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男性育休のメリットがありすぎた!「妻)夫をだいしゅきに」「夫)いいことしかなかった」峰なゆかさん夫婦インタビュー

男性育休のメリットがありすぎた!「妻)夫をだいしゅきに」「夫)いいことしかなかった」峰なゆかさん夫婦インタビュー

目次

「男性育休」推進の気運が高まる今、育児をしている男性の声がもっと聞きたい!今回は、漫画家の峰なゆかさんとパートナーの「夫くん」さんに、パパの育児休業について話を伺いました。

会社員の夫が一年間の育休を取得

昨年4月に出産した峰なゆかさん。産後すぐから漫画家・イラストレーターとして仕事を再開しています。会社員であるパートナー(以下、夫さん)は、翌4月までほぼ一年間の育児休業を取得し、家事と「我が子ちゃん」の育児に奮闘してきたといいます。そんな育休期間のこと、そして夫さんが職場復帰した現在のことを、たっぷり聞きました。

「男性育休、めっちゃオススメ!」と声を揃える峰さんご夫妻。その理由は?

峰なゆかさん(36歳) 漫画家。アラサー世代の女性の恋愛観を冷静かつ的確に分析した作風が共感を呼び、各誌で活躍中。『アラサーちゃん無修正』(全7巻)シリーズは累計70万部を突破。「女子SPA!」で新連載「チャラいヒゲ、子を育てる」スタート 夫さん(38歳) 教育関係の仕事をする会社員 我が子ちゃん(1歳3ヶ月) 2020年4月に誕生。すくすく成長中

産後いきなりのワンオペ育児に突入

ーー夫さんが育児休業を取った期間は、いつからいつまででしたか? 夫さん:去年の4月に我が子ちゃんが誕生してからほぼ一年間で、今年の4月1日から復職していますが、その前になゆちゃんが臨月でとても体調が悪くなって、産前の3月後半には有給休暇を取っていたんです。 峰さん:とにかく臨月の状態がつらくてつらくて、完全介護のような状態でした。お風呂も一人で入れないほどで夫に入れてもらって、体や頭も洗ってもらいましたね。風呂上りに服を着る元気もないので、ベッドにバスタオルを敷いてそこに寝転がって、夫に上から布団をかけてもらって少し休んで回復してから洋服を着る……というくらい、私の体調は悪かったです。 ーー壮絶でしたね……! 峰さん:臨月のときから有休を取ってくれたことは、本当にありがたかったです。その頃の私はメンタルも赤ちゃんみたいになってて。「ずっと家にいて!出かけちゃヤダ!」って駄々をこねたり。でも本気の赤ちゃんよりは妊婦のお世話をするほうがイージーモードなので、妊婦をサポートするのは夫にとって赤ちゃんのお世話の訓練になったんじゃないかと思います。 ーー出産自体も大変だったのでしょうか。 峰さん:出産自体は無痛分娩だったので、体力はそこまで削られなかったのですが、でも会陰切開の傷が本当に痛くて。産後1ヶ月くらいは椅子に座れなくて、またまた寝たきりだったんですよね。それで私は身動きが取れず、産後の1ヶ月は完全に夫のワンオペ育児でした。

産後、寝たきり状態のときの峰さん

峰さん:ワンオペ育児だし、私の介護もしてたし。もし夫が普通に会社に出勤してて、私があの状態で一人で育児を始めるってなっていたら、絶対に無理だと思いました。24時間ベビーシッターにいてもらわないと無理。夫が育休を取らなかったら、と思うとゾッとしますね。世のパパママたちはどうしているのか……。 ーー里帰り出産をしたり実親のサポートを受けてしのいでいる家庭が多いようです。でも夫が育休を取って家事育児介護と全面的にやれたら、産褥期の妻は本当に助かりますし、夫婦の愛情も深まりますよね。夫さんが育休取得を申し出た際、職場の反応はどうでしたか? 夫さん:「男性なのに?」と、驚かれました。僕の職場ではまだ男性が育休を取る前例がなかったので、自分が第一号だったんです。なので最初は戸惑いもあったようですが、結果的に育休を取らせてもらえたので感謝してます。 峰さん:育休は国の制度なので取れないってことはないんですよね。 ーー夫さんの育児休業の期間はちょうど一年間でしたが、この期間というのは当初の予定通りですか? 夫さん:保育園に入園でき次第、復職する予定だったんですが、でも実際、途中入園なんて不可能じゃないですか。申し込みましたけど落ち続けたので、4月入園まで育休期間を延長しました。 峰さん:でも、4月入園も危うかったんですよ。一次募集で落ちましたからね! 夫さん:もうどちらかが仕事を辞めるしかないかなど夫婦で話し合いました。結局、二次募集で運よく引っかかって、今の保育園に預けられることになりホッとしました。

