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子育て中は、ときに孤独を感じることもあるもの。今回ご紹介するのは、夫の転勤により見知らぬ街で2人の子どもを育てることになったという、30代女性のエピソードです。慣れない街とほぼワンオペ育児状態で孤独な日々。そんな中、初めてママ友ができたそうで……。
(※写真はイメージです)
上の子どもが2歳、下の子が生後3か月のときです。夫の転勤で、まったく知らない土地に引っ越すことになりました。
転勤と同時に夫はこれまでよりも多忙になり、帰宅は毎日深夜。疲れている中でなにかと頼るのは難しく、実家も義実家も遠方で、育児はほぼ私のワンオペ状態でした。
さらに、上の子はイヤイヤ期の真っただ中。下の子も夜泣きがひどく、私は毎日寝不足と疲れでぐったり。それを吐き出す相手もおらず、疲れと孤独に耐えながら家事・育児をなんとかこなしていました。
(※写真はイメージです)
そんな生活を半年ほど送っていた頃、その土地で初めて「ママ友」と呼べる友人ができました。同じ公園で頻繁に顔を合わすので、どちらからともなく声をかけるようになったのです。
といっても、公園で会えばおしゃべりし、たまにお互いの家を行き来する程度。もともと人付き合いがあまり得意でない私はどうしても少し距離をとってしまい……。そのママ友との会話でも、当たり障りのない話がほとんどでした。
(※写真はイメージです)
ある日、ふと悪寒を感じ、熱を測ると38度。そこから徐々に熱が上がり、とうとう39度に。体の震えも止まりません。こんなにも高熱を出したのは出産してから初めてでした。
なんとか気力で立ち上がり子どもたちに軽食は用意できたものの、買い物や公園には当然行けるはずもなく、子どもたちのそばでただ横になっているしかありませんでした。
布団に入り体を休めていると、ピンポーンとチャイムが。ドアの向こうに、ママ友がお鍋と大きな買い物袋を持って立っていました。
ママ友が持ってきてくれたのは、鍋いっぱいに作ったスープと、子どもたち用のごはんやゼリー。私が「熱が出て公園に行けない」と送ったLINEを見て、かけつけてくれたのです。
彼女が「子どもたちにはこれをあげて。あなたは休んでね」と言ってくれた瞬間、私は思わず号泣してしまいました。子どもの心配をしてくれる人はいても、私を助けてくれる人は近くにいないと思っていたので……。
その日以来、助けてくれた彼女とはなんでも打ち明けあえる仲になりました。本当に、一生ものの友だちだと思っています。
====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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