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児童書出版社の岩崎書店から、最勝寺朋子さんの絵本デビュー作『しらすどん』1540円(税込)が、7月16日(金)に発売された。
“命のやりとりから遠ざかって無関心になっていないかな。”
“必要な分の命をたいせつに食べる人がふえれば今よりたぶん、たくましくて、やさしい世の中になる。”
同書は、飽食の時代に一石を投じる「しらす体験物語」。子どもの心の中にある小さきものへの慈愛をテーマに、物語を楽しみながら、この絵本を通じて食べ物が命あるものだということを伝える。
『しらすどん』の内容を、少しだけ紹介しよう。
お母さんがりょう君を呼んでいます。まだ遊んでいたいのにご飯の時間なのです。
いやいやながら食べるりょう君。食べ終わって食卓を立つと、どんぶりがりょう君を呼び止めました。
その声に振り向くと、どんぶりにはしらすが残っていました。
…美しい海の中から熱々の窯の中、そしてごみ処理場まで、波乱万丈の“しらす体験”を味わえる一冊となっている。
子どもと一緒に、命や食べ物の大切さについて、いま一度考え直してみるよいきっかけになりそうだ。
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