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子育て中のママ・パパの悩みを臨床心理士・公認心理師に相談する『子育て心理カウンセリングルーム』。今回は、ママ友との人間関係についてのお悩みです。「依存的なママ友にターゲットにされ、文句を言われる」というその困りごととは。
子供が音楽教室に通っています。グループレッスンなので、クラスのママ達と話す時間があり、その中で依存的なママに標的にされていて困っています。自分の子供のことを決めるのにも全部私にアドバイスを求めてきて、軽い気持ちで答えると、後々そのせいで〇〇になった……と文句を言われることがあります。関係を切りたいですが、子供同士は仲良く、私はストレスが溜まってしまいどうしようか困っています。(40歳・女性・専業主婦)
■家族構成:自分42歳、夫45 歳、長女8歳■お困り度:★★★★★★★★☆☆
※写真はイメージです
今回の心理カウンセラー 亀井 紗代子(臨床心理士)(うららか相談室)
お子さんが習い事に通われたり幼稚園保育園などに入られたりすると、気が合わないママたちとも関わらざるをえない状況が増えてきますよね。その中で今回は、依存的なママさんから色々なアドバイスを求められ、さらにはそれがうまくいかないと文句を言われるとのことで、非常にストレスがたまる状況かと思います。
子供がらみでなければ合わない人と関係を切ることはできても、音楽教室で子供同士は仲良くレッスンに取り組んでおられるということで、なかなか関係を切ることは難しいですよね。
そのママから自分のお子さんについてのアドバイスを求められた時、『こうしたらいいんじゃない?』とか『うちの子はこんなのをやっていてなかなか良いよ』などといちいち答えてしまうと、どんどん彼女からの依存が高まってしまうように思います。さらには、うまくいかなかった時に文句を言われてしまう危険もありますね。
そこで、何か聞かれた時には『うちはこうしているけれど、こういうデメリットもあるからよく考えて決めた方がいいよ』とか、『うちの子はこういうタイプだからこうしているけれど、こういうタイプの子だと合わないこともありそうだよ』などと、最終判断は相手に委ねるような言い方をすることを意識されると良いと思います。
メリットとデメリットを両方伝えたり、子供の性格や親の考え方などによって合う合わないがあるということも一緒に伝え、それを踏まえて家庭で決めてね、ということを上手に伝えられると良いですね。
また、こういう依存的な人との付き合い方では、程よい距離感をうまく保つことがポイントです。依存的な人は、自分で物事を判断したり決めたりすることに不安を感じるため、判断を誰かに委ねようとしがちです。依存的な人と付き合う際は、自分と相手との境界線をきちんと引き、関係が深まりすぎないように、また一対一の密な関係性にならないようにすることを意識して、心の距離を保って付き合うことをおすすめします。
アドバイスを求められてそれにいちいち答えているとどんどん依存が高まってしまう可能性もあるので、『それはわからないな。ごめんね。』とか『私も今悩んでいるところなんだ。』などと、彼女からの要求に応えすぎないことも必要かと思います。
苦手なタイプのママや距離感の合わないママなど、色々なママとお付き合いすることは避けられないと思いますが、無理なく程よい距離感を保ってお付き合いすることができたらよいですね。
(文:臨床心理士亀井紗代子/うららか相談室)
この記事のライター
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