なんとなく職場復帰はNG!「なぜ復職するのかを考えたことありますか?」MIRAIS代表の栗林真由美さんvol.1

更新日:2022年3月24日 / 公開日:2022年3月24日

産育休者向けに特化したコミュニティ「MIRAIS」代表の栗林真由美さんに、これから職場復帰するみなさんに、復帰前に考えておきたいことをお伝えする企画。全3回で公開していきます。今回は、「なぜ復職するのかを考えたことありますか?」です。

初めまして!育休コミュニティ「MIRAIS」代表の栗林真由美と申します。 現在、本業の傍ら、延べ720名を超える産育休者向けに特化したコミュニティを主宰しています。

この春、職場復帰(復職)を迎える方は段々と近づいてくる復職にドキドキソワソワしているのではないかと思います。

残りあと僅かな育休、迫りくる復職予定日、子どもとベッタリいられる時間が少なくなると思うとちょっぴりセンチメンタルな気分になりますよね

そんな感情に浸かるのも束の間、怒濤の如く押し寄せる保育園の入園準備の数々、パートナーとの家事分担、自分の復職準備etc……。

身も心もなんだか忙しい時期ですよね。

私も2回の復職を経験しているので、手にとるように気持ちがよく分かります。

今回はこれまで720名を超える産育休者向けのコミュニティ「MIRAIS」を主宰し、沢山の人の育休からの職場復帰を見てきた経験から、満足できる復職になるために今から準備しておくべきことをお伝えします。

復職を迎える人の9割は不安を抱えている

キッズラインの調査によると復職を迎える人の実に9割を超える人が不安を抱えているという調査結果が出ています。 9割、つまりこの春、職場復帰を迎えるほとんどの方が大なり小なり「不安」を抱えているということ。これってかなりすごい割合ですよね?

参照:ベビーシッターサービス「キッズライン」調べ https://kidsline.me/shufu/contents/382

私がこれまで育休から職場復帰する方を沢山見てきた中で、満足いく復職になった人、満足できない復職になった人、どちらのパターンも見てきました。 両方のパターンを見て、「満足できない復職」になってしうまうとある共通項があることがわかったのです。

「なんとなく」復職になってしまっている

満足いく復職をしてイキイキ働いている人もいれば、、満足いかない復職を経て復職後も低空飛行になってしまっている人もいる。 両者の決定的な違いは、復職することの目的や理由が明確になっていないことが最大の理由でした。 周りを見回しても復職する割合の方が多くなっている昨今、特に復職する理由も考えずに「なんとなく」復職される方が多いと思います。

ですが、この「なんとなく」復職が実はとても危険です。

じっくり考えることができない復職後のリアル

ここで復職後の生活を想像してみてください。

久しぶりで慣れない職場、日々の仕事をこなすのに精一杯、やっと仕事が片付いたと思ったらもうお迎えの時間、急いで保育園へダッシュでこどもをピックアップへ。 家に帰れば夕飯の支度やお風呂、寝かしつけ、と。 気づいたら子どもと寝落ちして朝だった……。 こんな生活を続けて行き着く先は「私、なんで働いてるんだろう?」「なんのためにこんなに頑張っているんだろう?」という失望とも無力感とも言えるなんとも言えないネガティブな感情が生まれてきてしまうかもしれません。

日ごとにその感情は大きくなる一方で、じっくり考える余裕も時間もなく、今日もまた1日はあっという間に過ぎていく。こんな状態で「あなたはなぜ働いているのですか?」と言った自分自身への問いにじっくり考えられる訳がないのです。

そしてどうなるか?

・仕事と育児の両立でいっぱいいっぱいになり、「こんなはずじゃなかった」となる。 ・復職後、うまくいかない時に心が折れやすくなる ・子どもがいながら働くことに自信がなくなる

こうして、気づいたら仕事へのモチベーションが下がっていた。 これは私の周りにいる復職済の方から何度も聞いた話です。

「なぜ復職するのか?」この問いはあなたのキャリアの「軸」を問う質問です。 当然、すぐに答えなんて出るものではありません。

哲学的とも言えるこの問いを通して、自分の「働く」という価値観を見つめ直し、「働く」の軸を作れるかどうか。 この「軸」があるかどうかで、復帰後の踏ん張りが違ってくるのです。

「なぜ働くのか?」の答え(=軸)はあなたが立ち帰れる場所。 疲れたり、迷ったり、悩んだりした時に、ふとどこに向かって進んでいるのか、何を目的に復職したのか? この問いに一度原点に立ち返って考えられるかどうかがポイントになってきます。

復職する理由を考える時の3つ問いとポイント

「あなたはなぜ復職しますか?」「あなたが復職する理由を教えてください」と聞かれて即答するのって、難しいですよね? そこで、今日は特別に復職する理由を考える時の3つのポイントをお伝えしたいと思います。

復職する理由を考える時に以下の質問に答えてみてください。

1)あなたが働くことで子どもにどんな背中を見せたいですか? 2)あなたがキャリアを通して実現したいことはなんですか? 3)あなたがキャリアを通して貢献したいことはなんですか?

この問いに一つずつ答えていくことで「復職する理由」が深まるはず。 ぜひ復職する前にじっくり考えてみてくださいね。

ポイントは何度も考えることです。そして「違うな」と思ったら修正してアップデートをかけていくことが大事となります。

そうすることで、自ずとあなたの「復職する理由」であり、キャリアの軸が明確になってくるはずです。ぜひ、復職後にイキイキ働くために、あなたの「復職する理由」考えてみてくださいね。

第二回は「復職面談対策」を取り上げます。引き続きお付き合いいただければ幸いです。

栗林真由美さん MIRAIS(ミライズ)代表。二児の母、IT企業勤務。時短で2度昇格。2014年第一子出産。育休中は育休プチMBA勉強会立ち上げメンバー、ママボノプロジェクトマネージャーに。2018年第二子出産。同年8月に「なんとなく育休をなくしたい」思いで現在参加者720名超えの「育休コミュニティ MIRAIS」を設立。2021年4月に3ヶ月で子どもがいるからこそ理想のキャリアを築くアカデミーを主宰。

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