「男が育休とっても役に立たないよ」と言われて

ーーそもそも夫さんはどうして育休を取ることにしたんですか。 夫さん:妻が十月十日、大変な思いをしながらお腹の中で赤ちゃんを育ててくれて、産んでくれて。妊娠・出産は妻しかできない以上、少なくとも産まれたら僕が育児を全面的にやるべきだと思いました。だから僕はもともと、子どもが産まれたらめちゃくちゃ育児をやるつもりだったんです。でも、育休を取る話を女ともだちにしたら、「男が育休取ってもやることないし、役に立たないよ」と言われて……。 峰さん:言われてましたね(苦笑)。「パパなんてすることないからねー」みたいな。 夫さん:やる気を削がれるというか。なゆちゃんが産んでくれて、さあ僕も頑張ろうという気持ちのときに、まわりから「男なのに?」「することないよ」と言われると、落ち込むというか……。でも結局、臨月の妻の完全介護から始まって、一年間、家事育児にしっかり取り組めたので、自分としては育休を取って本当に良かったです。 峰さん:実際に育休取って復職したら、めちゃくちゃ褒められてるよね!職場内でもそうだし、クライアントからも「父親の鑑ですよね」とか絶賛されてるみたいで。彼は褒められるのが好きなので、もうニコニコですよ(笑)。 夫さん:やっぱり最初は、育休を取ることで、職場やクライアントには迷惑をかけてしまうなとか、申し訳なさがあったんですね。でも、偶然なんですけど、妻が分娩のために入院した日の帰り道にたまたま、仕事関係の人に会って。「育休取られるんですって?社内でみんな『さすが~!』って言ってましたよ。頑張ってくださいね!」と声をかけてくださったんです。あれはうれしかったですね。 ーー職場復帰後は、どうですか? 夫さん:職場復帰も不安があったんですけど、みんな温かいというか、「大変じゃない?」って気を使ってくれます。ありがたいですね。今も、育休前と同じ仕事を任せてもらっていて、責任のある立場なので、仕事も頑張らないとなと思っています。

夫さんが育休中に作っていたお料理の数々

ーー実際には、育休中に「役に立たない」どころか、Instagramを見るとわかるように、多彩なお料理を日々こしらえるなど、大活躍だった夫さん。お二人の家事育児の分担について教えてください。 峰さん:妊娠中は、家事は全て夫がやるものと決まってました。私は産後すぐに漫画を描く仕事を再開したので、産後~育休中の家事は9割が夫で、育児は深夜のみ私、それ以外の時間は夫が担当でしたね。 夫さん:復職後の現在は、僕が朝5時起きで朝の離乳食を我が子ちゃんにあげて保育園の準備をして送りまでやります。お迎えとお風呂、夜の離乳食は妻。昼間の保育園からの呼び出し(発熱など)も、基本的に妻が担当してくれています。僕は大体夜の20時頃に帰宅するので、そこから就寝(22時)までは僕が育児担当です。 峰さん:まだ深夜にミルクをあげているので、それは私が担当です。家事は私が皿洗い、夫が掃除で分担しています。 ーー夫さんは少し残業ありですか? 夫さん:定時は9時~18時なのですが、ちゃんと自分の仕事をこなそうと思うと定時上がりはどうしても難しくて。そのぶん、早くスタートすればいいと思って、今は8時に出社しています。遅くても20時には家に着けるようにしています。そういえば、育休中はずっと僕が料理していたのですが、平日の夜は自炊しないことに二人で決めました。 峰さん:我が子ちゃんの離乳食やミルク、お世話はやらなきゃいけないことですけど、大人のごはんはまあ何でもいいかと思っていて。共働きでとにかく時間はないし、一番カットしてもいい家事って何だろうと思ったら自炊だなと。基本、ウーバーイーツを使うか、夫が仕事帰りに買ってきたサラダチキンを食べて、私は米を炊いて卵かけごはんにして食べるとかですね。 夫さん:週末だけ、美味しいものを作って一緒に食べるようにしてます。

「3時間おきの授乳」は「3時間眠れる」わけじゃなかった!

