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【医師監修】断乳・卒乳の上手な進め方、始める時期と知っておきたい注意点

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目次

赤ちゃんを母乳で育てているお母さんにとって、断乳は、いつか必ず向き合わなければならない課題なのではないでしょうか。いつごろ、どのように進めていけばうまくいくのか、またお母さんの体のケアはどのようにすればよいのか、お話ししていきます。

この記事の監修ドクター 藤東クリニック藤東淳也先生 女性のトータルライフをお任せいただけるような診療を目指し、 女性のライフサイクルを応援します。 https://fujito.clinic

上手に断乳するには?

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離乳食が進むにつれて、断乳を意識し始める方が多いようです。ここでは、短期間で行う方法と、1ヶ月くらいかけて行う方法をご紹介します。

短期間で断乳する方法

3日間を目安に、集中的に断乳をすすめる方法です。断乳を始める日を決めて、その日からおっぱいをやめます。

始めた1日目後半ぐらいから、赤ちゃんはお母さんのシャツをのぞき込んだり、おっぱいを欲しがったりするようになります。夜は、おっぱいがなくてなかなか寝付けないかもしれませんが、就寝前はお茶を飲ませるだけにしましょう。

2日目は、母子共に辛い時期です。赤ちゃんは、激しく泣いたり、抱っこしても反り返ったりと抵抗することでしょう。おっぱい以外のことに注意が向くように、お父さんや祖父母など、周りの協力が得られるといいですね。

3日目ぐらいから徐々に、赤ちゃんに変化が出てくることが多いようです。食事もしっかりとり、ぐっすり眠れるようになり、断乳が完了に近づきます。

長期的にゆっくり断乳していく方法

1ヶ月~1ヶ月半程度かけて、ゆっくりおっぱいを減らしていき、断乳をめざす方法です。1日3回の食事では、1回の食事量を増やしていき、食後の授乳をやめます。

おっぱいは、赤ちゃんが欲しがった時にだけ、「少しだけね」と約束してからあげるようにしましょう。欲しがる時に毎回あげていたのでは進まないので、工夫も必要です。おもちゃや外遊びなどで気をそらしたり、言い聞かせたりしながら進めていきます。

こんなやり方はNG!避けるべき断乳方法

お母さんのおっぱいは、赤ちゃんにとって信頼と安らぎの象徴です。そのおっぱいが一転して怖いものになってしまうような方法はNGだと考えましょう。一昔前には、おっぱいに怖い顔を描いたり、からしを塗ったりする方法も聞かれましたが、こうした方法で赤ちゃんを不安にするは避けるべきです。

なお、おっぱいに赤ちゃんの好きなキャラクターの顔を描いたり、絆創膏で隠したりする方法は、試してみてもいいかもしれません。赤ちゃんによっては、おっぱいが「ない」と納得することもあるようです。

断乳する前に!知っておきたい注意点

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断乳には、ふさわしい時期や取り組みやすい時期があります。また、失敗した場合の対処も知っておきましょう。

断乳する時期の見極め方

赤ちゃんの歯が少しずつ生え、離乳食も進んでくると、断乳を考え始めます。離乳食後期から完了期ごろ、1日3回の食事である程度の栄養を摂取できるようになってくる時期がよいでしょう。早くても10ヶ月頃から、1歳ぐらいが目安です。

季節は、できれば気候のよい春や秋で、母子ともに体調のよい時がタイミングです。夏は水分補給が多く必要なため、避けた方がよさそうです。

引越しなどで生活環境が変化した直後も避けましょう。ゆったりした気持ちで向き合えるように、協力してもらえる人が周囲にいる時期を選ぶのもおすすめです。父親に長めの休みがある時期に合わせるのも、よい考えかもしれません。

断乳に失敗したときは

断乳を始めると、赤ちゃんはおっぱいを欲しがって大泣きします。赤ちゃんがかわいそうで、母親としても疲れ果ててしまい、結局おっぱいを与えてしまうこともあることでしょう。このように断乳が失敗したときには、思い切って断乳を中断することも必要です。1〜2ヶ月あけてリスタートすることを考えましょう。続けて何度も失敗を繰り返してしまうと、赤ちゃんのおっぱいへの執着が強くなってしまい、断乳がよけいに難しくなることが多いのです。

卒乳という方法も?おっぱいを切るタイミングと考え方

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赤ちゃんが安心と信頼を感じながら、生きるための栄養をもらうのがおっぱいの時間。そのおっぱいから離れなければならないわけですから、赤ちゃんに準備ができていない時期の断乳は、とてもつらい体験となってしまいます。こうしたことをふまえて、卒乳という方法を見ていきましょう。

卒乳とは?断乳との違い

断乳も卒乳も、赤ちゃんに母乳をのませるのをやめること。その違いは、断乳が、親が日を決めて親の意思でおっぱいをやめさせるのに対し、卒乳は、赤ちゃんが「おっぱいはいらない」と思うのを待ち、赤ちゃんの意思でおっぱいをやめる点です。

最近では、赤ちゃんの精神的な安定を重視し、自然な流れにまかせた卒乳が好まれる傾向にあるようです。無理に断乳するのではなく、欲しがる間は与え続けてかまわない、とする考え方です。ただし、いつまでも母乳を飲むせいでトラブルがおきた場合には、断乳を考えるべきかもしれません。

断乳と卒乳はどっちがいいの?

