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野菜の甘味やうまみがぎゅっと詰まったポタージュは、ほっとする味わい。疲れたときや、食欲のないときにもすっと胃に入ってくれて、元気をくれます。野菜嫌いな子どもにもオススメなので、さまざまな野菜で作ってみませんか?
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
クリーミーな味わいと、食材のうまみと栄養がたっぷり溶け込んだポタージュは、心も体もよろこぶスープ。野菜が苦手な子でも、ポタージュにすれば食べられるという声も多いですよね。
ポタージュは消化もよく、栄養を丸ごと摂れるので、疲れたときや食欲がないときにもぴったり。おうちにそのときにある野菜を使って作れるので、食材使い切りレシピとしてもオススメです。
日本のスープといえば代表的なものは味噌汁。味噌汁の中でも豚汁やさつま汁といったおかずを兼ねるものや、すまし汁、けんちん汁など、地域や家庭によってさまざまな具材を入れた汁物があります。
同じように、世界の各地でもたくさんのスープがあります。使う食材や味つけなど多種多様で、どれも味わい深いものばかり。一見地味で脇役的な存在ですが、実はとっても重要なポジションにあり、使う材料によってはメインおかずにもなります。
今回は、スープの中でもポタージュに注目! ポタージュというと、日本ではとろみのあるクリーミーなスープをイメージしますよね。
実はポタージュ(potage)はフランス語。フランスではスープ全般を指しており、さらっとした澄んだコンソメやヴィシソワーズ、ブイヤベースなどもポタージュに含んでいます。どのようなスープをポタージュと定義するかは時代や国によって違いがあり、かなり曖昧な場合も。むしろ日本のように区別をしているほうが珍しいのかもしれません。
フランス料理ではとろみのあるスープを「ポタージュ・リエ (potage lié)」と呼び、とろみのつけ方によってさらに分類分けもされています。
日本で「ポタージュ」と呼ばれるスープは、野菜などの食材をバターで炒めて、甘味やうまみを引き出してからブイヨンで煮込み、仕上げに牛乳や生クリームでクリーミーにするのが基本的な作り方。ミキサーやブレンダーで撹拌してぽってり仕上げても、細かくカットした具材をそのまま残して食感を楽しめるように仕上げてもOK。サラサラ、とろとろ、ドロッとなど、緩さも好みやそのときの気分で調整しやすいのがいいですよね。
よく使われるとろみのつけ方はこちらになります。
でんぷん質の多い食材でとろみをつけるかぼちゃ、じゃがいも、にんじん、とうもろこし、さつまいもなど、でんぷん質が多い食材は、甘味ととろみをつけてくれます。ブイヨンやコンソメで煮込んだ後に撹拌したり、裏ごししたりすれば、とろとろのピューレ状に。
粉とバターでとろみをつけるでんぷん質の少ない野菜のポタージュを作る場合は、薄力粉などの粉とバターを炒めて加えることでとろみをつけることができ、なめらかな口当たりに。ホワイトソースを作るときと同じ手順になります。薄力粉のほかに、米粉やコーンスターチなどでも代用できます。
このほかにも卵や生クリームでとろみをつけたり、好みのゆるさやなめらかさに合わせて、複数の方法を取り入れたりすることも。
今回は野菜の甘味やうまみを堪能できるポタージュを集めてみました。使う野菜の色次第で、見て楽しむ彩りのよい一品になるので、ひと手間加えて可愛く仕上げてみるのもオススメ。味つけや濃度などはお好みで調整してくださいね。
ポタージュの中でも定番のコーンポタージュ。たまねぎやベーコンにセロリも加えると味に深みが出ます。コーンのほっこりする甘味が◎
材料(4人分)・コーンクリーム缶……1缶(180g)・ベーコン……2枚・たまねぎ……1/2個・セロリ……20g・薄力粉……大さじ2・バター……20g・固形コンソメ……1個・牛乳‥…300ml・水……200ml・塩こしょう……適量
作り方① ベーコン、たまねぎ、セロリをみじん切りし、鍋に入れてバターで炒める。② たまねぎが透き通ってきたら、薄力粉を加える。③ 粉っぽさがなくなるまで炒める。④ コーンクリーム缶、牛乳、水、コンソメを入れて焦げないように混ぜながら煮る。⑤ 塩こしょうで味を整える。
パセリを散らしたり、生クリームを垂らしたり、ケチャップで模様をつけても♪ ミキサーでかき混ぜないので、具材の食感が楽しめるポタージュです。
鮮やかな色がきれいなトマトのポタージュは、見た目の通り栄養たっぷり♪ トマトの酸味を牛乳と生クリームでマイルドに仕上げています。
材料(4~5人分)・トマト缶……1缶・たまねぎ……1個・じゃがいも……1個・牛乳……300ml・生クリーム……100ml・水……200ml・固形コンソメ……1個・バター……10g・塩こしょう……適量・ブロッコリー……少量
作り方① たまねぎとじゃがいもをサイコロ状に切り、鍋に入れてバターで炒める。② トマト缶、水、コンソメを加え、中火で15分程度煮る。③ ブレンダーでかき混ぜる。④ 牛乳を加え、ひと煮立ちさせる。⑤ 生クリームと塩こしょうを加え、再度ひと煮立ちさせる(生クリームはデコレーション用に少量残す)。⑥ ブロッコリーをゆで、蕾部分を取ってカップに注いだポタージュに丸く散らす。生クリームもブロッコリーに添って垂らす。
