労働省は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」(*)を公表しています。これは、私たちの健康のキープ・増進を図る上で、摂取することが望ましいエネルギー&栄養素の量の基準です。各栄養素の摂取量が目安よりも不足している場合、健康をキープする上で望ましくない影響が出る可能性も考えられます。もちろん、妊娠するためには健康体であることが不可欠ですので、不足しがちな栄養素はきちんと補うべきです。

妊娠に不可欠な「健康体」をサポートする

サプリメントは機能性表示食品や医薬品などとは異なり、積極的な効果(機能)を表示することができません。もちろんサプリメントを飲み始めたから、そのまま妊娠につながるともかぎりません。しかし不足しがちな栄養素がある場合には上手に利用することで、妊娠する上で欠かせない「健康体」を目指すことが期待できます。

葉酸

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妊娠前の女性が、真っ先に注目すべき栄養素が「葉酸」です。アメリカのアンケート調査では、葉酸を多く摂取していた女性の方が妊娠率が高かった、と言う結果も出ています。加えて、妊娠前から葉酸を飲むことで、赤ちゃんの先天的な障害(神経管閉鎖障害)の危険性を減らす効果も、世界各国から認められています。

葉酸の働き

葉酸をきちんと摂取することで子宮内膜が強化され、着床しやすい環境を整えると考えられています。これは葉酸の持つ造血作用によって、子宮内の血流・血行がよくなり、厚くて柔軟性に富んだ子宮内膜を作ることが期待できるからです。受精卵にとっても着床しやすい環境なので、妊娠につながりやすいと言うわけです。さらに、葉酸には細胞分裂をサポートする働きがあるため、着床した受精卵の正常な細胞分裂も促します。

実際にアメリカで行われた不妊治療の女性に対するアンケート調査では、葉酸を多く摂取している女性の方が、そうでない女性よりも20パーセント妊娠率が上がったという報告もあります。(*)

少なくともこれから妊娠したいと考えている女性は、葉酸を不足なく摂取することにメリットが期待できると言えるでしょう。

(*「Dietary Folate and Reproductive Success Among Women Undergoing Assisted Reproduction」 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4172634/)

1日に必要な摂取量は?

妊娠を希望する女性は、1日に640マイクログラムの葉酸を摂取することが推奨されています。非妊娠時であれば推奨摂取量は240マイクログラムなので、それに比べると2.5倍以上の量になります葉酸には「神経管閉鎖障害」と呼ばれる、胎児の先天的な障害を予防する効果が世界的に認められているからです。

摂取の注意点

まずは過剰摂取にご注意ください。具体的には「1日1,000マイクログラム以上」の葉酸摂取は多すぎるため、控えた方が良いと考えられています。葉酸を過剰摂取してしまうと、頭痛や吐き気、神経障害などにつながるケースもあり得ます。食事から葉酸を摂って過剰摂取になる事はほぼありませんが、サプリメントの飲み過ぎでは1,000マイクログラム以上摂取してしまう可能性があるため、ご注意ください。

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赤ちゃんを育てるために優先的に使われる栄養素が「鉄」です。妊娠前から鉄の摂取量が足りていないと、妊娠中に一気に貧血になってしまう恐れもあります。

鉄の働き

鉄は赤血球のヘモグロビンの主成分です。ヘモグロビンは酸素と結合して、体中に酸素を運搬します。したがって体内の鉄が不足すると、酸素運搬に支障が出て、貧血の原因になります。貧血の90%は、鉄不足が原因とも言われているため、重要です。また子宮への酸素運搬が充分でないと、受精卵の成長にも悪影響を与えて、結局妊娠につながらなくなる恐れも出てきます。

1日に必要な摂取量は?

女性の場合、比較的鉄分不足が起きやすいと言われていますが、月経はその一因となっています。そのため厚生労働省では、非妊娠時の1日の摂取量は6〜6.5mgを推奨しています。ただし月経中は、1日に10.5mgを摂取が望ましいとされています。なお妊娠前に鉄分の摂取量が不足気味だと、妊娠時に貧血を起こす可能性が高まります。妊娠中は赤ちゃんに鉄が優先的に使われるためです。鉄はある程度体内に備蓄しておくことができますが、もともと鉄分不足の方はふとしたタイミングで簡単に貧血になりやすいと言えるでしょう。

