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【医師監修】生理周期が早いのは病気? 原因と対処法

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目次

「この前終わったと思ったら、もう次の生理が来た」という経験はないでしょうか?一次的なサイクルの乱れではなく、毎回短い周期で生理が来る場合は、何かの婦人科疾患を抱えている可能性もあります。今回は早い生理周期の原因と対処法についてまとめました。

この記事の監修ドクター

パークサイド広尾レディスクリニック内山明好 院長 浜松医科大学医学部卒業。医学博士。同大学整形外科学入局、ハーバード大学骨疾患研究所留学。その後エーザイ株式会社、グラスソ・スミスクライン株式会社にて臨床開発、薬事、薬剤安全性等の部門長、 担当役員を歴任後、株式会社アーテイジ代表取締役社長として遺伝子検査やサプリメントを用いた健康増進事業に取り組む。 現在、医療法人社団宗友会パークサイド広尾レディスクリニック理事長・院長。 http://www.ladies-clinic.or.jp/

生理周期が早いのは生理不順の一種

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生理不順というと、生理の周期が不規則というイメージを持つ人も少なくありません。しかし、生理周期が早いというのも、生理不順に含まれます。では、生理周期が早いというのは、具体的にどのくらいの期間を指すのでしょうか。

正常な月経周期とは?

正常な月経周期とは、生理がスタートした日を1日目として、次の月経が始まる前日までの日数のこと。月経周期は個人差がありますが、一般的な正常な生理周期の目安は25日〜38日と言われています。

しかし、生理の周期はストレスや体調などに影響を受けることが多くあります。体調が優れないといった身体的な要因のほか、環境の変化や、心配事や不安といった心理的な要因、仕事が忙しくてストレスがあるなどの場合には、周期が多少不規則になることも。ただし、6日以内の変動であれば問題ないとされています。

月経周期がずれ、24日よりも短いサイクルになることを「頻発月経(ひんぱつげっけい)」といいます。この短い周期が毎月続く場合は、婦人科系の病気である可能性も考えられます。

頻発月経の症状とは?

頻発月経の症状は、生理が24日以下と短い周期で来てしまうだけではありません。生理以外の日に出血する不正出血がある人や、月経の期間が1週間以上と長い人もいます。生理が短い周期で来るということは、生理の回数が増えるということ。1カ月に2度も月経がきてしまう人もいます。

頻発月経になるのはなぜ?

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普通よりも早い周期で生理になる「頻発月経」。なぜ周期が早まってしまうのでしょうか?頻発月経になる可能性についてまとめました。

機能的な問題の可能性

初潮が始まったばかりのころは、生理の周期は一定していないことが多いもの。このように思春期で性的に成熟していない場合も、頻発月経が起こることがあります。しかし、成長するにつれだんだんと卵巣機能が成熟してくると、生理周期は安定してくるようになります。

また、閉経近くで卵巣機能が弱まっている更年期の女性にも頻発月経は見られます。これは、卵胞ホルモン量が低下したことによる生理現象であるため、特に心配する必要はありません。出産後の女性もホルモンバランスが崩れがちなので、頻発月経になりやすいと言われています。

ストレスなどによるホルモン分泌異常の可能性

頻発月経の原因で、主に考えられるのはストレス。ホルモンの分泌はストレスの影響を受けやすいため、ホルモンバランスが崩れると、生理のリズムにも影響が出るのです。子宮や卵巣が未発達である思春期の女性や、更年期にあたる女性、出産後の女性を除く20歳〜40歳の成熟期女性の場合は、ストレスによるホルモンの分泌異常により、頻発月経が引き起こされる可能性が高くなります。

黄体機能不全の可能性

黄体ホルモンの分泌が不十分である「黄体機能不全」が原因の場合もあります。「黄体」とは、卵巣内で卵子を包んでいた卵胞が、排卵で卵子が飛び出た後一時的なホルモン産生組織に変化したもので、黄体ホルモンを分泌し、受精卵の子宮内膜への着床や妊娠を維持するために大切な役割を果たす器官です。黄体ホルモンが正常に分泌されることにより、排卵期に基礎体温が高くなり、子宮内膜も厚くなるのです。

この黄体ホルモンの機能がうまく働かないことを「黄体機能不全」と言います。黄体ホルモンの分泌が少ないため、排卵日から月経開始までの期間が短くなり、その結果生理周期も短くなります。黄体ホルモンが不足すると、子宮内膜が十分に成熟しないため、妊娠しにくくなる可能性も出てきます。妊娠・出産を望んでいる人は、早めに産婦人科を受診したほうがいいでしょう。

無排卵性月経の可能性

生理が来ていると思われる経血があるのに、実は排卵がされていない「無排卵性月経」である可能性もあります。

無排卵性月経の場合、生理と生理の間が長い時もあれば、極端に短い時もあるなど、生理周期が不安定なことが一般的です。経血量も一定しておらず、多い回もあったかと思えば、やたらと少ない回もあったりします。また、ダラダラと少ない出血が続く、といった症状も起こりがちです。

無排卵性月経は、無排卵状態が長く続くと排卵が復活せずに不妊症につながる可能性もあります。生理の周期が一定していない、経血の量にムラがある、ダラダラとした出血が続くといった場合は、産婦人科を受診したほうが安心です。

生理周期が早いと思ったらやるべきこと

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放置しておくと不妊などの原因にもなるという「頻発月経」。ちょっと生理の周期が早いと感じたら、どのようなことをしたほうがいいのでしょうか?

