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【医師監修】不妊症チェック! 男女別でわかる受診の目安と原因、治療法

目次

結婚して、赤ちゃんがほしいと思っていてもなかなか授からずに焦りを感じているという場合、「自分が不妊症なのかもしれない」と不安になりますよね。不妊症について正しく知って、自分が当てはまるかどうかをまずは確認してみましょう。

この記事の監修ドクター

なかむらレディースクリニック中村容子先生 女医プラス所属。当院は、不妊治療・体外受精専門の婦人科クリニックです。患者様それぞれにあった、こころとからだに優しい生殖医療を提供いたします。 http://towako-nakamura.com/

不妊症ってどういう状態?

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妊娠は自分が望めばできると思っていたのに、なかなか妊娠兆候が表れない…どうして妊娠できないのかがまったくわからない‥と悩むこともあるかもしれませんよね。

不妊症の定義

不妊症について、日本産科婦人科学会では「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合を不妊という」という定義づけをしています。

気になるのが文言の「一定期間」がどれくらいの期間を指すのかという点。以前は2年が一般的だといわれていました。しかし、近年の晩婚化やキャリア形成思考、そして諸外国の機関の定義を参考にして、平成27年にこの期間を「1年」と変更しています。

ただ、1年という期間にとらわれず、不妊症に対する不安や治療は早めにケアするべきだということ。そして、妊娠するための医学的介入が必要な場合にはその期間は問わないことを明言しています。

不妊症の人はどれくらいいるの?

妊娠を望んでもなかなか妊娠に至らないカップルは、5組に1組といわれています。ただ、妊娠のしづらさはカップルの互いの年齢にも大きく関係しているようです。年齢が上がって、30代の半ばを迎えたカップルの場合、歳を重ねるごとに妊娠しにくくなっていきます。

不妊症の原因

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カップルの妊娠に対する気持ちと裏腹に、妊娠が成立しないという焦りを抱いても、その原因がどこにあるかをある程度知っておかなければ対処が難しくなりますね。妊娠と全く関係がないような日常生活の中にも、不妊症といわれる原因は潜んでいるかもしれません。当てはまるものがあるか、まずは大まかに確認してみましょう。

女性不妊の原因となるもの

女性の不妊は、子宮や排卵など体そのものが妊娠に不向きとされる場合と、体質による場合があります。身体状態は専門医療機関で確認すべきチェック項目がありますので、検査で調べることができますが、気になるのが体質です。

体質という言葉は、先天的に体に備わっているものだけではありません。今のあなたの身体状態は、毎日の習慣によって時々に変わります。年齢を重ねると妊娠しづらくなるという統計があることは先に記しましたが、これ以外に、ストレスや睡眠不足、慢性的な体調不良のようなカラダダメージはありませんか。また、気分がすぐれない、不安やイライラを感じやすいというメンタルダメージを感じることはありませんか。

ストレスを感じる女性の体では、妊娠のために健康でいてほしい卵巣やホルモンバランス、生理周期の乱れを引き起こす大きな要因になります。

男性不妊の原因となるもの

不妊は女性だけの問題ではありません。女性の排卵&卵子の健康度合いが妊娠に関与するように、男性の精子の健康度合いもまた、妊娠に大きく影響を及ぼします。精子生成に大切な男性機能の維持は、女性の卵子形成と同じく妊娠に直結する大切な要素です。さらに男性側にも不妊に結びつきやすい生活習慣があるということを理解しましょう。

女性と同じく、ストレスを過度に感じて毎日生活を送っていると、性交に対する欲求が損なわれてくるといわれています。仕事や人間関係で強いストレスを日常的に感じていると、そのほかのことに集中する力にも影響が出てくるのです。ストレスが原因でおこる性機能障害(ED)も、不妊原因としてリアルな心配要素だと実感しているカップルも多いようです。

不妊症チェック?不妊を疑うポイント

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女性ならば月経、男性なら精子の状態に問題がなく健康であったとしても、妊娠力が保たれているか、簡単には判断できませんが、男女それぞれの生殖活動が健康的に繰り返されているかどうかは、不妊症か否かを確認する重要なチェックポイントの一つです。

不妊症チェック(女性)

女性の生殖機能に大きくかかわる排卵にまつわるチェック項目を見てみましょう。

・生理周期が不安定 ・生理周期が短い(特に25日以下) ・生理周期が長い(40日以上) ・月経以外に出血がある ・基礎体温がバラバラ ・月経血が少ない(または多い)

ここまでにチェック項目で当てはまるものがあった場合は、排卵障害が関係しているかも知れません。

次は、子宮や卵巣などの健康にまつわるチェック項目です。

・月経周期以外で腹痛を起こす ・オリモノが多い ・性交痛がある ・月経痛がひどい ・月経血が多い

一部、排卵障害と共通のチェックもありますが、これらに該当する場合には、子宮内膜症や内膜ポリープ、クラミジアや淋病などの感染症と卵管炎などの病気が原因となっていることがあります。

不妊症チェック(男性)

