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cross talk interview 山崎まさよし×北村匠海

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「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から山崎まさよしさん×北村匠海さんのインタビューをお届けします♪

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目次

cross talk interview 山崎まさよし×北村匠海

この冬、“俳優”山崎まさよしさんが久しぶりにスクリーンに返ってくる。作品中でよき“相棒”を務めた北村匠海さんとは26歳の年の差となるが、インタビュー中もまったく年齢差を感じさせない仲の良さを見せつけてくれた。

どうやらその根底には、撮影中に築かれた確かな絆があるようだ…。

Profile

山崎まさよし/1971年生まれ。92年にRCサクセション『トランジスタ・ラジオ』のカバーシングルでデビュー。95年、『月明かりに照らされて』でメジャーデビュー。96年、篠原哲雄監督映画『月とキャベツ』に主演。主題歌の『One more time, Onemore chance』が大ヒットした他、ドラマなどでも活躍。
STYLING/Madoka Miyazaki
HAIR&MAKE/Yuka Mihara(M‐FLAGS)
衣装/ネックレス HARIM 14,000円(STUDIO FABWORK 03‐6438‐9575) ブレスレット NORTH WORKS 12,000円(NORTH WORKS 042‐513‐0927)

北村匠海/1997年生まれ。2008年、映画『DIVE!!』でデビュー。18年には、ドラマ『鈴木先生』で共演した土屋太鳳と『TAOTAK』を結成。共演映画『春待つ僕ら』の主題歌を担当。ドラマ『隣の家族は青く見える』『グッドワイフ』映画『君の膵臓を食べたい』『スマホを落としただけなのに』などにも出演。
STYLING/Tokita Shinya
HAIR&MAKE/Shinya Fukami(Y’s C)

北村「きたみ山崎さんが醸し出してる空気の中に思い切って飛び込んでいきました」
山崎「北村君が作ってくれる空気にのっかってお芝居させていただきました」

日本ミステリー界の至宝・横山秀夫の作品の中で、長年“映像化不可能”と言われてきた『影踏み』。作品に用いられているギミックゆえ、映像での表現が一筋縄ではいかなかったのだ。

この難題に挑んだのが、横山氏とは仕事を通して数年前から交流があったという篠原哲雄監督。主演を務めるのは、篠原監督の長編デビュー作『月とキャベツ』でも同じく主人公を演じた山崎まさよしさんだ。

14年ぶりの主演となる本作の撮影では、重要な役どころを務めた北村匠海さんの存在にも大いに助けられたというが、公開を控えた今、ふたりはどのような心境なのだろうか? お話を伺った。

―これまでのバディムービーとは一線を画した独創的なストーリーですが、お話をいただいたときのお気持ちは?

山崎 そうなんですよ。ネタバレになるので細かくお話することは難しいんですけど、僕は原作も読んでいたので、「はたしてこれをどう撮るんだろう?」と思っていました。啓二を演じた北村君は大変だったと思いますよ。ある意味、「無機質であること」が求められるし、テンションの持っていき方とか、考えることがたくさんあったと思います。

北村 僕は役の設定上、話すとネタバレになるので芝居についてはあまり語れないのですが、キャスティングしていただいたときの気持ちは、正直かなりビビりました。冷や汗をかきました(笑)。先輩キャストの皆様がものすごい面々で、しかも重要な役どころ。とてもプレッシャーを感じました。「ここでしっかりしないと役者人生は終わる…(笑)。」というか、自分に自信が持てなくなってしまうなと、すごく気合が入りました。

―撮影中のプレッシャーも相当なものだったのでは?

北村 今回は特に複雑な役だったのもあって…。僕はプレッシャーが大きすぎると途中で無の境地に入っちゃうんです。抱えている“荷物”が大きすぎて、気付けばそれが無くなってゼロになってる。今回はかなり早い段階でその感覚にたどり着きました。山崎さんも大竹さんも監督も、撮影当時二十歳だったこんな若造をすごくかわいがってくれたので、そのおかげもあって、早くプレッシャーが薄れたところもあります。

―原作・脚本から得た人物像をどのように役柄に落とし込んでいきましたか?

山崎 僕の役は泥棒なので、生き方そのものを自分と照らし合わせることは難しかったんですけど、「民と官の対峙」という側面から見ると、僕も税金を払っている身なので、民の底辺で不安定な生活を送る気持ちは理解ができた。音楽をやっている自分も同じようなものだなと考えて、撮影に挑ませていただきました。

北村 僕の役は、山崎さんの背中を見ているような立ち位置なので、芝居をしながら掴んでいった部分が多かったです。

―作品では息がぴったりでした。

山崎 僕は北村君が作ってくれる空気にのっからせていただいてました。啓二発信のセリフがほとんどなので、「言葉に乗った感情を受け止めて返す」という感じです。

北村 僕も山崎さんから自然に出ている空気を使わせて頂いたというか、その空気に飛び込んでいきました。両親も山崎さんの大ファンなので、はじめは緊張していたんですけど…。

山崎 緊張していた割には、最初の本読みにもコンビニの袋を持って登場したよね(笑)。

北村 そのときに山崎さんがかなりフランクに接して下さったので、胸を借りられたところはありました(笑)。

―監督からの注文はありましたか?

北村 監督はとにかく芝居を「見てる」のが好きな人ですね(笑)。

山崎 そう。僕らの芝居をすごく大切にしてくれる。自分が演出するのではなくて、「そこに吹いた風をキャッチしたい」という想いを感じますね。

北村 あと、芝居を見た後に、僕らに「どう思う?」って訊いてくる。

山崎 「どう思う?」は、めちゃくちゃ言うよね。知らんがな! ってなる(笑)。

北村 「啓二ならこのときどうする?」って結構言われました(笑)。

山崎 無茶振りだよね。でも、そういう雰囲気を大切にしてくれる人だと思う。僕らが作ったものをぶった切ることは絶対にしないし、場合によっては台本が変わることもあるくらい。

―本作では、ひとつの事件をきっかけに、山崎さん演じる修一の、過去の自分や家族に対する想いが変化していくさまが描かれていますが、おふたりは、大人になってから家族に対する想いに変化はありましたか?

山崎 やっぱり結婚して子どもが生まれたら変わりましたね。若いときに抱いていたわだかまりが氷のように解けていったというか。

北村 この映画で描かれている、家族や兄弟に対する執着に近い感情はすごく理解できます。僕は弟がいる四人家族ですけど、「血のつながり」を考えるたびに、「友人とはまた違う次元の人なんだな」と思うし、昔は親に対しての反発心もあったけど、僕も少しは大人になったのか、「家族は一番の理解者」という気持ちが強くなりました。

―山崎さんは劇伴と主題歌も担当されていますね。

山崎 作曲前に、「兄弟ものだから劇伴にボーイソプラノを入れたいと思ってる」という構想を話したところ、北村君が小さい頃に歌っていた動画を見せてくれたんです。そのイメージには、いい刺激をもらいました。

北村 参考になればと思って話させてもらいました。実際に完成した曲があてられた映像を見たときはなんともいえない気持ちでした。すごいな音楽の力は! 山崎さんやっぱすげえな! って。劇場で多くの人に聴いてもらえることもとても楽しみです。

「影踏み」

(C)2019「影踏み」製作委員会

原作/横山秀夫「影踏み」(祥伝社文庫)
監督/篠原哲雄
出演/山崎まさよし、尾野真千子、北村匠海 他
公開/11月8日(金) 群馬県先行上映 11月15日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー

TEXT/Reiko Matsumoto
PHOTO/Isamu Ebisawa

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