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大学に進学したあとは、入学金や授業料を払って終わり……ではありません。特に、自宅から離れた大学へ進学した場合は、家賃や生活費など、下宿にかかる費用も必要となってきます。
\教育費の「いま」がわかる!/「子どもの教育に、これからいくらかかるんだろう……」「奨学金って、誰でも借りられるの?」そんな不安や疑問をもつママ・パパにピッタリの1冊!
『教育費と奨学金の基本と仕組みがよ~くわかる本』(秀和システム)では、幼児期から大学卒業までにかかる費用の目安や、教育資金の準備方法、そして奨学金の種類や申請のポイントまで、図や表を交えてわかりやすく解説しています。
前回は入学金や授業料などについて解説しました。今回は、教材費や下宿の費用ついて一部抜粋して紹介します。
大学に合格が決まって、入学金や前期の授業料を納めたあとも、何かとお金がかかります。教科書代やパソコンの購入費のほか、下宿となれば、そのための費用もかかります。
大学に入学すると、受講する科目を選択し、その講義を受けるために、教科書を購入しなければなりません。
教科書の費用として、仮に、1冊3000円の本を10講義分とすれば、それだけで3万円かかります。教科書は、受講する講義を担当する教授などが指定します。2000円程度のものから5000円もするものなど様々です。
目安としては、3~5万円ほどと思われます。
専門学校だと、例えば、調理の専門学校の場合、包丁のセットやエプロンなどの購入費で10万円とか、美容師の専門学校も、ハサミのセットで10万円など、それぞれ、実習で使用するための教材費が必要となります。
自宅を離れて大学等へ進学する場合、下宿に関する費用がかかります。
具体的には、住まい探しのための費用、賃貸マンションの保証金、家具や家電製品などで、平均38万円となっています(日本政策金融公庫、令和3年度「教育費負担の実態調査結果」)。
学生寮を備えている大学もありますが、近年は価格面からも人気があり、入寮できないこともあるそうで、寮があるから安心と当てにできない状況です。
このほか、保護者が入学式に出席するための往復の交通費なども数万円単位で必要となります。
【!】国立大学の学生寮では、光熱費を含めた寮費が月1~2万円のところも。
出典:日本政策金融公庫 令和3年度「教育費負担の実態調査結果」
もし、子どもが進学にあたり、下宿をするとなれば、毎月、家賃や生活費などの仕送りをしなければなりません。一体、毎月いくら必要となるのでしょうか?
日本政策金融公庫、令和3年度「教育費負担の実態調査結果」によると、自宅外通学者への仕送り額は、年間平均95万8千円(月7万9千円)です。
年50~100万円と、年100~150万円という家庭が約3割ずつとなっていますが、中には、仕送り額がゼロという家庭も1割います。
学生寮に入寮し、奨学金を利用、かつ、アルバイトをするなど、保護者に頼らない学生生活を送る学生も少数ながらいるものの、大半は、保護者の仕送りなしでは、学生生活を維持できません。
国立大学であれば授業料が年間53万円ですが、私立大学となると、その2倍以上の授業料に加え、仕送りが必要で、年間200万円を超える費用を負担することになります。
山陰地方の島根県には、私立大学がありません。お隣の鳥取県は、私立大学は鳥取看護大学の1校です。このほか、県内に2~3校の私立大学があるけれど、経済学部や教育学部、理工系学部がないといったところもあります。
東京や大阪、名古屋のように、自宅から通学圏内に多数の大学があれば、下宿する必要はないでしょう。しかし、地方都市においては、地元の国公立大学に進学しない場合、下宿しての大学進学は、家計においては大きな出費となります。
【!】自宅から通学圏内の大学でも、実験の多い理系学部の学生は下宿することも。
出典:日本政策金融公庫 教育費負担の実態調査結果(2021年12月20日発表)
=====この続きは、是非書籍でご覧ください。
※本記事は、『図解入門ビジネス 最新 教育費と奨学金の基本と仕組みがよ~くわかる本』(著:石橋 知也/秀和システム)より抜粋・再編集して作成しました。※記事内に出てくる調査結果や数字は、書籍発行時点での情報です。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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