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深まる秋。今、まさに旬を迎える秋の果物、あなたは何が食べたいですか?栗?梨?…それとも、柿?「柿???」と思われた皆様!確かに若干地味な印象はぬぐえませんが、柿、侮ってはいけません!甘酸っぱいピクルスに、ワインを誘うおつまみ、デザートまで…。柿の産地に育った私が、柿の新たな魅力を紹介します。
「柿?柿とか、買ったことないっちゃ」が合言葉?の私の地元。
秋になれば、毎晩、食後に柿。家々の軒先には、干し柿が吊るされ、小学校で「柿の皮むき競争」があるくらい、柿にまみれて育ちました。身近にあり過ぎるが故に、かつては軽んじてしまっていた感も否めませんが、今、改めて、柿が大好きです。
柔らかい独特の甘み。もぎ立ての“シャキシャキ”、追熟させた“とろとろ”、一つの果物でまるで違う、その食感と味わい。
和菓子の世界には「甘さは干し柿をもって最上とする」という考えがありますが、干し柿の、体に染み入るような優しく穏やかな甘みは、まさに!他に変えがたいものだなと思います。
しかも、「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざもあるように、栄養豊富!古くから愛されてきた訳です。
皮をむいてそのまま頂くのもいいけれど、今回はさらに広がる柿の魅力を再発見!柿を使った新レシピ、行きますっ。
柿を使った酢の物、おいしいですよね。お酒のおつまみにもぴったり。
今回は、米酢でなく、りんご酢でピクルスにしてみました。酢に漬けると、柿がとろ〜り。柿のやわらかな甘みと、りんご酢の爽やかな酸味がよくあいます。和歌山の紀ノ川柿、福岡の富有柿、2種類の柿で作ってみましたよ。
・柿…1個
・蕪…1個
・りんご酢…大さじ4
・きび砂糖…大さじ4
・塩…小さじ1/2
・好みのハーブ(ディル、タイムなど)…1枝
① 柿は約1.5cm厚さのくし切りにします。蕪は約1cm厚さのくし切りにします。
② りんご酢、きび砂糖、塩をあわせ、砂糖と塩が溶けきるまでよく混ぜます。
③ 瓶に①の柿、蕪、好みのハーブを入れ、②を注ぎ入れます。
ある日、林檎をバターで焼きながら思いました。柿、焼いてみたらどうかな?
やってみると、「甘ーい!」。中までとろとろに火を入れてもいいですが、私のおすすめは、表面を軽く焦がす程度。外は甘くとろっとして、なかはシャッキリ感を残す感じ。熱々の柿に、冷たいアイスクリームのソースをからめながら召し上がれ。
・柿…1個
・バター(有塩)…小さじ1
・ラム酒…少々
・胡桃…少々
① 柿は約2cm厚さのくし切りにします。
② フライパンを熱し、バターを溶かし、①の柿を軽く焦げ目がつくまでさっと焼きます。
③ 器に②の柿、アイスクリームをよそい、砕いた胡桃とラム酒をかけます。
日本が誇るドライフルーツと言えば、コレ。干し柿。固くなった干し柿を紅茶に漬けて戻せば、干し柿に紅茶の香りもプラスされて、さらにおいしく。
クリームチーズとあわせれば、ワインのおつまみにもぴったりです!干し柿を戻した紅茶も、干し柿の風味が移っておいしいので捨てないでくださいね。
・干し柿…2個
・紅茶…100ml
・きび砂糖…小さじ1/2
・クリームチーズ…適量
① 紅茶を濃いめに作り、きび砂糖を溶かします。干し柿を入れ、柔らかくなるまで1〜2時間置いておきます。
② ①の干し柿をスライスし、クリームチーズをのせてできあがり。
栗も梨も葡萄もいいけど、この秋は、柿!漬けたり、焼いたり、干したり…いろんなレシピで味わって、柿のこと、もっともっと好きになってくださいね。
この記事のライター
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