【薬剤師監修】アルコール消毒液がなくても大丈夫!台所用洗剤でお家のウイルス対策ができる!

更新日:2020年3月4日 / 公開日:2020年3月4日

今、アルコール消毒液が手に入りにくい状況ですよね。「お家にウイルスが入ってしまったら、どうしよう…」と不安な方も多いでしょう。でも実は、あの台所用洗剤で消毒液を作れるのを知っていますか?今回は、この台所用洗剤を使った消毒液の作り方をご紹介します。手作り消毒液を活用して、大切な家族を守りましょう!

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アルコール消毒液の不足問題は「台所用洗剤」で解決できる!

ウイルスの殺菌に欠かせないアルコール消毒液がないときは、台所用洗剤が活躍するのを知っていますか?

台所用洗剤がアルコール消毒液がないときに使える理由は、台所用洗剤に含まれる「界面活性剤」にあります。界面活性剤は、以前流行したSARS(サーズ)ウイルスの感染力をなくす効果があるのです。

新型コロナウイルスとSARSウイルスには、「エンベロープ」という脂質の膜があります。アルコール消毒液には、このエンベロープを壊してウイルスの感染力を抑制する働きがあるのですが、この脂質の膜を壊す働きが界面活性剤にもあり、SARSウイルスで効果を発揮したと国立感染症研究所が公表しています。

新型コロナウイルスは、SARSウイルスと似ているウイルス。このため、界面活性剤が新型コロナウイルス対策に有効ではないか、といわれているのです(※)。

どの家庭にもある台所用洗剤でウイルス対策ができるのは、心強いですね。

※界面活性剤による新型コロナウイルスの不活性化は、現時点で実験によって有効性が確認されているわけではありません。

<参考情報>
国立感染症研究所 感染症情報センター「SARSに関する消毒(三訂版)」

アルコール消毒液の代用!台所用洗剤を使った消毒液の作り方

材料

台所用中性洗剤
ぬるま湯
スプレー容器

作り方

台所用洗剤(家庭用中性洗剤)を使ったアルコール消毒液の作り方は、とても簡単です。ぬるま湯約1リットルに5~10cc以上の台所用洗剤を加えるだけで完成。

作った台所用洗剤入り消毒液は、市販のスプレー容器などに入れて使うのがオススメです。

台所用洗剤入り消毒液の正しい使い方

台所用洗剤を含む消毒液は、お家やオフィスなどで使うことができます。特に、手が触れることが多い場所にはこの消毒液を使って消毒をしましょう。

ドアノブや照明のスイッチ、エレベーターのボタン、蛇口、キーボード、マウス、テーブルといったところを、使い捨てできるペーパータオルなどに界面活性剤入り消毒液を浸し、2度拭きすると効果があります。

台所用洗剤を含む消毒液を使った消毒の方法について詳しくは、国立感染症研究所 感染症情報センターの公式ページでも紹介されているので、参考にしてみてください。

国立感染症研究所 感染症情報センター「SARSに関する消毒(三訂版)」

台所用洗剤入り消毒液は手指には使わない!正しい手洗いでウイルス感染を防ごう

界面活性剤入り消毒液は、お家やオフィスの手に触れるところが多い消毒に適しています。手指など体には、界面活性剤は洗い流さないと肌が荒れてしまうため、使わないように注意してください。

手指へのウイルス感染対策は、正しい手洗いによって行えます。手洗い石けんにも界面活性剤は含まれますが、手をこすって泡と水で隅々まで洗い流すことで、物理的にウイルスを落します。

ウイルス感染を防ぐ正しい手洗いの方法は、厚生労働省が公表している正しい手の洗い方のリーフレットに掲載されています。自分の手洗いの方法が正しいか、一度確認してみるといいでしょう。

いかがでしたか?アルコール消毒液を手に入れることが難しい場合は、お家にある台所用洗剤で消毒液を作っておうちのウイルス感染対策ができます。

作り方も簡単なのでぜひ活用して、大切な家族をウイルスから守りましょう。

監修/薬剤師 三上彰貴子


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