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目薬、塗り薬、座薬…外用薬、上手に選べてる?使えてる?

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外用薬には、目薬や塗り薬、貼り薬に座薬…などなど、いろいろな形がありますが意外にきちんと説明を受けたことがない方が多いのではないでしょうか。負担なく、間違いなくお薬を使用していただくために、今回は気になるお薬の選び方と使い方‐外用薬編‐をご紹介します。

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目次

お薬の選び方と使い方‐外用薬編‐

みなさん、こんにちは。薬剤師の遠藤さちこです。
今回は、飲み薬以外の「外用薬」と呼ばれるお薬について、お話ししたいと思います。
たとえば、塗り薬を選ぶときに、軟膏とクリームと液体のものがあるけれど、どう選べばいいか…なんて悩んだことはありませんか?
実は選び方を間違えると、症状を悪化させて、長引くこともあるんです!

目薬の選び方・使い方

市販の目薬を購入する目的としては、ドライアイや疲れ目が多いと思います。
そんな時は、できるだけ刺激の少ないものがおススメです。
スーッとするようなメントールが入っているものは、使用感はいいですが、効果には影響しません。

基本的な目薬のさし方としては、以下のような流れです。

1.手を洗う
汚れた手で目薬をさすと、目に感染するだけでなく、目薬も汚染されます。
手をよく洗ってから目薬を持ちましょう。

2.目薬をさす
どちらかの手で目薬をもち、反対の手でまぶたを下に引くとうまく入ります。
また、目の下でこぶしを作ることで目薬を持った手を支えやすくなります。
たくさんさしても効果に影響はありません。1回に1滴で十分です。

3.目を閉じる
目薬をさした後は、目を閉じましょう。
目と鼻の間を押さえると、鼻の方に目薬が流れることが防げます。
目薬をさした後に目をパチパチする人がいますが、目の中に目薬がたまることを妨げるので、やめましょう。

目薬の使いまわしは、感染の恐れがありますので絶対にやめましょう。
最近は、1回使いきりのタイプも出てきました。これは防腐剤(菌が繁殖しないための薬)が入っていないもので、開封後に時間を空けて2回目の使用…ということはできません。
また、2種類以上の目薬をさすときはさす間隔を5分あけるときちんと効果がでます。

軟膏、クリーム、ローションの選び方・使い方

軟膏とクリームは、皮膚の状態によって使い分けましょう
油分が多い順(水分が少ない順)に軟膏、クリーム、ローションとなっています。
汁が出ているようなジュクジュクした部分や、かき壊している患部には、軟膏がいいでしょう。
薬が患部にしっかりとどまりますし、刺激が少ないという利点もあります。
塗る量については「1FTU(人差し指の指先から第一関節までの軟膏量)は大人の手のひら2枚分に伸ばす」とされています。

クリームは軟膏より塗り伸ばしやすく、べたつきも少ないので、乾燥している皮膚に向きます。
ジュクジュクしている湿疹などには向かず、しみて痛みがでる可能性もありますので、使用を避けましょう。

ローションは、皮膚での広がりやすさがメリットですが、皮膚にとどまる力は軟膏などに比べて劣ります。
軟膏やクリームが塗りにくい頭部などに適しています。

また、皮膚の部位によって薬の吸収のしやすさが異なります。
顔や陰部の皮膚は薬を吸収しやすいので、選択する際に特に慎重になった方がいいでしょう。
患部の状況を医師や薬剤師に伝え、相談してください。

湿布の選び方・使い方

腰痛や肩こりなどの痛みがあるときに、湿布を使用することがあると思います。
湿布と塗るタイプのローションなどのお薬があると思いますが、基本的にはどちらでも構いません。

皮膚がかぶれやすい人、または湿布でかぶれた経験のある人は塗るタイプのローションなどがおススメです。

湿布には、白い厚めのタイプ(パップ剤)と肌色のうすいタイプ(テープ剤)があります。
汗をかく場所には、テープ剤がはがれにくいでしょう。
また、貼り薬の効果が発揮されるのは、長くても10時間程度です。
貼っていれば効き続けるというわけではないので、使用方法をよく確認し、不要に貼りつづけてかぶれた!なんていうことのないようにしましょう。

座薬の使い方

お子さんをお持ちの方でしたら、解熱剤として飲み薬よりも座薬の方が負担なく早く効くことを実感した経験があるのではないでしょうか。
口から飲むお薬は、成分によっては胃を荒らすこともありますが、座薬であればその心配はなく、また吸収に時間がかかりません。
ですが、残念ながら、痛み止めや解熱作用のある座薬は大人用、子供用ともに市販されていません。

使い方のポイントとしては、手を良く洗い、肛門から指の第一関節が入るくらいまで入れることがポイントです。

また、産婦人科などで膣にいれる「膣座薬」を処方されたことのある方もいらっしゃるかと思います。
こちらも手を良く洗い、リラックスした姿勢で(横になってもOK)すこし背中側に向かってなるべく奥まで入れるのが、違和感なく長時間保持できるポイントです。



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この記事のライター

遠藤さちこ

薬剤師、MOT(技術経営修士)

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