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奈良時代からあった伝統的なイエロー【黄檗色】って?

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目次

【黄檗色(きはだいろ)】とは、強くあざやかな黄色のことです。日本の伝統色である【黄檗色】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。

【黄檗色】とは?

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黄檗色とは、ミカン科の植物である黄檗(きはだ)の樹皮の色で、強くあざやかな黄色です。

色の名前 黄檗色 読み方 きはだいろkihada-iro 英語 bright yellow WEBカラーコード #f1da00 CMYK C=0/M=6/Y=95/K=10 RGB R=241/G=218/B=0

※色は環境等により見え方が異なります。各種カラーコードは絶対のものではなく、あくまで参考値です。

【黄檗色】の意味と由来は?

【黄檗色】は、ミカン科の植物である黄檗(きはだ)の樹皮の色で、強く明るい黄色のことです。実際に、黄檗の樹皮を煮出した汁を使って色を染めていました。奈良時代から見られる、古い色名です。

【黄檗(きはだ)】とイネ科の多年草で染める【刈安(かりやす)】は、どちらも似た色で、古い時代から染料として用いられていました。【刈安】に比べると、【黄檗】の方が、緑を含んだ色です。

「檗(はだ)」には肌や皮という意味があります。黄檗は「おうばく」とも読んで、胃腸の薬や傷薬などにも使われていました。また、黄檗で染めた紙を「黄檗紙(おうばくし)」と呼びました。黄檗には防虫の効果があったため、奈良時代には経文や公文書にも多く利用され、現在まで保存されています。布を染めるのに黄檗を単独で使うことは少なく、緑系や赤系の染め物の下染めとして使われることが多かったようです。

【黄檗色】に合う色は?

黄 檗 色きはだいろ 青朽葉色あおくちばいろ

【黄檗色】に合う色のひとつに【青朽葉色(あおくちばいろ)】があります。【青朽葉色】は鈍い渋みのある緑色ですが、藍染めに黄檗を掛け合わせて染めるるため黄檗とは同系の色になり、組み合わせると落ち着いた配色になります。派手ではありませんが、美しく渋めの組み合わせです。もっと華やかさを加えるのなら、赤味が強い鮮やかな紫のや青味を帯びた濃い紫のなどとの配色もいいです。派手過ぎず、落ち着いた中にも華やかさを感じさせる配色になります。

A traditional Japanese color “黄檗色 kihada-iro” is…

A traditional Japanese color “黄檗 Kihada” is a color of the bark of the Kihada tree, a member of the mandarin family, is a strong, bright yellow. It is actually dyed using the decoction of the bark of the Kihada tree. It is an old color name found since the Nara period (710-794).

Both “黄檗 Kihada” and “刈安 Kariyasu”, dyed with perennial grasses of the Poaceae family, have similar colors and have been used as dyes since ancient times. Compared to “刈安 Kariyasu”, “黄檗 Kihada” has more greenish color.

The word “檗 hada” means “skin,” and “黄檗 Kihada” was also read “Ōbaku,” and was used as a stomachic and wound remedy. In addition, paper dyed with “黄檗 Kihada” was called Ōbaku-paper. In the Nara period (710-794), Ōbaku-paper was often used for sutras and official documents, which are still preserved today. “黄檗 Kihada” was rarely used alone to dye cloth, but was often used as a base dye for green or red dyeing.

まとめ

【黄檗色】は、色名としては古く、多くの布製品の下染めとして使われていました。また、防虫効果があるので、古い時代の公文書やお経の紙として、黄檗で染めた「黄檗紙」が使われていました。そのひとつが奈良の正倉院(しょうそういん)に現在も保存されているそうです。湿度が高く害虫やカビなどが発生しやすい日本では、古代の人々にとって黄檗は重要な染料のひとつだったのでしょう。

(マイナビ子育て編集部)

参考文献・『色名がわかる辞典』(講談社)・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)



この記事のライター

マイナビウーマン子育て

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