基礎体温を測ろう

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まず、基礎体温を測ることから始めましょう。基礎体温を計ると、はっきりと生理が何日周期か知ることができるほか、きちんと排卵がされているかなどもわかります。

基礎体温を測るのは、起床後すぐ。少し寝返りを打っただけでも体温は上昇してしまうので、寝たままの状態で婦人用体温計を舌の下に入れて計ります。体温は1日の中でも時間によって上下するため、毎朝同じ時間に測るようにしましょう。測った体温は毎日忘れずに書き留めておきます。

メモした体温は、グラフなどに記入すると、体温の推移がひと目でわかります。理想的な基礎体温の場合、一回の生理周期は「低温期」と「高温期」の二相に分かれます。排卵日を境にして、月経期と卵胞期は低温期、黄体期は高温期になります。高温期は10日以上維持されるのが正常と言われており、高温期が短い場合は黄体機能不全である可能性が高くなります。

基礎体温を付けていると、排卵があるかどうかを知ることもできます。排卵日は低温期のなかでも最も基礎体温が低い日から数日以内に起きるとされています。そのため、低温期の中でグンと基礎体温が下がるようなグラフになったとしたら、排卵があると見ていいでしょう。

とはいえ、基礎体温はちょっとした体位の移動で上昇してしまうため、「グンと基礎体温が下がった日」がわかりづらい場合もあるかもしれません。しかし、重要なのはグラフが低温期と高温期の二相に分かれているかどうか。二相に分かれていれば、きちんと排卵が行われていると考えられます。

このように、基礎体温を付けることによって、排卵の有無や高温期の日数、生理周期などをしっかり把握することが可能です。他の婦人科疾患が隠れていた場合、診断の手がかりとなることも。今は数秒で測定でき、メモリ機能を搭載した婦人体温計もあるので、利用するのもおすすめです。

生活を見直そう

ホルモンバランスが崩れると生理の周期に影響します。ホルモンの分泌は生活習慣やストレスによっても左右されるため、生活習慣の見直しをすることも大切。バランスが取れた食事が摂れていないことや、睡眠時間が不足していることがわかった場合は、食生活や生活リズムを整えることから始めましょう。

また、適度な運動は心身にいい影響をもたらすものですが、アスリートのような激しい過度な運動は生理周期の乱れの原因になることもあります。また必要以上にカロリー制限をする、特定のものばかり食べるといった行き過ぎたダイエットも同様です。心身の状態もホルモンバランスに影響するため、ストレスがたまっているなとか、あるいは頑張りすぎているなと思った場合は、リフレッシュする機会を設けましょう。

頻発月経が続く場合は受診を

生活リズムやストレスなどの影響を受け、一時的に生理周期が24日以下になることもあります。しかし、基礎体温で低温期・高温期・排卵していることが確認でき、周期が元に戻るようであれば問題はありません。

毎回、24日以下の周期で生理が来る場合は、黄体機能不全などの婦人科疾患を抱えている可能性もあります。排卵があっても、妊娠を維持する黄体ホルモンの分泌が少ない場合、受精卵が子宮内膜に着床しにくくなることもあります。また、たとえ着床できたとしても、胎児が成長する前に子宮内膜がはがれ、妊娠の維持ができなくなることもあります。妊娠を希望する場合は早めに産婦人科を受診しましょう。

頻発月経で、生理が短い周期で来るということは、生理の回数が増えるということ。そのぶん、身体からの出血が多くなるため、貧血になってしまう人もいます。貧血をそのまま放置すると、疲れやすくなったり、息切れしやすくなったりするだけでなく、心肺機能にも負荷がかかってくるので、早めの治療が必要です。

自己判断は要注意!病気による不正出血の可能性も!

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頻発月経の中には、長い間ダラダラとした出血が続くということも。しかし、生理の経血だと思っていた出血は、実は不正出血だったということもあるようです。病気による不正出血はどのようなものかを解説します。

不正出血を伴う婦人科疾患とは?

不正出血とは、生理の時以外の、性器からの出血のことを指します。出血の量は、おりものに血が混じった程度のものから、ナプキンでも間に合わないくらいの出血があるものまでさまざま。生理と生理の間に出血する時もあるので、生理周期が短い頻発月経の女性の場合、それが生理なのか不正出血なのか判断がつかないこともあります。

不正出血があった場合、考えられる女性性器の病気としては以下が挙げられます。

・子宮頸がん、子宮体がん 子宮頸がんは、子宮の入り口に出来るがんのことで、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染することで引き起こされます。子宮体がんは、子宮の内膜にできるがんで、子宮頸がんとはまったく別の要因で起こるがん。どちらも、初期にはっきりした症状がないのが特徴で、ある程度進行すると不正出血が起こってきます。あまり病気が進行してからでは治療が難しくなりますので早めの診断が必要です。

・子宮筋腫 子宮筋腫は良性の腫瘍で、成人女性の5人に1人が罹患していると言われています。代表的な症状は、月経量の増加と月経痛です。筋腫自体は、生命を脅かすものではありませんが、不妊や流産の原因になることもあります。

・子宮内膜炎 子宮内膜という粘膜が、細菌感染などにより炎症を起こす病気。子宮内膜症と混同されがちですが、全く別の病気です。気づかずに放置したり、慢性化してしまうと卵子の通りである、卵管がふさがってしまう卵管閉塞を引き起こす可能性もあるなど、不妊の原因になることがあります。

まとめ

頻発月経の女性の中には、「ちょっと周期は短いけど、定期的に来ているから大丈夫」と思っている人もいるかもしれません。しかし、そのまま放置すると、貧血になったり不妊の原因になったりすることもあるので要注意。子宮がんなどの不正出血と頻発月経の経血を間違えやすいというのも怖い点です。基礎体温を付け、生理周期が24日以下であることが続いていたら、早めに産婦人科を受診してくださいね。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年3月30日

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