断乳にも卒乳にも、メリット・デメリットがあります。また母乳育児に限らず、生活の中での優先事項は人によって違うものです。それぞれの環境でお母さんが納得した上で母乳をやめるのであるなら、どんな時期のどんな形でもよいのだということを、まず知っておきましょう。

赤ちゃんの様子を見ていて、いつまでも母乳を飲んでいるために食事が進まないと感じるなら、思いきって断乳をするのは一つの方法です。お母さん側の病気で、薬を服用しなければならない場合には、断乳することも多いはずです。仕事再開を控えているお母さんなら、夜中の泣きをなくすためや、昼間に授乳できないことによる搾乳の手間や乳腺トラブル予防のためなどに、断乳をしておこうとするケースもあるでしょう。

一方、おっぱいは母と子の絆で、子どもの情緒を安定されてくれる大切なものでもあります。子どももおっぱいが欲しいし、お母さんも飲ませていたいなら、断乳をせずに卒乳を待つのも自然なことでしょう。保育園などに入り、昼間はお母さんから離れて寂しい思いをしていたとしても、夕方にはお母さんに会えて大好きなおっぱいが飲めるとしたら、この安心感は代えがたいはずです。

断乳にも卒乳にも、いろいろな側面があります。だから、一番大切なのはお母さん自身が納得できることなのです。周りの人が断乳したからといって焦ったり、育児書や先輩ママの意見などに振り回されたりしないようにしましょう。

赤ちゃんにストレスを与えない卒乳の方法

これまでにお話してきたように、現在では、自然な流れにまかせた卒乳がすすめられる傾向にあります。長期に授乳するメリットもわかってきているので、以前のように何歳になったら断乳しなければならないという強い指導もありません。母子ともに授乳を楽しんでいるのであれば、子どもが自然におっぱいから離れていく時期を待ち、卒乳を目指してみるのがよいでしょう。

卒乳の時期は子どもによってさまざまで、大きな幅があります。1歳にならないうちから母乳を飲まなくなる子もいれば、4〜5歳まで飲む子もいます。大体は2歳ぐらいに、自然におっぱいから離れていくようです。子どもの卒乳のタイミングを待ってみましょう。

さまざまな事情から、お母さんの側から積極的に卒乳を目指すこともあるでしょう。その場合には、子どもにストレスを与えないように、子どもの気持ちに配慮することが必要です。お母さんの話が理解できるようになる1歳半ごろからは、大きくなったらみんなおっぱいは飲まなくなることを話し、卒乳の心の準備をゆっくりと整えていくことも大切です。

卒乳のきっかけを準備するのも有効かもしれません。おっぱいにシンボルマークを描く方法は、その一つです。まず、子どもが大好きなシンボルマークを決めておきます。そして、そのマークがおっぱいに現れたらおっぱいは飲めなくなる、と言い聞かせておきます。卒乳の日、マークを見て笑ったり、「ナイナイ」と言って服でおっぱいを隠したりするようなら、卒乳の機が熟していたのでしょう。大泣きしたり、かまわずに吸いついてきたりする場合には、まだ子どもに心の準備ができていないことになります。

卒乳後にも、これまでと変わらない安心感を与えられるような配慮が必要です。しっかりと抱きしめるなど、おっぱいの代わりを意識して接してあげてください。

断乳・卒乳したときのおっぱいケアと生活の注意点

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断乳や卒乳をしても、母乳量は急に減少するわけではなく、おっぱいは時間になれば張ってきます。そのため、搾乳が必要です。また、温まると血行がよくなり、さらに張ってくるので、入浴は湯船を避けてシャワーでさっと済ませるのがよいでしょう。冷たいタオルで押さえるのも効果的です。張りがひどく痛みもある場合には、母乳外来の受診や助産師さんのケアを受けましょう。

また、母乳が乳腺内に残ってしこりになると、次の出産後に母乳が出にくくなったり、乳腺炎を起こしやすくなったりします。自分のマッサージでしこりがとれない場合には、助産師さんにマッサージしてもらいましょう。なお、このしこりが乳がんになることはありません。

食事の注意点としては、高カロリー、高脂質、糖分の多い食事を控えることです。乳腺が詰まり、乳房トラブルを引き起こすことがあります。また、授乳時と同じペースで食事をしていると、体重が一気に増加してしまいます。量的にもコントロールが必要です。

生理は、断乳が完了してから大体3ヶ月以内に再開します。個人差はありますが、断乳後3ヶ月たっても生理が始まらない場合には、産婦人科に相談することも考えましょう。

まとめ

お母さんと赤ちゃんをつないできたおっぱいタイム。赤ちゃんの心や体にとって大切なものだからこそ、上手に「バイバイ」できるといいですね。そのためにも、なるべく周りに振り回されず、お母さん自身が納得できる形を見つけましょう。おっぱいなどの体のケアも忘れずに。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年4月14日

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