峰さん:離乳食は市販のものを買えば作る工程はカットできますし、めちゃめちゃ利用してますけど、赤ちゃんって自分では食べられないから大人が食べさせてあげなきゃいけないじゃないですか。これは結構大変なんですよね。 夫さん:我が子ちゃんは食が細くて。離乳食を作っても、食べてくれないとしんどいじゃないですか。だから手作りは趣味として作る程度だって割り切って、市販の美味しい離乳食をあげつつ、夜もミルクを足してます。 ーー夜中のミルクは峰さんの担当なんですね。 峰さん:夫はすごく規則正しい生活を送るタイプで、朝5時に起きて夜22時には眠すぎて寝ちゃうんですよ。私は夜遅いのは苦じゃないので、大丈夫ですね。 夫さん:朝出勤して夜帰ってきて、という生活を10何年も続けてるので、体が規則正しくできてるんです。だから育児では、細切れ睡眠がとにかくつらかった……。 峰さん:生後すぐのワンオペ育児のときね。 夫さん:僕が事前に仕入れていた育児情報と、リアルは全然違ったんですよ。赤ちゃんの授乳は、夜間も3時間おきに必要だという事前知識がありました。3時間おきの授乳なら、自分も3時間ずつ寝られるんじゃないかと思ったんですね。でも、いざそれを始めてみると、全然そうじゃなかったんです!!!

我が子ちゃんにミルクをあげる夫さん

夫さん:たとえばこんな具合です。ミルクを作ってあげるけれど、全然飲まない。でも、そのままだとまたお腹が空いてしまうし喉も渇くから30分後にもう一度、あげてみる。飲まない。一時間後にあげてみると、飲んでくれたけどたった10㏄だけで、ほとんど余ってる。ミルクって常温で置いておくと傷んじゃうので、それはもう捨てて、哺乳瓶を洗って消毒して。するともう次の授乳予定時間なんですよね。で、新しいのを作る。あれ?3時間おきのはずなのに全然寝れない、って。 峰さん:しかもミルクをあげてゴクゴク一気に飲み干せばいいけど、飲み切るのに30分とかかかるしね。 夫さん:そうなんだよね。もうウトウトしながら、赤ちゃんを支えて哺乳瓶を咥えさせてました。世のお母さんたちが言っていた「3時間おきの授乳はつらい」って、こういうことだったんだ。長時間連続で眠れないんだ。3時間おきに起きてミルクをあげるぐらいなら僕でもできるんじゃないかと思ってたんですけど、実はそういうことだったんだ……と気づいて、衝撃でしたね。その頃が一番、キツかったかもしれない。 ーー峰さんは育児がスタートしてキツかった時期はありますか? 峰さん:私は妊娠出産のほうがしんどかったですね。だって妊娠と出産は、自分の体で起こってることだから、誰にも代わってもらえない。でも育児は、代わってもらえるんですよ。 ーー「お母さんの代わりはいない」とか言うけれど、実際は代わってもらうことができる。 峰さん:そうですよ。育児は誰かに頼れる。保育園もあるし、ベビーシッターさんも必要に応じてお願いしてます。最悪、夫と喧嘩になって離婚となったらじゃあまず誰と誰を頼って、とか考えられますし。行政にだって頼ればいいわけだし。育児はサポートしてもらえるものだから、とにかく一人で抱え込もうとせず、ちゃんと頼ったほうがいいと思いますね。

