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親世代が疑いなく使っている教科書のことば。今は変わっているかもしれません!
\ことばの雑学や常識、図表で一気読み!/
人気インフルエンサーけんたろさんが、身近なことばの雑学を紹介する一冊。Xで累計240万以上の「いいね」を獲得した「バズ図表」が多数掲載されており、楽しみながら見るだけで一気に教養が身につきます!
今回は、実は変わっている教科書の内容や表記について、書籍『けんたろ式“見るだけ”ことば雑学辞典図解とクイズで広がる教養』(KADOKAWA)から一部抜粋してお届けします。
教科書の内容は4年に1回更新されます。新事実や解釈が採用されると学ぶ内容も変更。そのため、学生時代必死に覚えた常識が、今では「あれ?習ったことと違う…」ということが起こります。
「いい国作ろう鎌倉幕府」で年号を覚えた方も多いのではないでしょうか?実は今は「いい箱作ろう鎌倉幕府」となっています。これは何をもって鎌倉幕府成立とするかの議論があるためです。時系列で見てみると、1180年に源頼朝が鎌倉に侍所を設置。1183年に朝廷が頼朝による東国支配権を公認。1185年に壇ノ浦の戦いで平氏を滅亡し、全国に守護と地頭を設置。1192年に頼朝が征夷大将軍に任命。こう見ると解釈次第でどこでも鎌倉幕府成立と見なすことができます。実際、1180年説や1183年説もあります。現在は実質的な支配権を得て、朝廷から頼朝に権力が移行した1185年が学者の中で最有力であるため、1185年となっています。しかし、これもまた今後変わる可能性はあります。
2019年に「百舌鳥(もず)・古市古墳群-古代日本の墳墓群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されたかつての仁徳天皇陵ですが、現在は大仙陵古墳に変更されています。理由は簡単で、仁徳天皇が埋葬されていない可能性が出てきたためです。第16代仁徳天皇は生没年すらはっきりしておらず、また宮内庁もここ数年でようやく堺市とともに調査を行っているものの本格的な発掘は行っていないため、本当に本人を葬ったものなのか怪しいのです。そのため、この地域一帯の地名である「大仙」が使われるようになりました。
かつては職業ごとに明確な上下関係があり、武士が一番偉く、次に年貢を負担している農民、そして銭を扱う商人は一番下に置かれていたと習いました。しかし、現在はこれを記載している教科書はありません。なぜなら歴史の研究が進むにつれ、この身分制度はなかったことが明らかになったからです。武士が支配していたのは事実ですが、農工商は対等な関係であったそうです。そのため現在の教科書では、武士と百姓・町人の大きく2つに分けて説明しています。また、えた・ひにんに関しても、かつては士農工商より下の身分として習いましたが、現在は差別されていた人々として記載はあるものの、士農工商の下の階級のような書き方はされていません。
キリスト教の信仰を禁じられていた時代に、それに背く者を見つけるために行われたものですが、昔と今では漢字が逆転しています。これは表現方法が昔のままだとおかしくないかと議題に挙がり変更となりました。踏ませる行為は「絵踏」であり、踏まれる絵が「踏絵」であるとするもので、確かにその方がスッキリしますよね。現在はそれぞれを区別して掲載されています。
707年に元明天皇が即位した際に、武蔵国秩父郡から朝廷に和銅(精錬を必要としない自然銅)が献上され、天皇はそれを大変喜び年号を「和銅」に改めました。その際に発行した貨幣を「和同開珎」と以前は学びました。しかし、現在は1999年に奈良・飛鳥京跡で日本最古とみられる貨幣「富本銭」が発見され、この富本銭が日本最古の貨幣と学びます。和同開珎は708年に発行されたもので、富本銭は683年頃に発行されたものとされています。『日本書紀』には683年4月に天武天皇が「今後は必ず銅銭を用いよ」との詔があったという記述があり、これが富本銭だと考えられています。ただこれがどの程度流通していたのかは定かではありません。
南北戦争での「人民の人民による人民のための政治」演説でも名高いエイブラハム・リンカーンですが、現在ではよりネイティブの発音に近い「リンカン」表記に統一されています。
日露戦争の講和条約であるポーツマス条約の仲介を行い、後にノーベル平和賞も受賞したアメリカ第26代大統領セオドア・ルーズベルトですが、こちらもリンカーン同様でネイティブの発音に近い表記となっています。同様に、世界恐慌後のアメリカでニューディール政策を行ったアメリカ第32代大統領フランクリン・ルーズベルトもローズベルト(ローズヴェルト)となっています。
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この続きは、是非書籍でご覧ください。
※本記事は、『けんたろ式“見るだけ”ことば雑学辞典図解とクイズで広がる教養』著:けんたろ/KADOKAWAより抜粋・再編集して作成しました。
※写真はイメージです
この記事のライター
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