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【医師監修】おりものが大量に出るのは病気? 疑われる5つの病気と原因

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目次

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おりものについては気軽に相談できる話題でもないため、人知れず悩んでいる人もいるでしょう。いつもより量が多いのは、病気のサインなのでしょうか。おりものの量が多い時に考えられる原因を知り、適切に対処できるようにしていきましょう。

この記事の監修ドクター

産婦人科専門医中林稔 先生 日本医科大学卒業、虎の門病院医長を経て、現在三楽病院産婦人科部長。 診療のみならず、学会・各地講演をはじめとする医学の普及活動を行う傍ら、教育にも幅広く従事しており、2008年には中林助産師学院を共同設立。自ら講師を務め、6年間連続助産師国家試験合格率100%を達成中。医師+(いしぷらす)所属

そもそも、おりものって何?なぜ出るの?

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下着につく粘り気のある液体、それがおりものです。まずは、なぜ出るのか、どんな役割があるのかについて見ていきましょう。

おりものが出るのは自然なこと

子宮や腟からの分泌物のことを言います。生理的な現象で出るものなので、多少のおりものがあるのは自然なことです。

ただし、急に量が増えたり、色や匂いに変化が現れたりした時には、何か病気(感染症など)が隠れている場合があります。いつもとは違うなと感じたら、医療機関を受診するようにしましょう。

おりものの役割を知っておこう

腟内をキレイにしたり、潤いを保ったり……。おりものは、腟の自浄作用という役割を担っており、女性の体にとってとても重要な働きをしています。

(1)体内の老廃物を排出する

女性器からの分泌物を体外に排出する

(2)潤いを保つ

腟内のうるおいを保ち、雑菌の侵入や増殖を防ぐ。セックスの時には潤滑剤の役割をする

(3)受精の手助けをする

精子の侵入を助け、妊娠をするためにも必要な存在

正常なおりものの量や状態って?

正常なおりものとは、どのような状態なのでしょう。月経周期によって量や状態が変わることも、知っておきたい情報です。

健康なおりものは乳白色

健康な女性のおりものは、乳白色で、ヨーグルトのような少し酸っぱい匂いがするのが一般的。酸っぱい匂いがするのは、腟の中にいる乳酸桿菌が乳酸を分泌しているためです。そのおかげで、腟内は酸性に保たれ、雑菌が増えないようになっています。

いつもの状態を知ることが大切!月経周期とおりものの量や変化

おりものの色や量には、個人差があります。「ちょっと多いかな?」と感じても、気にしすぎかもしれません。

大切なことは、自分のいつもの状態を知っておくこと。おりものの量は、月経周期によっても変化します。自分のおりもののパターンを把握しておけば、おりものの変化にいち早く気づくことができ、排卵日なども予想しやすくなります。

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月経周期でおりものの量は変わる

生理(月経)後:直後の量は少なめで、サラッとした感じ。

排卵前(低温期):最も量が増える時期。半透明の粘り気のあるおりものが2〜3日続きます。匂いは強くありません。

排卵後(高温期):だんだん量が減っていく。

生理(月経)前:量が増え始め、下着につくと黄色っぽく見えるようなおりものが出ます。比較的においも強くなります。

年齢によって変わる?おりものの量

おりものの量は年齢によっても変化します。女性ホルモンの分泌が安定している20〜30代の性成熟期には量が多く、40代以降になると減っていきます。

その後、閉経するとおりものの量はとても少なくなります。それに伴い、腟の浄化作用が低下して、腟炎などを起こしやすくなるので注意しましょう。

おりものの量が多い時に注意したい5つの感染症

おりものの量が急に増えた、酒粕のようなおりものが大量に出るなど、おりものの変化は、病気のサインかもしれません。いつもとは違うと感じたら、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

細菌性腟症

<原因>

腟感染症のうち、最もよくみられるのがこの「細菌性腟症」。これを起こす特定の菌というものはなく、原因は明らかになっていませんが、腟の自浄作用の要である乳酸桿菌が何らかの原因で減少し、複数の細菌が増加することで発症します。

性的パートナーが多いこと、子宮内避妊具(IUD)の使用などが、リスク要因と言われています。

<症状と注意点>

特徴的な症状は、灰色のサラサラとしたおりもので、ときに悪臭がすることも。ただ、約半数以上は無症状と言われ[*1]、感染に気づかない人もいます。

細菌性腟症は、子宮内膜炎や卵管炎、骨盤腹膜炎といった病気の原因になることがあり、妊婦さんでは早産などのリスクが高まることがあるので、注意が必要です。

腟トリコモナス症

<原因>

トリコモナス原虫によって起こる感染症で、セックスで感染することが多いとされています。まれに下着、タオル、浴槽などで感染することもあります。

<症状と注意点>

典型的な症状は、悪臭、泡状の黄色や黄緑色をしたおりもの、外陰部のかゆみ。男性は症状が出ないケースが多いため、パートナーも一緒に治療することが大切です。

性器カンジダ症(外陰腟カンジダ症)

<原因>

カンジダというカビの一種によって外陰部や腟に起こる炎症で、多くの女性が一生に一度は経験する言われるくらい頻度の高い病気です。

カンジダは、もともと腟内に存在するのですが、病気などで抵抗力が落ちたときや抗生物質を服用した後や妊娠中などには、異常に増えすぎて不快な症状が出るようになるとされています。

<症状と注意点>

外陰部の激しいかゆみ・腫れ、カッテージチーズや酒粕状のおりものがあったら、この病気の疑いがあります。パートナーにも検査や治療をしてもらうことが大切です。

細菌性腟炎

<原因>

細菌性腟「症」と名前が紛らわしいですが、細菌性腟「炎」では、大腸菌やブドウ球菌、連鎖球菌などの細菌が増えて、腟の自浄作用が低下して起こる炎症です。

疲労や病気で抵抗力が落ちることやホルモンバランスの乱れなども、自浄作用を弱める原因となります。

<症状と注意点>

膿のようなおりものが増える、腟の腫れや灼熱感(熱くてひりひりするような感覚)などが特徴です。おりものにかぶれ、外陰炎を起こすこともあります。

性器クラミジア感染症

<原因>

性交によりクラミジアという細菌に感染して起こります。近年、若者、とくに若い女性に感染者が多く、性感染症のなかで最も多く見られると言われています。

<症状と注意点>

水っぽいおりものが流れ出るくらい大量に出るようになります。女性では症状が軽く感染しているのに気づかないことも多いのですが、放置すると不妊症や子宮外妊娠(異所性妊娠)の原因になるとされています。

このほか、子宮頸部悪性腺腫、子宮頸がん、子宮体がんでも、おりものが増えることがあります。おりものに血が混じる、変な匂いがするといった変化も見逃さないようにして、異常があったら医療機関を受診するようにしましょう。

また、病気ではありませんが、妊娠すると、妊娠周期が進むごとにおりものが増えていきます。これも予備知識として知っておくと良いですね。

まとめ

おりものは、個人差が大きく、排卵期など月経周期によっても変化するものです。まずは自分のおりものの様子やパターンを知っておくことが大切です。いつもと明らかに違う様子のおりものが大量に出たり、不正出血や腹痛、異常な匂いなどを伴うような場合には、自己判断せずに、婦人科を受診し、適切な診断をしてもらうようにしましょう。

(文:及川夕子/監修:中林稔先生)

※画像はイメージです


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情報提供元:マイナビウーマン子育て



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