interview 宮沢氷魚

更新日:2022年10月15日 / 公開日:2022年10月15日

「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から宮沢氷魚さんのインタビューをお届けします♪

Profile

1994年4月24日生まれ。アメリカ合衆国カリフォルニア州出身。2017年にドラマ「コウノドリ」で俳優デビュー。ドラマ「偽装不倫」(2019)、連続テレビ小説「エール」(2020)などに出演。初主演映画「his」(2020)にて数々の新人賞を受賞。また、映画「騙し絵の牙」(2021)では、第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に出演中。映画「グッバイ・クルエル・ワールド」が公開中。映画「エゴイスト」、映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」(2023年)の公開が控えている。

“並行世界”で展開する2つのラブストーリー 斬新な仕掛けを楽しんで欲しい

乙野四方字の小説『僕が愛したすべての君へ』(以下、僕愛)と『君を愛したひとりの僕へ』(以下、君愛)がアニメーション映画として、2作同日公開となる。本作は“並行世界”で展開されるラブストーリー。“並行世界”を行き来することができる少年を主人公に、それぞれの世界で出会う女性との恋愛模様を描いた作品だ。

主人公、暦の声を担当したのは声優初挑戦となる宮沢氷魚さん。オファーを頂いたときの心境から伺うと。

「やったことないことに挑戦するのはいつでも不安です。アニメの難しさもなんとなく想像がついていましたし、何より自分に務まるのかと心配でした。でも脚本を読んだときに“面白い!”と。並行世界を舞台にした2つの物語が同時公開されるだけでなく、それぞれの監督も違う。一体どうやってとるのという好奇心の方が不安を上回って断る理由がありませんでした」

そう、この作品の面白さは『僕愛』『君愛』ともに独立した物語ながら、2つの世界は絡み合い連動していてお互いにお互いの世界を支え合っているところ。そして前後編の物語やサイドストーリーではないため、どちらから先に観ても楽しめるだけでなく、観る順番によって結末が変わるという斬新な仕掛けになっているのだ。

「どちらから観てもきっと面白いと思います。でも僕は『僕愛』を先に読んでから『君愛』の順番だったので、この流れの結末しか知らないんです。もし逆に観直したとしても、すでに『僕愛』の世界を知ってしまっているので『君愛』の世界から見た人の感じ方はもう僕には経験ができない。そう思うと『君愛』から観た人が羨ましいです。一度記憶を消して観直せたらいいのですが(笑)」

初めてアフレコに挑戦した感想を伺うと「難しかった!」と宮沢さん。

「声でしか表現できないというのは、普段動いて、話して、演技をしている僕にとっては、とても大きな障害と戦うような感じでした。今まで自分が演じてきた声のトーンだと絵の迫力に負けてしまうんです。そうすると盛り上がりにもかけてしまって。自分が思っているより少しエネルギーのギアを上げながら、オーバーに聞こえないように演じるのはとても大変な作業でした。それだけでなく、尺にセリフを収めるのも難しかったです。時間を気にすると感情が乗り切らないし、かといって感情を乗せすぎると尺からこぼれてしまう。感情と時間の両方のバランスを取るのに苦労しました」

2人の監督からはどんなアドバイスがあったのだろう?

『僕愛』の松本淳監督は“まずは好きにやってみて”という感じで、セリフがこぼれたり違う話し方の方がいいと思ったときにアドバイスをくださる演出方法でした。『君愛』のカサヰケンイチ監督からは、それに加えてもう少し声優としてのテクニカルな部分を教わりました。テクニックがあった上でそこに感情が乗ることがベストなので、その両方を学べたことは僕にとって大きな経験になりました」

最後にどちらの作品から観るか悩んでいる人にアドバイスをお願いすると。

「もしまったく同じ時間に両方の作品が公開されているのだとしたら、コイントスで決めてみるのもいいかも。それも一つの決断ですし、その選択も含めて楽しめる作品だと思います。観る順番だけでなく、登場人物の誰に感情移入をするかでも感想が変わる作品なので、できれば誰かと一緒に観て、観終わったら意見交換を楽しんで欲しいですね」

『僕が愛したすべての君へ』

原作/乙野四方字「僕が愛したすべての君へ」(ハヤカワ文庫刊)
監督/松本淳 脚本/坂口理子

『君を愛したひとりの僕へ』

原作/乙野四方字「君を愛したひとりの僕へ」(ハヤカワ文庫刊)
監督/カサヰケンイチ 脚本/坂口理子

声の出演/宮沢氷魚、橋本愛、蒔田彩珠
他 公開/10月7日(金)2作同日公開

©2022「僕愛」「君愛」製作委員会 配給/東映

PHOTO / Isamu Ebisawa STYLING / Sho Masashi
HAIR&MAKE / Yoshida Taro (W) TEXT / Satoko Nemoto

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