男性も、女性と同じく自分の体のことや精子のことをきちんと知っておくという気持ちが大切です。 まずは生殖機能についてのチェック項目です。

・ここ3ヶ月以上性交渉がない ・マスターベーションも性交もできていない(マスターベーションはできるけど性交ができない) ・性交で射精がうまくできない

ここまでに当てはまるチェック項目があった場合、性欲障害(性欲低下)が関係しているかも知れません。もしかしたら、男性自身でこの自覚症状があるという人もいるかも知れませんが、欲求がわかないことを軽視するのはよくありません。通常の生理的機能を維持できていないという体からの不調サインと考えてみましょう。同様に勃起障害(ED)の可能性も考えられます。

次に精子の状態にまつわる疾患のチェックです。

・射精してもほとんど粘液が出ない

この場合は、精液減少症の疑いがあります。精子は精巣上体という場所を精子が通り抜けるときに卵子に到達するための力を備えることができます。しかし、この過程で身体的問題があると、成熟した精子の数が少なくなるということが起こります。

不妊症かも?と思ったら

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不妊症かも?と思ったら、一度、受診してみるのがいいでしょう。一度真剣に不妊症について考えてみると、その後パートナーと前向きに妊娠に対しての思いを分かち合うきっかけになるかもしれません。不妊症は、男女それぞれに問題となるポイントがあるということを知ったうえで、パートナーと一緒に考えてみましょう。

不妊の相談はどこにすればよい?

不妊の心配はあるが、いきなり病院受診をするのは気が乗らない…と思う人も多いでしょう。その場合は、病院受診をする前に、厚生労働省管轄の不妊専門相談センターを利用してみましょう。提携している専門相談医師が電話や面接、メールでの相談を開催しています。曜日や時間帯を区切って実施しているので、あらかじめ実施日時を調べて問い合わせてみるとよいですね。

また、同様の相談を行っているNPO法人もあります。各自治体が開催している相談会もありますので、ホームページや市報で確認して参加してみても良いでしょう。ただし、年齢は待ってくれません。妊娠しない期間がある程度あれば、不妊症専門施設で検査を受けるようにしましょう。

受診の目安

日常生活の中で風邪をひいたり、感染症を患ったりすれば、自分で「病気かもしれない」という自覚症状があります。でも、不妊にまつわる原因には自覚症状が乏しく、妊娠力と直接かかわる生殖疾患があったとしても、それは日常の中で感じる周期的なサイクルの不調やストレスなどで認識しづらいことが多々あります。

30代前半までであれば、自然妊娠に至らないことを疑問に感じたタイミングで病院を受診する、で良いかもしれません。不妊症の定義では、1年間の不妊期間‥ですが、この期間に沿っていなくても、当人同士が「なぜかな?」と自然に感じた時が、不妊を考え始めるタイミングではないでしょうか。でも、30代半ば以降の方は、不妊期間が無くても一度検査を受けておくことをお勧めします。年齢が上がるほど、妊娠する確率は低下していくからです。

病院で行われる不妊の検査・治療

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病院を受診して、一体どんな検査を行うのか。分からないことだらけだと不安も募ります。あらかじめ心構えをしておくという点からも、検査の内容について知っておくのも良いでしょう。検査前に過度なストレスを感じることが無いように、余裕をもって受診することをこころがけてください。

受診するのは、不妊治療を実施している検査機関や診療病院です。男性の場合、精密な検査が必要となった際は泌尿器科の受診を勧められることもあります。まずは、専門機関でパートナーと一緒に受診をすることをおすすめします。

主な不妊検査(女性)

女性の不妊検査には、①排卵に影響を与えるホルモンの検査、②子宮卵巣の形態的異常を調べる超音波検査、③卵管の通過性の検査、④性交後に精子が子宮内に入っているかどうかの検査があります。

卵は卵胞という袋に入って成長します。卵の成長とともに卵胞が大きくなり、超音波で確認できます。排卵が実際に起きているかどうか、排卵の時期はいつなのか、という検査は超音波検査で卵胞の大きさを検査することと、ホルモン検査で行います。

主な不妊治療(男性)

男性の場合、最も重要な検査対象は精液です。受診するクリニックで採取、又は自宅で採取して持参した精液の精子数、奇形率、動き方をチェックします。ここで結果があまり良くないと判断されれば、精子産生に関するホルモンの分泌を調べる採血と精巣の検査をします。無精子状態であればどこに原因があるか検査をします。精液中に精子がいなくても、精巣にいれば、現在では妊娠が可能です。

まとめ

不妊の原因はさまざまな要因が絡み合っています。大きな原因がある場合から、何気ないタイミングの不調による場合もあります。30代半ば以降であれば、一度妊娠のために医療機関を受診するようにしましょう。

そして、妊娠を臨んでいるのに出来ない悩みを、パートナーと一緒に共有しましょう。2人で一緒に不妊の原因と、必要な場合は検査、治療に取り組むことが何より大切です。原因が分かった時も、どちらか一方の責任だと決めつけて責めるのではなく、その後の生活と将来の人生設計をパートナーと一緒に行っていきましょう。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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