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【医師監修】ママになる人の葉酸マニュアル<妊娠中編>

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目次

妊娠中の葉酸摂取は、胎児の発育と、母体の貧血予防に役立ちます。ママになる人必見の「葉酸の知識」を紹介していきます。

この記事の監修ドクター 藤東クリニック藤東淳也先生 女性のトータルライフをお任せいただけるような診療を目指し、 女性のライフサイクルを応援します。 https://fujito.clinic

妊娠中の葉酸摂取の意味

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妊娠前からの葉酸摂取は「サプリメントも併用して飲んだ方が良い」と国は推奨しています。葉酸の摂取によって「神経管閉鎖障害」(二分脊椎)という胎児の先天的な障害のリスクを低下すると言われます。神経管の形成は、受精から1ヶ月程度で完了します。したがって受精後1ヶ月程度の間に充分な量の葉酸を摂取すれば「神経管閉鎖障害」(二分脊椎)の心配は減ります。また妊娠中もずっと、葉酸は母子の健康にとっての不可欠な栄養素となります。

赤ちゃんの発育に不可欠

葉酸は細胞分裂や増殖をサポートするビタミンです。胎児は細胞分裂の増殖が活発で、発育のスピードも速いため、十分な量の葉酸を摂取する必要があります。摂取する葉酸が不足している場合には、低体重児出産や、未熟児での出産、早産などにつながる危険性もあるため注意が必要です。

妊娠中の貧血を防ぐ

妊娠中は、貧血に悩まされる女性も増えます。この時、鉄分の摂取ばかりをイメージしてしまいがちですが、葉酸には造血作用があるため貧血予防のためには必須です。

葉酸は赤ちゃんの発育に欠かせない

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葉酸の大きな働きは、細胞分裂・細胞増殖をサポートすることです。赤ちゃんが健康で大きく育つためにも欠かせない働きを担います。

葉酸で赤ちゃんが発育する仕組み

発育とは、活発な代謝や細胞分裂のことです。そして葉酸が担う働きとはまさに活発な代謝や細胞分裂のサポートであるため、特に赤ちゃんの発育に欠かせないといえます。

葉酸の働きは、核酸やタンパク質の合成に関わるものです。核酸は、細胞の核の中にあるDNAやRNAのことで、体を作るための情報が詰まっています。核酸を間違いなくきちんと合成することは「神経管閉鎖障害」(二分脊椎など)と言う先天的障害を予防する上で重要です。胎児の神経管は、妊娠期間中のかなり早い段階で発育しますので、出来る限り「妊娠前から十分な量の葉酸を摂取すること」が厚生労働省からも推奨されています。

「妊娠前」から「授乳期」(出産後)まで、一貫して多く摂取することが厚生労働省から推奨されている栄養素は、葉酸以外にありません。葉酸は「赤ちゃんのビタミン」とも呼ばれますが、妊娠前後の重要度はトップクラスです。

葉酸で予防できる「神経管閉鎖障害」(二分脊椎)

神経管閉鎖障害は、赤ちゃんの脊髄神経が収納されている「神経管」がうまく形成されない障害です。

神経管閉鎖障害が脳に現れたときは、死産する危険性も高い「無脳症」という状態になります。一方、神経管閉鎖障害が脊髄に現れたときは「二分脊椎」と言う状態になり、背中にこぶがあるような状態で誕生します。これは、神経管から脊髄が飛び出してしまっているためです。二分脊椎で生まれた新生児には手術が必要ですが、日常生活における重い障害が残るケースも少なくありません。

葉酸の摂取によって、神経管閉鎖障害(二分脊椎)の可能性を防ぐことができます。厚生労働省や各国からも認められており、少なくとも妊娠の1ヶ月以上前から葉酸をサプリメントなどで摂取すると良いと考えられています。赤ちゃんの神経管の形成は、受精からおよそ1ヵ月程度で行われるため、この時期に摂取することが重要です。

赤ちゃんは「ママの栄養摂取」が頼り

葉酸の摂取は大変重要ですが、お腹の赤ちゃんが自分の意思で補給することができません。赤ちゃんはママが摂取した栄養を頼りに成長します。したがって、不足しないように摂取量を摂取することは、ママが果たすべき大きな責任の1つと言えるでしょう。

妊娠中の貧血を防ぐ

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妊婦が経験する辛いことの中には、つわりだけでなく「貧血」も含まれます。葉酸が不足していると、大変しんどい貧血症状が出る恐れもあるため、きちんと摂取するようにしてください。

葉酸不足でお母さんに生じる恐れがある貧血

貧血の90%は鉄の摂取不足と言われています。鉄不足によって赤血球が不足し酸素が体の各部へうまく届かなくなるためです。葉酸には赤血球の合成をサポートする「造血作用」があります。妊娠中は鉄とともに葉酸も胎児の成長で優先的に使われてしまいますので、お母さんに貧血が生じる恐れが高まります。妊娠中、お母さんに起こる「妊婦貧血」と呼ばれます。慢性的な貧血状態は、最終的に赤ちゃんの発育も脅かすことになるため、ぜひとも十分な摂取を心がけてください。

