キャリアアップの方法を人事コンサルタントが伝授!自分の資質の見つけ方とは?

キャリアアップを考える人ならば、一度は耳にする自分の「強み」。でも、本当に使える「強み」にするには、自分の資質を知り、自分の持ち味をつくっていくことが大事。自分の資質にないことで頑張るよりも、自分の資質を活かした方が得策なのです。松本利明さんが教えてくれる、あなた独自の持ち味(資質)の見つけ方とは?

自分の資質を見つけるためにかかる金額

  • 職場の人に教えてもらう  0円
  • 両親に教えてもらう 0円
  • 『ストレングスファインダー』を利用する 1,728円(税込)

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書籍ではあまり語られていない自分の「強み」の誤解

こんにちは、人事戦略コンサルタントの松本利明です。キャリアを語る上で自分の「強み」を知り、それを活用することはよくいわれています。就活本やキャリアの教科書的な本にも書かれているでしょう。残念ながら人事の目からみると、半分は正解、半分は誤解になります。実際、自分の「強み」をアピールして就活、転職、人事面接を全てパーフェクトの結果を出した人は少ないでしょう。今回は、書籍ではあまり語られていない自分の「強み」の誤解について解説します。

「強み」は断トツでない限り負けてしまう

自分でどれだけ凄いと思っている「強み」であっても、それを評価するのは他人になります。「いつも明るい」「テキパキと仕事をしている」といっても、あなたの上をいく人がでてくれば負けてしまいます。

最近女性にも人気の大相撲と同じです。実力は変わらなくても、自分より強い力士がでてくれば、勝星の数にしたがって、格付けが前頭三枚目から五枚目にさがってしまう等、相対的に評価されてしまうのです。

そう、「強み」で勝負するのであれば、横綱のように誰がみてもあなたが1番となるくらい断トツでない限り、負けてしまうのです。そうはいっても誰でも横綱のような「強み」を持ち合わせてはいません。では普通の人がどうやれば、自分らしく活躍できるようになるのか?それは、自分の「強み」ではなく「持ち味」で勝負する方法を知ればいいのです。

自分の資質を知り、自分の持ち味をつくっていく

自分の持ち味とは何か?人事や心理学の世界の言葉でいうと「資質」になります。自分の資質をいくつか組み合わせていけば、それが自分の持ち味になるのです。

資質とは生まれてから20歳くらいまでに形成される特徴で、あまり変わることがないといわれているものです。会議などで真っ先に手をあげる資質がある人は、それを苦にすることなくいつもそうしています。この資質がない人は、会議で真っ先に手をあげることは、清水の舞台から飛び降りるくらい敷居が高かったりします。結構、人はいつも同じような行動パターンを取っていて、その源になるのが資質です。

資質に沿っていれば簡単にその持ち味をつくることができます。しかし、資質にないことをやろうとするには相当無理した頑張りが必要。その苦労の割に結果が出にくかったりします。

新規開拓が得意な営業マンは、メンテナンスや請求書など事務作業が苦手というケースもあるように、誰でも完璧な資質を揃えている人はいません。自分に資質がなく苦手なことは、仕事上、最少限困らないレベルにまで鍛えるに留め、自分の資質に沿った方向で自分の持ち味をつくっていくと、難なくスイスイ物事が進み、成長するスピードも高まっていくのです。

自分の持ち味を活かしたキャラに徹した方が得策

では、どのように自分の持ち味を活かしていけばいいのか。

仕事で成功する人、できる人とは、他人から選ばれる人です。では他人から選ばれるようになるためにはどうしたらいいのか。それは仕事に対する姿勢が常に一貫している人です。

「いつも締め切り前倒しで仕事を仕上げてくれる」
「多少無理を頼んでも馬力があって仕上げてくれる」
「いつもきっちり正確に対応してくれる」

といった仕事に対する姿勢や内容を、意外と他人は冷静に見ているもの。その小さな一つ一つの積み重ねがあなたの評判になりパーソナルブランドになっていくのです。「普段から締め切り直前にバタバタする」と他人から思われている人が、次回は必ず前倒しで進めるといっても、「はいはい」と話は聞いてくれるかもしれませんが、その言葉は信用されず、締め切り直前にバタつくことを前提に段取りを組むでしょう。

他人は冷静に、そして客観的にあなたを見ており、その評価は意外と一致しているものです。しかも、その評価は一度つくと中々変わりません。

なので、自分の持ち味にないことで頑張るよりも、自分の持ち味を活かしたキャラに徹した方が得策なのです。同じリーダーであっても、ソフトバンクの孫正義さんであれば「スピード」、アップルのスティーブ・ジョブズであれば「シンプル」、楽天の三木谷さんであれば「堅実性」というように、それぞれの資質を活かしたリーダーシップやマネジメントスタイルをとっています。あるべき論や自分にない資質や能力を求めることよりも、既に自分が持っているカードを強くしていくことを考えていくのが、速く確実で有利になります。

自分の資質を知る方法

それでは、自分の資質を知るにはどうしたらいいのか。人は自分で自分を客観視して、冷静に見つめることが大の苦手です。悲しいかな、人は自分をよく見せようとしてしまうものだからです。

自分の資質を知る方法は3つあります。

一つは、職場の周りの人に聞くことです。普段は言葉に出さないでしょうが、思いきって周りからどう見られているのかを聞いてみると、自分でも思っていなかった、あなたの持ち味や資質を教えてくれるでしょう。

いや、今の職場はありのままの私の姿ではないという時もあるでしょう。問題のある人物が職場や会社を仕切っていて、いうことを聞かないと、どんな嫌がらせを受けるかわからないという悲しい現状があるかもしれません。

この時は、両親に自分がどんな子供だったかを聞くといいでしょう。「三つ子の魂百まで」ではないですが、子供の頃から自分の持ち味が変わっていないことも多々あります。逆に俗世間にまみれたせいで、本来の自分を忘れてしまうこともあります。小学校の時の通知表のコメント欄を見てみると、いいヒントになります。

最後に、自分の資質を知るテストがあります。就活の時に受検したSPIも代表的な資質テストですが、今回は料金がお手頃な『ストレングスファインダー』を紹介します。『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』(マーカス バッキンガム(著),ドナルド・O.クリフトン(著),田口 俊樹(翻訳)日経新聞出版社)という書籍を買えば、1回だけ『ストレングスファインダー』のあなたの上位5項目を判定できるWebテストIDがついています。細かく調べるにはもっと費用がかかりますが、大きな傾向だけ知りたいというだけであれば、この本一冊で大丈夫です。

以前、勝間和代さんも『ストレングスファインダー』を勧めていましたし、人事の世界でもよく活用されているツールなので安心して活用できます。「スピード」「堅実性」「シンプル」といった経営者の例ではないですが、あなた独自の資質がくっきり浮かびあがるでしょう。

自分の資質を知り、持ち味をつくって、具体的にどのようにキャリアを考えていけばいいかについては、次回解説します。


執筆者:松本利明

更新日:2017年2月13日
公開日:2017年2月13日

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