我が子ちゃんのベストショットを撮ろうと頑張る夫さん

男性育休を取ったら、メリットしかなかった

ーー以前、峰さんがSNSに「夫はイクメンと呼ばれるのを嫌がるからイケメンと呼んでいる」と投稿していて印象的でした。なぜ「イクメン」と呼ばれたくないのですか? 夫さん:なんか気持ち悪いワードだなあとはずっと思ってたんですけど、「パパ大変ね」「イクメンね」とか言われるようになって、ますます気持ち悪いなあって気持ちが強くなってきて……なんでかな?と思い、「イクウーマンという言葉がないのになんでイクメンがあるんだろう。イクウーマンという言葉がない以上、イクメンという言葉もないほうがいい」という結論になりました。 峰さん:「イクメン」って、私たちの中ではすでに悪口として使われてます(苦笑)。夫がこのあいだ、自分のほうが家事の負担が多いと愚痴を言ってたので、「なんだお前、半分家事をやっただけでイクメン気取りか?お?」と詰めました(笑)。 ーー男性に対しての「育児に積極的な」「育児に参加する・かかわる」って言葉も違和感がありますよね。女性に対して「育児に積極的な女性」「育児に参加するママ」とか、絶対に言わないので。 峰さん:そう。だから私は「イクウーマン」を名乗ってます。今日も我が子ちゃんのおむつを替えたから私は「イクウーマン」です。 夫さん:語呂が悪すぎるけど。 峰さん:夫は育休中、イクメンではなく「赤ちゃんの世話を担う責任者」として労働をしていたんですよ。だから夫を労いたいときは、「今日も赤ちゃん責任者としての長時間労働おつかれさまです!」と言うようにしていました。 夫さん:そう言われてしっくりきました。仕事としてやっている感覚があったので。 峰さん:赤ちゃん責任者の仕事って、24時間ほぼ休みのない長時間労働、かつ初めての業務の連続なので、会社で働くよりハードワークですよね。なのに、育休期間に雇用保険から支給されるお金は給与額の67%だけなんです。だからうちは、その差額とボーナスを私が夫に払いました。 ーーなるほど! 夫さん:それを受け取るときに僕が「ありがとう」と言ったら、妻は「これはお礼を言われるようなことじゃないんだ、当然の権利だから。本来、国から払われるべきなんだ」と言いました。 峰さん:あ、でも残業代まで出してたら破産してしまうので残業代は勘弁してくださいってことになって、むしろ私はブラック企業ならぬブラック配偶者……。 夫さん:そんなことない。なゆちゃんは10ヶ月間お腹で育てて、産んでくれてるわけだから。 ※育児休業は雇用保険の制度。被保険者には、育児休業開始から180日目までは休業前の給料の67%の額、それ以降は50%の額が、育児休業給付金として支払われます。

スクスク成長して1歳を過ぎ、歩き出した我が子ちゃんと夫さん。

ーー最後に、子育て世代の読者に向けてメッセージをお願いします。 夫さん:是非、男性も育休は取った方がいい。 峰さん:二週間とか一週間しか取らない男性も多いそうなんですが、それだけじゃ育児の本当の辛さが分からないですよ!少なくとも10ヶ月は取ろう! 夫さん:僕はできれば今後、妻と一生一緒にいたいと思ってるんですけど。会社には定年がありますよね。だから会社の評価よりも、妻からの評価のほうが僕にとっては大事で。 ーー育休を取って、峰さんからの評価は? 夫さん:ガチ上がりだったんですよ!だから、どう考えても長い目で見て育休取った方がいいです。長期の休みでキャリアに傷がついたって思う人もいるかもしれないけど、妻からの評価がガーンって上がるんですよ! 峰さん:そうですよ。私、出産する前は夫のことは「いい奴」くらいの認識だったのに、いま「だいしゅき♡」になってる。 夫さん:ね。好きって言われたことなかった 峰さん:だって大好きってわけじゃなかったんだもん。「いい奴」くらいにしか思ってなかった。 夫さん:……本当に育休取って、いいことしかなかったです。 峰さん:でも実際、今、女が育休とっても褒められないのに、男が育休取ったらめっちゃめちゃ褒められるじゃないですか?企業側も、男性社員の育児を推奨してると「いい会社」って褒められますよね。だから今ってボーナスタイムですよ。 夫さん:どうしたって今後、男性が育休とるのは当たり前になっていくと思うので、そうしたらもう別に褒められなくなりますよ。我先にと育休を取った方がいいですよ。 峰さん:あ、あと結婚する際に妻の苗字にするのも、めちゃめちゃ褒められますよ。なんて良い旦那さんなんですか~って。そんなこと女性が夫側の姓にしても誰も言わないのに、うちの夫は私の姓にしてめちゃめちゃ褒められてます。今、ボーナスタイムだよね。 夫さん:もうボーナス使いきったかも(笑)。 (取材・構成:マイナビ子育て編集部)

「女子SPA!」にて峰なゆかさんの育児マンガ「チャラいヒゲ、子を育てる」がスタート!こちらもご覧ください!

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マイナビウーマン子育て

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