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科学的に効果が高いとされる勉強法。その実践方法を知って取り入れてみましょう。
\「記憶力」× 「超効率化」× 「時短」の勉強法/400万回以上再生されているYouTubeの大人気動画「科学的根拠に基づく最高の勉強法」の安川 康介さんが、自らの勉強法を更に詳しく解説して書籍化。覚えたことを思い出す、人に教えられる=アウトプットこそが成長につながる、研究によって検証された効率的な勉強法です。
勉強は限られた時間で効率よく進めたいもの。では、どんな勉強法が効果があり、どうやって実践すればいいのでしょうか。今回は特に効果の高いアクティブリコールの実践方法について、書籍『科学的根拠に基づく最高の勉強法』(KADOKAWA)から一部抜粋してお届けします。
※画像はイメージです
ここまでアクティブリコールの有用性について述べてきました。実は、アクティブリコールの中でも、特に効果的なアクティブリコールのしかたがあるかというと、これに関しては直接比較した研究は少なく、明確な結論は出ていません。しかし、思い出すための手掛かりが少ない状態でアクティブリコールを行うほうが、学習効果が高いことを示唆する研究が複数あります。
例えば、1989年に発表されたグローバーらによる研究では、読んだ情報を何もヒントのない状態で思い出した学生たちのほうが、文章の一部が空欄になっているというようなヒントのある状態で思い出した学生たちよりも、記憶の定着が良かったことを報告しています。また、複数の選択肢から正解を選ぶ多肢選択形式問題よりも、答えを自分で書き出す短答式問題を行ったほうが、記憶に定着しやすいという研究結果もあります。
ほかにも、英語の名詞のリストを覚える研究では、英単語の最初のアルファベットを与えられて思い出すグループよりも、白紙を渡されてできるだけ覚えている単語を書出すグループのほうが、最後のテストで多くの単語を覚えていました。
つまり、ヒントが与えられた空欄問題や、複数の回答の中に正解が含まれる多肢選択形式問題を解くなどよりも、なるべく手掛かりなしに、記憶から引き出そうとする作業のほうが記憶の定着に良い可能性があるのです。
アクティブリコールにはいろいろな方法があります。
例えば、練習問題や過去問を解く、模試を受ける、暗記カードやフラッシュカードを使う、紙に書き出す、学んだことを誰かに教えるなどです。問題を見て、ただ答えを思い出すだけでも効果が確かめられています。大切なのは、覚えたことを頑張って記憶から取り出すことなのです。
スキマ時間に、例えば満員電車で本が開けないような状況で、授業で習ったことや本で読んだこと、勉強したことをできるだけ思い出そうとすることも立派な勉強だと僕は思っています。
学生や資格試験の勉強をしている人であれば、ほとんどの人が問題集や過去問を解いたり、暗記カードを使ったりしていることと思います。しかし、何かの教材を読んでいる時、その範囲の練習問題が常にあるわけではありませんし、問題集によっては試験範囲を網羅的にカバーしておらず、問題集で問われなかったところが穴になる可能性もあります。そのため教材を読んでいる時からアクティブリコールを意識する必要があります。
記憶から引き出す作業をより重視し、インプット中心の勉強から、アウトプットをより重視した勉強に変えてみることが大切だと思います。
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この続きは、是非書籍でご覧ください。
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※本記事は、『科学的根拠に基づく最高の勉強法』著:安川 康介/KADOKAWAより抜粋・再編集して作成しました。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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