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和歌浦を撮り続ける写真家、松原時夫(まつばら・ときお)氏。和歌山の出版レーベル・道音舎は今年2月刊行『水辺の人』(完売)に続き、『砂のキャンバス』と『沖ノ島』を連続刊行した。
松原時夫氏の多様な表現世界に迫る渾身の3部作が完成だ。
2月刊行の初写真集『水辺の人』が1955~1969年に撮影した初期作品群であるのに対し、2作目『砂のキャンバス』に収録した作品の撮影年は2016~2021年。松原時夫氏76歳から81歳現在の作品群だ。
日課のように早朝の片男波海岸に通い砂浜を撮る。海水や風がつくる砂のテクスチャーは、絵画に造詣が深い松原氏にとってまさにキャンバス。他に類を見ない繊細な写真表現を、超高精細印刷で再現した。
9月10日(金)に発行された『砂のキャンバス』の価格は10,000円(税抜)で、限定300部だ。
10月刊行の『沖ノ島』は、モノクロを中心に撮影する松原時夫氏の貴重なカラー作品集。片男波海岸から望む無人島を同じ地点から撮り続けた風景写真を、原画の再現性と長期保存性に優れたデジタルプリント用の和紙に顔料インクで印刷した。
表紙は万葉の和歌浦をイメージした5色から選べる。10月10日(日)に発行された『沖ノ島』の価格は15,000円(税抜)で、限定50部だ。
両写真集共に「道音舎LLP」の公式サイトで購入できる。
松原時夫氏は1940年和歌山県和歌山市生まれ。日本写真専門学校(現 日本写真映像専門学校)卒。同校の教師を勤めた後、27歳から写真店を営む。2021年2月、写真集『水辺の人』を道音舎からを刊行。
道音舎LLPは、和歌山県を拠点にする出版レーベル。これまで照井壮平写真集『狼煙』、柴田祥写真集『津軽再考』、松原時夫写真集『水辺の人』を刊行。
興味のある人は、松原時夫氏の写真集をチェックしてみて。
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