※ブレンダーやミキサーがなければ裏ごしでもOK。粒が気にならないならば、マッシャーでつぶす程度でも大丈夫です。
もったりと濃厚なタイプのポタージュです。トマトの酸味と甘みが感じられ、しっかり野菜を摂ってる~! と感じる味わいです。
子どもが苦手な緑の野菜も、ポタージュにすると食べやすい味になります。今回はアク抜きしなくてもOKな小松菜に、ブロッコリーも入れてみました。とろみはじゃがいもでつけたやさしい味です。
材料(4~5人分)・小松菜……80g・ブロッコリー……100g・たまねぎ……1個・じゃがいも……200g・牛乳……400ml・水……200ml・バター……20g・コンソメ……1個・塩こしょう……適量・クルトン……適量・生クリーム……適量
作り方① ブロッコリーは小房に切り分け、耐熱ボウルに入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで2分加熱する。② たまねぎとじゃがいもを小さめに切り、鍋に入れてバターで炒める。③ ざく切りにした小松菜を加えて炒める。④ 水、コンソメを加えて10分程度煮る。⑤ 牛乳とブロッコリーを加えてブレンダーでかき混ぜる(ブロッコリーは飾り用に少量取り分けておく)。⑥ 塩こしょうで味を整え、ひと煮立ちさせる。⑦ クルトンと取り分けておいたブロッコリーをのせ、生クリームを垂らす。
クルトンは市販のものでも手作りでもOK。食パンをサイコロ状にカットし、油で揚げるか揚げ焼きにすれば、簡単に作ることができます。
青臭さはあまりなく、やさしい味わいです。もっと鮮やかな緑色のポタージュにしたい場合は、緑の野菜の分量を増量してみてくださいね。
甘味の強いかぼちゃ、にんじん、たまねぎを使ったポタージュは、子どもに人気の味。黄色みの強い鮮やかな色になるので、仕上げに生クリームで模様を描いたりしても映えます。今回はかぼちゃにぴったりのハロウィンデコをしてみました。
材料(4人分)・かぼちゃ……300g・にんじん……1本・たまねぎ……1個・牛乳……300ml・生クリーム……100ml・水……400ml・バター……10g・コンソメ…‥1個・塩こしょう……適量・ブロッコリー……少量・海苔……少量
作り方① かぼちゃは皮を切り取ってざく切り、にんじんは輪切り、たまねぎは粗みじん切りにして、鍋に入れてバターで炒める。② 水とコンソメを加えて15分ほど煮る。③ 野菜がやわらかくなったら、ブレンダーでかき混ぜる。④ 牛乳を入れて温める。⑤ 塩こしょうで味を整え、生クリーム(仕上げ用に少し残しておくと◎)を加えて、ひと煮立ちさせる。
カップにポタージュを注いでから静かに生クリームをまわし入れ、ゴーストを描きます。箸や爪楊枝の先を使って、伸ばしたり広げたりすれば模様をつけることができますよ。生クリームが広がりすぎたときには、そっとポタージュをスプーンですくい取れば書き直しも可能。
ゆでたブロッコリーの先をちらし、海苔で目と口を切ってのせれば完成です。
模様のつけ方や海苔のカット次第でゴーストの表情も変わります。好みのゴーストを描いてくださいね♪
最後は、和風味のはまぐりのクラムチャウダーをご紹介します。コンソメやブイヨンは使わずに白だしで味つけし、豆乳で仕上げました。
材料(4人分)・はまぐり……8個・ベーコン……40g・たまねぎ……1/2個・じゃがいも……1個・セロリ……20g・にんじん……50g・たけのこ……50g・薄力粉……大さじ2・バター……20g・豆乳……200ml・水……400ml・白だし……大さじ2・塩こしょう……適量
※はまぐりは砂抜き後、塩抜きも事前にしておきます。
作り方① フライパンにはまぐりと水50ml(分量外)を入れて蓋をし、はまぐりが開くまで加熱する。出てきた煮汁とはまぐりを分けて取り置く。② ベーコン、たまねぎ、じゃがいも、セロリ、にんじん、たけのこをそれぞれ5mm角に切る。③ 鍋に②を入れバターで炒める。④ 薄力粉を加えて粉っぽさがなくなるまで炒める。⑤ ①の煮汁、水、白だしを加えて煮る。⑥ 具材に火が通ったら豆乳を加え、はまぐりを戻してひと煮立ちさせ、塩こしょうで味を整える。
※お好みでセロリの葉を刻んでちらしてください。※はまぐりは加熱しすぎると縮んだり固くなったりします。火を通してからいったん取り置き、仕上げに加えます。※⑤で入れる煮汁は、砂や殻が入らないよう濾すとさらに◎※豆乳はぐつぐつ煮ると口当たりが悪くなるので、加えたら強火にかけないようにします。
具だくさんで、たけのこのコリコリ感がアクセント。豆乳仕上げなのであっさりした味わいです。
とろみのあるスープのポタージュは、寒い日に食べたくなる一品。野菜の栄養やうまみがたっぷりと詰まっており、食欲がない日でも食べやすい、心も体も温まるスープです。
野菜などをバターで炒めることで、甘味やうまみを引き出し、牛乳や生クリームでクリーミーに仕上げます。ミキサーやブレンダーでしっかりかき混ぜてもったりなめらかにしても、具材を残して食感を楽しんでもOK。
好みのポタージュを作ってみてください♪
この記事のライター
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