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cover interview 笹本玲奈

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「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から笹本玲奈さんのインタビューをお届けします♪

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目次

cover interview 笹本玲奈

5代目ピーターパンとして鮮烈なデビューを果たして以降舞台作品はもちろん、近年は映像作品での活躍も目覚ましい笹本玲奈。
出産から復帰後も精力的に活動を続ける彼女がこの春、地球ゴージャスの舞台に初登場。母となった彼女が、聖母のようなヒロインをいかに演じるのか早くも注目が集まっている。

Profile

1985年生まれ。1998年にブロードウェイミュージカル「ピーターパン」で主演デビュー。その後、「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」などに立て続けに主要キャストとして出演して、2007年「ミー&マイガール」「マリー・アントワネット」にて第32回菊田一夫演劇賞を最年少受賞。
2008年、「ウーマン・イン・ホワイト」にて第15回読売演劇大賞女優賞および杉村春子賞受賞。その後もミュージカルを中心にテレビや舞台で幅広く活躍。近年の出演作品は、ドラマ「ノーサイド・ゲーム」、舞台「ウェスト・サイド・ストーリー」など。

子どもが生まれて母となった今のわたしだからこそ演じられる役だと思う

岸谷五朗、寺脇康文が主宰する演劇ユニット「地球ゴージャス」が、2020年、結成25周年を迎える。この記念すべき年の祝祭公演として上演が決まったのが、2009年に初演された『星の大地に降る涙』だ。しかし、岸谷・寺脇以外のキャストは一新。新演出版として上演されるのだ。ヒロインを務めるのは、主演デビュー作となったブロードウェイミュージカル『ピーターパン』以来、数々の舞台作品で躍進を続けている笹本玲奈さん。ようやく顔合わせが終わったばかりの多忙な中、意気込みを聞かせてもらった。

―まずは、本作出演が決まったときのお気持ちを聞かせてください。

「念願が叶って本当にうれしかったです。まわりの役者仲間で地球ゴージャスさんの作品に出演された方々が、口をそろえて『すごくいいカンパニーだ』と言われるので、わたしも一員になりたいとずっと思っていました。たとえば、稽古や本番が始まる前にみんなで一緒にストレッチをしたり食事をしたりと、劇団のようにアットホームだと聞いて、劇団員というものに憧れがあるわたしとしては、自分もぜひ仲間に入りたい! と思わずにはいられませんでした。普段の舞台は、みんな各自のペースで単独行動して、舞台上で一つになるのというのが常なので、“普段から一致団結”というものを味わってみたかったんです。それに、わたしは結構人見知りなので、稽古前からみんなでストレッチをしたり会話をしたりする時間が持てると、いつもより早く馴染めるんじゃないかと期待しています」

―地球ゴージャスの作品に関してはどんな印象を抱いていますか?

「すごく華やかな世界観という印象です。衣装にしてもセットにしても、演出自体が名前の通り“ゴージャス”。前回上演されたときの映像は、オープニングからたくさんの演者さんが躍りまわっているし、目に入るものが派手で、一気に作品の世界に引き込まれました。しかも、メッセージ性が強く、単なるエンターテインメントとして終わらないところも魅力です」

―この作品はどんなメッセージをはらんでいるのですか?

「ひとことで言うと『反戦』です。日本は世界の中でも平和な国とされているので、戦争や平和について考える機会は少ないかもしれません。だけど、この作品が最初に上演された10年前と今とを比べると、世の中の状況は全然よくなっていないし、最近では、日本に暮らしていてさえ不安に感じる出来事が増えています。そんな中、この作品を通して、『今の子どもたちが大きくなるころには世界はもっと平和になっているだろうか?』『理想の未来を迎えるために、わたしたちにできることはなんだろう?』と考えることはすごく大きな意味があること。しかも、10年という歳月を経てあらためて上演されることによって、『10年の間にわたしたちは少しでもアクションを起こすことができたのだろうか?』と自問自答するきっかけにもなると思います」

―笹本さん演じるステラはどんな女性ですか?

「すごく芯が強くてぶれない女性です。愛に溢れていて、どんな人でも受け入れられる心の広さがある。わたしにはステラのような心の広さはないので尊敬します。『こういう女性になりたい』と思わせられる女性です。人間って愚かな部分があって、先入観が消えなかったり、フィルターを通して相手のことを見たりしてしまいがちですけど、ステラにはまったくそういうものがない。彼女を通して学ぶことばかりです」

―プライベートではお子さんもまだ小さいですし、セリフ覚えなどの時間を捻出することは大変では?

「自分ひとりの時間は、ほぼないですね。寝ている間だけ。わたしは主人が同じ業界の人ではないので、家に帰ったら仕事の話は一切しませんし、子どもはまだわたしの職業のこともわかっていない。それによって、笹本玲奈ではなく本名の自分に戻れることのほうが自分にとって大切なので、ひとりの時間はそんなに必要ではないんです。むしろ、子どもが生まれてから地球や日本の未来についてすごく考えるようになったことが、今回の作品にも大きく反映されると思います。今の笹本玲奈だからこそ演じられる役だと思っています」

―お子さんが生まれたことで、生活や考え方は変わりましたか?

「時間の使い方やお金の使い方、何を大切にして生きるかということがガラッと変わりました。自分の欲を満たすことは二の次で、子どもにとっていいものを選ぶことが最優先。食べ物ひとつとっても、長い目で見たとき身体にいいかどうかを考えるし、豊かな経験を与えてあげたいとも考えるようになった。そんな中でこの作品に関われることはすごくタイミングがよかったですし、より多くの人に、この作品を通して一緒に、子どもたちの未来のことを考えてもらえたらうれしいです」

ダイワハウスSpecial 地球ゴージャス二十五周年祝祭公演「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」

作・演出/岸谷五朗 演出補/寺脇康文
出演/新田真剣佑、笹本玲奈、岸谷五朗、寺脇康文 他
東京公演/3月10日(火)~4月13日(月) 舞浜アンフィシアター(大阪公演あり)
(問)チケットスペース 03-3234-9999

PHOTO/Hirohiko Eguchi(Linx.)
STYLING/Sachie Ishiguro
HAIR&MAKE/Machiko(M DOLPHIN)
TEXT/Reiko Matsumoto

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