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アトピーの皮膚症状を共有できるアプリが、SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞を受賞

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目次


アトピヨの提供する、アトピー特有の皮膚症状・かゆみ・スキンケアを匿名で記録・共有できる日本初のアプリ「アトピヨ」が、応募総数646件の中から専門家らと財団理事会の選考を経て、9月に「第5回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」の医療の部で受賞した。

アトピー特有の症状を記録・共有できる

「アトピヨ」は、アトピーを発症し悩んでいる人々の早期回復のサポートになることを目指し、文字だけでなく「画像」を投稿することで、アトピー特有の皮膚症状・かゆみ・スキンケアを匿名で記録・共有できる日本初(※)のアプリ。

2018年に元アトピー患者の赤穂亮太郎氏がリリースした後、厚生労働省主催「第10回健康寿命をのばそう!アワード」厚生労働大臣賞をはじめ11の賞を獲得し、今年10月現在では27,000ダウンロード、60,000枚の投稿画像がある日本最大級のアトピー患者向けアプリに成長している。また、App Store・Google Playともにユーザーからの評価は5段階のうち4.5と高い支持を得ている。

アプリでは、現在アトピー性皮膚炎分野において、京都府立医科大学など7大学病院・施設と共同でのビッグデータ解析や製薬会社と連携した疾患啓発を進めている。

応募総数646件のうち30の受賞者が決定

「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」とは、国際連合が採択したSDGsの趣旨に合致した活動を続けるうえで、資金が必要な団体や厳しい環境のもとで地道に努力を続ける個人に助成し、その存在と活動内容を奨励するとともに連携の和を広げ、持続可能な社会の実現をはかることを目的としている。

医療、教育、福祉、環境、経済、平和・人権、芸術・スポーツ、農林水産・食の計8部門に寄せられた応募総数は646件 。専門家らと財団理事会の選考を経て、30の受賞者が決定した。

アレルギー疾患の経験からアプリを開発


アプリ開発者であり、アトピヨ代表の赤穂氏は、アトピー、喘息、鼻炎という3つのアレルギー疾患の経験から、患者会でボランティア活動に従事。アトピー患者へのヒアリング、薬剤師である赤穂晶子氏の見解、プログラマーの指導・監修を受け、自らこのアプリを開発した。

赤穂氏は受賞コメントとして、「日本には125万人のアトピー患者がいると言われています。アトピヨは国内でのさらなるサービス展開に加え、今年中に3,100万人のアトピー患者がいる米国でのサービス開始を予定しています。今回の受賞を受け、今後も製薬会社・医療機関と連携して、アトピー分野の調査・研究・製品開発・疾患啓発に役立て、デジタル技術を駆使してより一層アトピー患者支援に貢献していきたいと思います」と述べた。

この機会に「アトピヨ」をチェックしてみては。

アトピヨ:https://www.atopiyo.com

※2018年7月アトピヨ調べ。App Store・Google Playを調査。

(江崎貴子)



この記事のライター

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