夏のごはん作りは常備菜で乗り切る!傷みにくい作り置きおかずのポイント&レシピ

更新日:2019年7月21日 / 公開日:2019年7月21日

フードコーディネーター・スパイス香辛料アドバイザーの笠原知子です。キッチンでの作業はできるだけ短時間で済ませたい暑い夏。作り置きのおかずが冷蔵庫にあれば、日々の食事の支度はぐっと楽になりますね。とはいっても夏場の作り置きは食材が傷みやすく日持ちも心配…。今回は傷みにくい夏の作り置きレシピを紹介します。

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夏場の作り置きで気を付けたいポイント

●しっかり火を通す・水分を残さない

食中毒を起こす菌の大半は、加熱することで死滅するため、食材は中までしっかりと加熱するようにします。また、水分が多いものは、菌が増える原因になるので、食材選びと調理の工夫で、水分を多く残さないようにします。

●殺菌・抗菌効果のある食材を使う・濃いめの味付けにする

お酢には、殺菌効果があるので、夏の作り置きには頼もしい存在です。また、梅干し、生姜、わさびなども抗菌効果があるそうです。日持ちの面から考えると、夏場は少し濃いめの味付けがおすすめです。

●調理器具の衛生面にも注意する

夏場は特に、まな板や、ふきんの衛生にも注意したいもの。作り置きの食材を入れる保存容器は、熱湯をかけたりして、清潔なものを使うようにします。食品にも使える殺菌スプレーは手軽に使えて便利です。また、調理前の手洗いもきちんとするように心がけたいですね。

こんにゃくの炒り煮

作り置きの定番、こんにゃくの炒り煮は、めんつゆで手軽に味付けをします。茹でてから乾煎りして水分を飛ばせば、味の染み込みもよく、おいしく出来上がります。

材料

・こんにゃく 1枚(300g)
・めんつゆ 大さじ3と1/2
・鷹の爪(輪切り) 適量
・ごま油 小さじ1

作り方

① こんにゃくは、手でちぎるか、スプーンを使ってちぎり、臭みを取るために熱湯でゆでて、ざるにあける。

② フライパンにこんにゃくを入れて、しっかり水分が飛ぶまで乾煎りする。

③ ごま油を入れて炒め、鷹の爪、めんつゆを入れて汁気がなくなるまで炒り煮にする(鷹の爪が焦げないように注意してください)。

酢豚風豚ひれ肉の梅だれ炒め

夏の疲労回復に有効なビタミンB1が多く含まれる豚肉と、クエン酸が含まれる梅干しを組み合わせたおかずは、栄養面でも日持ちの面でも優秀なおかずです。酢豚風の甘酸っぱい味付けと、しその風味に食欲がわきますよ。

材料(2人前)

・豚ひれ肉 200g
・パプリカ 1/2個
・玉ねぎ 1/2個
・塩 小さじ1/4(下味用)
・日本酒 小さじ2(下味用)
A)小麦粉 大さじ1
A)片栗粉 大さじ1
B)梅干し(たたいたもの) 大さじ1と1/2
B)はちみつ 小さじ2
B)醤油 小さじ1
B)砂糖 小さじ1
B)日本酒 大さじ1
B)みりん 大さじ1
B)水 大さじ2
・ごま油 大さじ1
・サラダ油 大さじ2
・しそ 3~4枚

作り方

① 豚ひれ肉は一口大に切って、塩と日本酒で下味をつける。Aを合わせてまぶす。

② フライパンにサラダ油を入れて、豚肉を揚げ焼きにし、一度取り出す。

③ フライパンの油を拭いてごま油を入れ、一口大に切った玉ねぎを炒め、パプリカ、豚肉も入れて炒め合わせBを合わせて入れ、煮汁が少なくなるまで炒める。

④ 盛り付けたら千切りのしそを添える。

お使いの梅干しによって酸味や塩分が異なるので、調味料の量を加減してください。

ごぼうと鶏肉と大豆のカレーきんぴら

水分の出にくいごぼうを使った炒め物には、鶏肉と大豆を入れてボリュームアップ!メインのおかずにもなります。減菌効果が期待できる生姜を入れ、カレー風味で食欲も増しますよ。

材料

・鶏肉 250g
・ごぼう 200g
・大豆 50g(ドライパック)
・生姜 1片
A)醤油 大さじ1と1/2
A)日本酒 大さじ1
A)みりん 大さじ1
A)砂糖 小さじ2
・カレー粉 小さじ1
・ごま油 大さじ1

作り方

① 鶏肉は2cm角に切る。ごぼうは乱切りにして水にさらす。生姜はみじん切りにする。

② フライパンにごま油を入れて、鶏肉と生姜を炒める。肉の色が白くなってきたら、ごぼうを入れて炒める。

③ 大豆、カレー粉を入れ、Aの調味料を加えて焦がさないように炒める。

紫キャベツの酢漬け

酢を使った箸休め的な副菜です。酢の効果で日持ちだけでなく、紫キャベツの色がきれいに発色するので見ためも鮮やかになります。サラダやサンドウィッチに入れたり、お弁当の彩りのアクセントにも重宝します。

材料

・紫キャベツ 1/4個
・塩 小さじ1
A)酢 大さじ3
A)はちみつ 小さじ2

作り方

① 紫キャベツは洗って水けを切り、千切りにする。塩を振ってしばらく置き、ぎゅっと水けを絞る。

② 紫キャベツをAで和え、塩(分量外)で味を調える。冷蔵庫で一晩おく。

キャベツだけでなく、ピクルスをいろいろ用意しておくと、とても重宝します。ピクルスのバリエーションは、以前ご紹介した「ヘルシーな常備菜。意外と簡単!彩りピクルス5種」の記事もぜひご覧ください。

夏の作り置きおかずは、傷みにくように工夫して、また、食べる時は、再加熱をするのがおすすめです。

暑い夏こそしっかり食べて、夏バテしないようにしたいもの。作り置きおかずをうまく活用して、毎日の食事つくりを快適にしてくださいね。

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