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考え抜いて選んだ志望校のひとつに受かっても、入学してみると「思っていたのと違う」と感じることもいくつかは出てくるもの。2021年の2月に中学受験を終え、今は下の子の中学受験に向き合う木村美鈴さんが、「次は気を付けよう」と思っている学校選びのポイントを語ります。
上の子の受験にあたっては、志望校を決めるうえでしっかりとリサーチしたつもりでした。
でも、実際に通うと「思っていたのと違う」といったこともあり、友人の子が通う学校の様子を聞いて「そんな学校もあるんだ!」と驚くことも。こうした点を踏まえ、下の子の学校を探すときは次の5つを確認しようと思っています。
注目しようと思っているポイント1. 学習スタイル2. イベントの多さ3. リモート対応4. タブレットなどの利用方法5. 緊急時の対応
塾によって学習の方法がさまざまなように、学校によっても学習方法に違いがあります。
私の子が通う学校は「演習」が中心のため、授業では先生の説明もそこそこに、すぐに演習に入るようです。そして授業中に解ききれないものは宿題になります。
その都度、自宅で問題を調べたり、勉強が得意な友達に聞いたりして進めているみたいですが、苦手な教科の場合にはかなり時間が掛かってしまうことも。
宿題に追われる日々を過ごすこともあるため、こうした「学習のスタイル」についてもしっかりと調べておくべきだった、と私としては反省しています。
ただ、演習中心の学習スタイルは、得意教科については基礎的な説明をさっと理解してしまえば、あとは自分で学習をどんどん進められる、といったメリットもあります。
子供本人も、こうした点においては気に入っている部分もあるようです。
わが子が通っている中学校は通学時間が約90分と長めで、自宅からはバスを使って駅に向かっています。
そのため、親子ともに、朝練などがある部活に参加するのが難しいことは、理解していました。
ただ、困ったのは、校外学習や、校内での集会など、朝早くに集まるイベントです。
朝はバスの本数が少ないため、イベントによっては駅まで車で送ったり、少し時間はかかりますが自転車を利用したりすることも。
こうした経験から、志望校が家から遠い場合には、登校時間がいつもより早くなるイベントの数などをしっかりと確認しておこうと考えています。
リモート対応については、学校を休んだときに宿題だけ出されてフォローがない学校もあれば、家からもオンラインで授業が受けられたり、質問に対応してくれたりする学校もあるようです。
コロナ禍の現在、私の子が通う学校では「ちょっとでも体調が悪いなら休むように」と先生から伝えられていますが、そうはいっても寝込むほどではない場合、自宅にいながら授業を受けられれば、と思うことが少なくありません。
オンライン授業などをうまく使いつつ、適宜フォローしてくれる学校に魅力を感じていることもあり、リモート対応についても次はしっかりと調べようと考えています。
今では多くの私立中学が個人用タブレットなどのITC機器を導入し、学習に役立てています。
2020年春のコロナ禍の初期でも、休校を選択する学校が多いなか、私立中学には、いち早くオンライン授業に切り替えた学校も少なくなかったようです。
しかし、学校内でのITC機器をどう利用するかについては学校ごとに差があります。タブレットを授業中も自由に使っていい学校もあれば、授業中の利用に制限をかけている学校も。
私は授業中も積極的に機器を使ってほしいと考えていますが、学校の対応は正直いまいち……。
もちろん、担当教師や教科によって利用頻度に差があるのは理解していますが、学校全体として今後どうしていこうと考えているのか、という点は知っておきたいですね。
そのため下の子の学校選びでは、タブレット機器などの活用の仕方だけでなく、今後の展開も含めて注目していこうと考えています。
コロナ禍によってはじめて緊急事態宣言が出たころとは違い、長期の休校措置をとる学校は少なくなってきました。子供が通う学校の説明会でも「授業は今のところ通常通りおこなっています」と説明を受けました。
ただ、感染予防の観点から部活に制限をかけたり、最終下校時刻を早めたりする学校はまだまだ多いです。
わが家にとって特に影響が大きかったのが、放課後に学校に残って自習ができないこと。
うちの子は自宅では集中しにくいようで、学校の図書室や自習室を使って勉強しようと考えていたみたいですが、緊急事態宣言などが出ると使えなくなってしまい、自宅でなんとか勉強を進めています。
今後は少しずつ変わっていくとは思うのですが、せめて定期テスト前だけでも学校で自習ができるようになるといいなと。
学校選びでは、緊急時の学校の対応は欠かさず確認してきたいと考えています。
上の子の受験、そして実際に入学したあとに感じた“ギャップ”などをもとに、下の子の受験校を選ぶときにチェックしようと考えていることをお伝えしてきました。
もちろん学校のすべてを知ることはできませんが、上の子の経験をもとに、説明会や個別相談などを使いつつ、可能な限り詳しくリサーチしたいと考えています。
入学後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、今回お伝えしたポイントを参考にしつつ、ぜひ納得のいく学校選びをしていただけたら幸いです。
※中学受験ナビの記事をマイナビ子育て編集部が再編集のうえで掲載しています。元の記事はコチラ。
この記事のライター
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