更新日:2022年10月9日 / 公開日:2022年10月9日
第1次反抗期と第2次反抗期の間、就学前~小学校低学年ごろを中心に見られる「中間反抗期」(時期には諸説あり)という言葉をご存知ですか?イヤイヤ期や思春期の反抗とはまた違った言動が見られる時期ですが、手を焼く親御さんも少なくありません。今回は中間反抗期の中でも性別による差はあるのか、そして対策について解説します。
(文:うららか相談室 野瀬綾子/臨床心理士・公認心理師)
男の子・女の子のご兄弟姉妹を育てていらっしゃる親御さんが「上のお兄ちゃんの時は◯◯だったけど、妹の方はちょっと様子が違う?」と思うなど、性別によって違いがあるのかが気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
一般的に男の子は自分の好きなことに夢中になると他のことが見えなくなる傾向があります。本人が集中している時に「早くしなさい」「ゲームの時間を守りなさい」などと声を掛けると「邪魔してほしくない!」と反発されることに繋がります。
また、気持ちを言葉にすることが上手くできずにイライラして物に当たったり、理由も分からず反抗的になることもあります。
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女の子は男の子よりも複雑な人間関係を作ることが多いため、友達からどう見られるかといった評価を気にしたり、グループ内での関係でストレスを抱えたりしやすいと言えます。こうしたストレスを発散するために家族に八つ当たりしたり、口答えしたりといった行動が目立つようになります。
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男女の違いについてご説明しましたが、確かに性別によって傾向はあっても、あくまでも傾向と目安です。お子さんそれぞれが持っている性格に合わせた対応が何よりも大切ですので、ご参考程度にお考えいただき、お子さんに合った接し方を探してみてください。 —————————
そのほか、中間反抗期の特徴や対応の方法、タイプ別対処法などについては、以下の記事の中で詳しく解説しています。 ▶︎小学入学前後に来た「中間反抗期」の5つの特徴とは?効果ありの対処法とタイプ別関わりのコツ【心理カウンセラー解説】(文:うららか相談室 野瀬綾子/臨床心理士・公認心理師)
※本記事は上記の記事を一部抜粋したものです ※画像はイメージです
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この記事の執筆者 臨床心理士・公認心理師 野瀬 綾子 先生
臨床心理士・公認心理師。大学院修了後は、精神科病院・リハビリテーション病院で心理士として、小中学校ではスクールカウンセラーとして、また若者サポートステーションやひきこもり支援センターで相談員として勤務。精神疾患、認知症、高次脳機能障害、脊椎損傷のご本人様やご家族様の相談、発達障害や不登校、いじめ、子育てのお悩みへの対応、ニートやひきこもりの方への支援、就労相談や8050問題への対応を担当。 現在、うららか相談室にてビデオ・電話によるオンラインカウンセリングを受付中。 ■野瀬綾子先生への相談
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