摂取の注意点

コーヒーやお茶などに含まれるタンニンは、鉄の吸収を阻害・排出します。それによって、鉄分の多い食事を摂るようにしていても、その効果が低減する可能性があります。また、もちろん鉄の過剰摂取も避けるべきです。鉄の過剰摂取で心配されるのは内臓への負担で、特に胃腸や肝臓に大きなダメージが与えられる可能性があります。下痢や嘔吐の症状を始め、長期間の過剰摂取は肝硬変などの原因になると考えられます。

亜鉛

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「生殖機能の維持」に欠かせないミネラルが亜鉛です。亜鉛が不足した場合の影響は、女性だけでなく男性にも現れます。妊娠したい男女は、カップルでの十分な摂取が望まれます。

亜鉛の働き

亜鉛はDNAやタンパク質の合成に働くため、健康な肌や髪のキープ、体の成長に不可欠な役目を果たします。また舌にある味蕾(みらい)は、亜鉛の不足で新陳代謝が衰えると正常に機能しづらくなります。亜鉛不足いなると、味覚が鈍くなるといわれています。また亜鉛は各種ホルモンの合成や分泌に関係しています。当然性ホルモンとも関係が深いため、亜鉛不足は生殖機能の低下にもつながると考えられます。亜鉛は不足しやすいミネラルのため、女性のみならず男性も、きちんと摂取しておくことが望まれます。

1日に必要な摂取量は?

成人女性の1日の推奨摂取量は8mgです。一方で成人男性の1日の推奨摂取量は10mgとなっています。夫婦で不足しないように摂取してください。

摂取の注意点

過剰摂取に注意しましょう。成人女性は、1日に35mg以上の亜鉛摂取が上限耐用量となります。食品換算では、魚介類のカキを20個前後にもなるため、ごく普通の食事を食べている方は、過剰摂取の心配はありません。しかし過剰摂取してしまった場合、胃腸や腎臓にダメージを与えることがあります。症状としては腹痛や吐き気、それに低血圧となる場合もあるようです。また、まれに現れる症状としては、(相対的に体内の鉄や銅の量が不足することで起きる)貧血、生殖機能の低下などが挙げられます。

ビタミンB群

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先ほどご紹介した「葉酸」の働きを高めるのに不可欠なビタミンです。一緒に摂取することが望まれます。

ビタミンB群の働き

8種類のビタミンの総称であるビタミンB群は、それぞれ相互に働くことが特徴です。葉酸もビタミンB群の1つであるため、一緒に摂取することでメリットが期待できます。以下、詳しい働きをみていきましょう。

【ビタミンB1】 疲労回復に働くビタミンです。胎児が大きくなるにつれて、必要量も増します。

【ビタミンB2・B6】 胎児の成長をサポートしてくれるビタミンです。おなかの中の赤ちゃんは細胞分裂が活発なので、欠かせません。

【ビタミンB12】 葉酸と共に働いてくれるビタミンで、造血作用を持っています。妊娠中の貧血予防には必要不可欠です。

【ナイアシン】 皮膚のうるおい等に欠かせませんから、常に不足なく摂取しておきたいところです。

【パントテン酸】 エネルギーを生み出す作用を持っているため、妊娠中を元気に過ごすために不可欠なビタミンです。

【ビオチン】 血糖値を低下させる働きを持っています。妊娠中、食べ物の好みが変わって甘いものがたくさん欲しくなる方もいますが、ビオチンを一緒に摂っておくと血糖値の上がり過ぎに予防効果があります。

1日に必要な摂取量は?

ビタミンB群は、葉酸を含めて合計8種類。ただし、妊娠中に摂取量を増やさなければいけないのは4つだけです。

ビタミンB1、B6・・・1日に通常よりも0.2mg多い摂取を推奨。 ビタミンB2・・・1日に通常よりも0.3mg多い摂取を推奨。 ビタミンB12・・・1日に通常よりも0.4mg多い摂取を推奨。

妊娠前後ともに、ビタミンB群のサプリメントを摂取しておけばOKです。

摂取の注意点

ビタミンB群は水溶性であるため、排出されやすく体にもたまりにくいです。したがって、サプリメントなどで長期的に過剰摂取しなければ、注意点はありません。

まとめ

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サプリメントの役割は、妊娠に欠かせない健康体づくりをサポートすること。食生活の見直しとともに、サプリメントを上手に活用してください。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年2月23日

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