葉酸サプリのメリット

体の中で効率よく吸収されやすい状態になっている点がメリットです。普通の食品に含まれる葉酸は「ポリグルタミン酸」と呼ばれ、そのまま消化することができないので、「モノグルタミン酸」へ分解しなければなりません。一方、ほとんどの葉酸サプリは、モノグルタミン酸の形に調整された葉酸が入っています。したがって効率よく摂取することが可能です。

妊娠中に摂るべき葉酸の量

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ここでは、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」(*)をもとに、妊娠中に推奨される葉酸の量も確認していきましょう。

(*厚生労働省「日本人の食事摂取基準」 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html)

推奨量は「通常の2倍」

非妊娠時の葉酸の推奨摂取量は、240マイクログラムとなっています。これは、枝豆や芽キャベツの100グラム分に相当します。一方妊娠中は、2倍の480マイクログラムの葉酸を摂取することが推奨されています。単純に、葉酸を多く含む食材を2倍食べる事でも摂取できますが、つわりや体調不良で食欲がない時もあるでしょう。無理して食事の量を増やす必要はありませんので、葉酸のサプリメントを常備しておくと便利です。

葉酸摂取はいつまで続けるべき?

妊娠中はもちろん、授乳期間中まで葉酸の摂取を続けることが推奨されています。ただし、産後(授乳期間中)は、妊娠中ほどの葉酸摂取は必要ありません。具体的には1日に340マイクログラムの摂取を目安としてください。これにより、赤ちゃんに必要な量の葉酸を母乳で届けることができます。

また、葉酸の摂取は「母体の回復」の為にも働いてくれます。一説によると、産後数ヶ月後位で発症することがある「産後脱毛」の回復を早めてくれるとも言われていますので、やはり不足しないように摂取することを心がけてください。なお葉酸は熱に弱いビタミンです。葉酸のサプリメントを飲むときには、熱いお湯やお茶よりも水かぬるま湯で飲んだ方が良いでしょう。

服用中の薬がある方は医師に相談を!

葉酸を摂取する上で特に気をつけなければならない方は、特定の薬を服用されている方です。中でも、てんかんの薬を飲まれている方は、体内の葉酸が大幅に消費されている可能性があります。てんかんの薬を飲まれている方は「妊娠したい」と思った段階で、かかりつけのお医者さんなどに相談するようにしましょう。

また、経口避妊薬(ピル)やアスピリンを定期的に服用されていた方なども、今後の葉酸摂取について医師などに指示を受けた方が良いでしょう。以下、葉酸との飲み合わせが良くない薬の一例をご紹介します。

・てんかんの治療薬 血液中の葉酸値が下がることも。具体的な薬の名称は、バルプロ酸塩、フェニトイン、カルバマゼピンなど。

・潰瘍性大腸炎の薬 葉酸の吸収が阻害される可能性も。具体的な薬の名称は、スルファサラジンなど。

・経口避妊薬(ピル) 葉酸の吸収が阻害される可能性も。生理痛緩和や、低用量ピルなどはニキビ治療にも使用されることがあり、注意が必要。

・解熱鎮痛剤 葉酸の効果を減少させる可能性があります。具体的な薬の名称は、アスピリンなど。市販され、簡単に購入できるため注意が必要。

・抗炎症薬 葉酸の吸収が少し妨げられるケースもあるようです。具体的な薬の名称は、スルファサラジンなど。ただし、食事を工夫したりサプリメントで補うようにすれば大きな心配はありません。

・抗生物質 長期間の服用によって、葉酸の造血作用を弱める可能性があります。具体的な薬の名称は、クロラムフェニコールなど。こちらの薬を長い間飲んでいて貧血症状がある方はご注意ください。

・睡眠薬 葉酸の働きに必要な酵素の働きを妨げることがあるようです。具体的な薬の名称は、バルビツールなど。不眠症の治療で利用されることがあります。

・胆汁酸吸収剤 多くのビタミンの吸収が妨げられるので、葉酸以外にも注意が必要です。具体的な薬の名称は、コレスチポル、コレスチラミンなど。

・抗マラリア薬 マラリアの予防薬として利用される薬は、葉酸の働きを弱めることがあります。具体的な薬の名称は、ピリメタミンなど。

・自己免疫疾患/がん治療薬 今までご紹介したい薬とは逆に、摂取した葉酸によって薬の効果を弱めてしまう危険性があります。具体的な薬の名称は、メトトレキサートなど。

まとめ

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妊娠中に十分な葉酸を摂取しておくこと。それは健康な赤ちゃんの発育と、お母さんの貧血予防に役立ちます。品質管理のしっかりした良質な葉酸サプリメントを取り入れて、健やかなマタニティーライフを過ごしてください。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年3月14日

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