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冬に増える「赤ちゃんの突然死」就寝中の悲劇を避けるために<親ができる3つのこと>SIDS対策強化月間

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目次

それまで元気だった赤ちゃんが突然亡くなってしまう「乳幼児突然死症候群(SIDS)」について、耳にしたことがある方も多いでしょう。11月はそのSIDSの対策強化月間になっています。赤ちゃんの命を守るため、大人はなにができるのでしょうか。

元気な赤ちゃんの命を奪う「SIDS」とは

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まずは、SIDSがどのようなものなのかについてお伝えしましょう。

赤ちゃんの突然の死

SIDSとは、乳幼児突然死症候群の英語表記(Sudden Infant Death Syndrome)の頭文字をとったものです。「突然」の文字通り、それまで元気だった赤ちゃんが眠っている間に突然命を落としてしまうのです。

生後半年までの赤ちゃんに特に多い

SIDSは原則として1歳未満の赤ちゃんに起こる症候群です。特に生後2ヶ月から6ヶ月の赤ちゃんに発症することが多いですが、まれに1歳を超えた幼児にも起こります。また、季節としては12月以降の寒い時期に発生しやすい傾向があります。

年間500人以上に起きていた時期から比べると、予防策の周知などによって日本での件数は減少傾向にあるものの、未だにSIDSが発生しています(2019年は78人)。乳児の死亡原因の第4位であり、しっかりと注意をしていく必要があるのです。

なお、寝ている間の赤ちゃんのリスクというと、窒息事故が思い浮かびますが、SIDSと窒息は別のものです。

SIDSのリスクを下げるため、大人ができること

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生まれつきの病気や感染症などと違い、SIDSに関しては予兆がなく、原因についても様々な仮説があるものの明確にはなっていません。また、完全に防ぐ方法も確立していませんが、以下に挙げる3つのポイントを守ることでSIDSが起こりにくくなるというデータがあります。

(1)1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせる(2)なるべく母乳で育てる(3)たばこはやめる

1歳を過ぎるまでは「あおむけ寝」をさせる

SIDSを少しでも減らすため、あおむけに寝かせる方がいいということは、多くの保護者が知っていることでしょう。

うつぶせでもあおむけでも、SIDSを発症することがありますが、うつぶせの方がSIDSの発症率が高いという調査結果があります。医学的な理由でうつぶせ寝を勧められている子以外は、1歳を過ぎるまでは赤ちゃんをあおむけに寝かせましょう。この姿勢は寝具などによる窒息を防ぐ効果も期待できます。

寝返りをうってうつぶせになってしまったら?

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赤ちゃんが寝返りができるようになると、「寝るときはおあむけだったのに、寝ている間にうつぶせになってしまう」といったこともあるでしょう。赤ちゃんが「あおむけ→うつぶせ」「うつぶせ→あおむけ」の両方の寝返りができるようになっていれば、あおむけに直さなくてもいいとされています。

ただし、寝返りをうてるということは、それ以前にも増して寝ている間に動くということです。寝ている赤ちゃんが顔を埋めてしまわないように、引き続き柔らかい寝具やぬいぐるみ、クッションなどを周りに置かないように注意しましょう。

あおむけ寝だと、唾液や吐き戻しで窒息しない?

健康な赤ちゃんであれば、唾液やミルク・母乳の吐き戻しがあっても、反射で飲み込んだり、咳をして外に吐き出したりします。また、うつぶせよりもあおむけの方が吐き出しやすいとも考えられています。

なお、治療中の病気があるなどで医療機関を受診中の場合は、医師の指示に従いましょう。

「あおむけ寝」以外にできること・やるべきこと

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厚生労働省では、あおむけ寝以外にも、母乳で育てられている赤ちゃんの方がSIDSの発症が少ないことから、できるだけ母乳育児にトライするよう勧めています。

また、家族の喫煙についても注意が必要です。「父母ともに習慣的に喫煙していない」の赤ちゃんに比べ、「父母ともに習慣的に喫煙している」赤ちゃんは約4.7倍SIDSを発症しやすいとの報告があります。妊娠中からの禁煙を心がけ、周囲の喫煙者も注意するようにしましょう。

なお、SIDS以外の就寝中のリスクとして「窒息事故」があります。赤ちゃんの不慮の事故死の8割は窒息によって起こっており、中でも就寝中が最も多くなっています。これを防止するためには以下のようなことに注意が必要です。—————————✅ ベビーベッドに寝かせ、柵は常に上げておく✅ 敷布団・マットレス・枕は「固めのもの」を、掛け布団は「軽いもの」を使う(鼻や口が塞がれないようにするためと、払いのけられるようにするため)✅ 口や鼻を覆ったり、スタイなどの首に巻きつくものは置かない・着けない—————————この他にも、以下のような点にも注意してください。・寝室の隙間をなくす(顔がマットレスなどに埋まる、ベッドと壁の隙間に挟まるなどの事故が多い)・添い寝に注意する(家族の体で圧迫されて窒息するケースも)・2歳未満の子供を大人用ベッドに1人にしない

大切な命を守るため、大人にできることをしっかりと徹底しましょう。

(文:マイナビ子育て編集部、監修:春日武史 先生)

※画像はイメージです

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この記事の監修ドクター 春日 武史(かすが たけし) 先生 練馬光が丘病院 総合救急診療科 集中治療部門。日本麻酔科学会専門医、日本心臓血管麻酔学会専門医、JB-POT(日本周術期経食道心エコー試験)認定、advanced PTEeXAM(米国周術期経食道心エコー試験)認定、J-RACE(日本区域麻酔検定試験)認定、SHD心エコー図認証医

参考文献厚生労働省「11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です」政府広報オンライン「赤ちゃんの原因不明の突然死「SIDS」の発症リスクを低くする3つのポイント」消費者庁「0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください!」厚生労働省「乳幼児突然死症候群 / SIDS – e-ヘルスネット」

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています



この記事のライター

マイナビウーマン子育て

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