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ザ★人間関係「自発的ではない人をとりまとめるのに困っている」

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作家・哲学ナビゲーターとして、芸能活動から小説執筆までマルチな活躍を行う、原田まりるさんが、人間関係で悩めるmichill読者の声に寄り添い「生きやすくなるためのヒント」を一緒に考えるシリーズ。第二回目は「自発的ではない人をとりまとめるのに困っている」という女性からのお悩み。原田さんからのアドバイスとは…?

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目次

結論:やりたいことを自由に創れる現在の環境で自身の力を存分に発揮してみよう!

今回のお悩み

職場で他のデザイナーさんが、他人に判断を任せてくる人間ばかりで面倒くさいです。

プランナーさんからの依頼に対して別の人間が受け、デザイナー同士のミーティングで発表されても、最終的は「で、どうしよっか」となり、話がまとまらないため、結局わたしが声を上げ、まとめてしまいます。それが続いたところ、今ではすっかりまとめ役として定着してしまい、最初の段階から「マヨネーズさんこれ、どうしたらいいかな?」と聞きに来る始末です。

役職もリーダーではないので、同じ階級の人間から判断を任されるのは、正直納得がいきません。かと言って誰も判断しないと仕事が進みません。上司へ現状を話しても「向上心を持たないとダメ」と何故か説教されてしまいました。腑に落ちないです。(マヨネーズ・31歳・デザイナー)

原田まりるさんの考え

「自発的ではない人をとりまとめるのに困っている」というお悩みのようです。私は、人の適性をみる「性格類型論」をつかった企業研修の講師もしているので、マヨネーズさんが抱えていらっしゃるような相談をよく耳にします。このような判断を周囲に任せがちな人は、以下の3つのどれかが動機になっていると考えられます。

1つ目:自分の意見よりも、相手の意見を優先させたい
2つ目:自分が最終判断を下し責任をもつことが怖い
3つ目:面倒くさい

自分がわりと自発的に意見をいうタイプだった場合、相手が毎回「ええーどうしようーなんでもいいですよー」と曖昧なリアクションをとることに対して、時折イラつくものです。

「こいつ、なんでもかんでも頼りやがって!」とあたかも相手が何も考えていないかのように思ってしまいがちですが、あながちそうとも言えません。相手からすると「ああ、この人はやりたいプランがあるだろうから、それを優先させてあげよう」とこちらの気持ちを尊重してくれているというケースもあるのです。

「お昼ご飯何たべにいくー?」と聞いて、「なんでもいいよ」といわれるとイラついてしまう、という人もいるでしょう。しかし、この「なんでもいいよ」を超訳すると「決めるのダルいし、なにか案だして」という意味に限りません。「あなたの中で意見があるなら、そっちを優先してくれていいですよ」という意図を「なんでもいいよ」の7文字に込めているケースも存在するのです。

例えばですが、マヨネーズさんが普段からしっかりしていて、頼り甲斐があったり、意見をハッキリいうタイプだったりした場合、相手は「この人に任せておけば、まあ大丈夫でしょー」という惰性からだけではなく、「まぁ、マヨネーズさんやりたいことあるだろうし、それを優先してもらおう」という意図が働いて、マヨネーズさんに判断を仰いでいるという場合も考えられる、というわけです。

自分で物事を考え、スピーディーに判断出来る人からすると「判断を人に任せる」というのは怠けているように受け取りがちですが、視点を変えると「あなたのしたいことを優先してください。指示に従います」という従順&賛同宣言とも取れるのです。彼らはマヨネーズさんの意見に従ってくれる従順な騎士的立ち位置。三国志で考えたら一つの勝ち条件をゲット出来ているということですよ。羨ましい。

意見をいう人がいないと、話の進行ペースは遅くなりがちですが、意見をいう人が多すぎても、話がとっ散らかるものです。いま、マヨネーズさん以外の方があまり意見を言わないのであれば、ゲームメイクはすべてマヨネーズさん次第とも言えるわけですから、自由に自分のやりたいようにやるチャンスです。やりたいことを抑圧されないで、自由に創れる現在の環境で自身の力を存分に発揮してみてはいかがでしょうか!



この記事のライター

原田まりる

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