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【医師監修】3歳児の成長 知っておきたい発育の特徴と食事、3つのしつけ

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目次

3歳になると体格、行動、心とあらゆる面で大きな成長を遂げます。今回はより良い育児を目指すための注意点とポイントほか、食事、遊び、しつけについてもお伝えします。

この記事の監修ドクター

小児科加藤真由美 先生 小児科医。大学卒業後、大学附属病院・国立小児病院(成育医療センター)・総合病院等勤務。慶應大学小児科学教室所属。一般小児の他、専門は呼吸器、喘息。現在クリニック非常勤医。 小学生・中学生の母であり、働く女性として、子供を持つ母として、様々な相談にも乗っています。女医+(じょいぷらす)所属。

3歳ってどんな時期?

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集団生活について

3年保育の場合ですと、満3歳から「幼稚園」に入園できます。ただし、共働きなどでママも忙しい場合には、保育時間が長く延長保育も可能な「保育園」に預けることも多いでしょう。義務教育とは異なり、「子どもがある年齢になったら入園させる」というような決まりはありませんが、同年代の子どもと多く接することで、社会性を育む大きなきっかけになります。

家庭の外に興味が出てきます

「子どもは好奇心の塊(かたまり)」とも言われますが、それを実感できるのが3歳前後ではないでしょうか。この時期の子どもは「なんで」「どうして」が口癖になります。「なんで雨が降るの」と言った、シンプルながら大人でも説明が難しい質問から「どうして人は死んじゃうの?」など、思わずドキリとする哲学的な質問が飛び出すこともあります。パパ・ママも忙しいと思いますが、できるだけ邪険にせず、誠実に答えてあげることが大切です。

このような好奇心は人間関係にも及び、パパやママ、じいじ、ばあば以外の世界も気になり出します。すでに保育園やご近所の友達が何人かいることも、外の世界に興味をもつ大きなきっかけとなっています。この時期に知らない人が家を訪ねて来ると、ママの影などに隠れますが興味津々。この「興味・好奇心」こそが、社会性やコミュニケーション能力を育む原動力となっています。

早くも反抗期!?

発達に伴い、自分のしたいことや嫌なことが出てくると、パパ・ママと衝突することがあります。少しずつしつけをしたり、ルールを覚えさせる課程で、泣いて暴れたり、物を投げたり、パパ・ママを叩くケースもあります。そんな時は、なるべくわかりやすく「(それが)どうしていけないことなのか」を教えてあげてください。繰り返し、根気づよく教えることが重要です。パパ・ママが1枚上手になって、冷静に余裕をもって接しましょう。

3歳で起きる変化・成長

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身長・体重

■男の子の身長・体重

身長:88.8cm~101.8cm 体重:11.72kg~17.43kg

■女の子の身長・体重

身長:87.7cm~100.6cm 体重:11.04kg~16.76kg

上記の値は厚生労働省が発表している「計測値の分布」です。これをみますと、身長10cm以上、体重5kg以上とそれぞれの子どもにかなり差が出てくることが分かります。しかし「大きいほど発育が順調」とも一概には言えませんし、逆に「他の比べて小さいからどうしよう」といたずらに焦る必要もありません。健診をきちんと受け、“その子どもにとって”順調であれば大丈夫です。成長・発育には個人差がありますから過度に心配せず、パパ・ママは長い目で見守ってあげることが大切になります。

(*参考「乳幼児身体発育調査:調査の結果」厚生労働省(平成22年の概要から「3歳0〜6ヶ月未満」のデータを使用) http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/73-22b.html#gaiyou)

言葉

1語、2語…と言葉を覚えると、それを組み合わせて使えるようになります。3歳になるとボキャブラリーもだいぶ増えますから「ママとお散歩行く」など、3語程度を組みあわせた言葉(3語文)でコミュニケーションがとれるようになってきます。伝えたいことがより具体的になり、言葉の持つ面白さにも気づいていきます。本の読み聞かせをおこなえば、言葉の発達にも大変良い影響を与えることでしょう。会話の中の「擬音語」(ごろごろ、ざーざー…)「擬態語」(つるつる、きらきら…)はとても面白がり、表現力も豊かになりますのでぜひたくさん使いましょう。

言葉の発達と共に、相手の気持ちを理解し、また自分の気持ちを伝える能力も向上します。お友達と関係を築く上でも役立ちますが、時に言葉で人を傷つけるなど「言葉の持つ怖さ」も学ぶでしょう。大人がドキリとするような言葉を言うこともありますが、感情的になって怒らないであげてください。子どもは、言葉遣いで言えば「仮免許のドライバー」のレベル。まだ言葉の扱いに慣れていないのです。

3歳の食事

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食べ方が上達!

お箸はまだ難しいかもしれませんが、3歳になるとフォークやスプーンで上手にご飯が食べられます。徐々に、ある程度お行儀よく食べられるようになってきます。それに伴ってさまざまな食べ物に興味を持つようになる事は喜ぶべきことですが、気をつけないと「濃い味付けの食べ物」ばかり好むようになります。ほとんど大人と同じメニューで大丈夫ですが、食塩や砂糖の取り過ぎにはご注意ください。

食習慣を意識して

ひとりでご飯が食べられるようになってきます。そろそろ食習慣を意識しましょう。食事を残さないように、きちんと1日3食、よくかんで食べるようにしましょう。「ながら食い」「食事に必要以上に時間をかける」などはよくありません。おやつは、なるべく時間を決めて与えるようにしましょう。食事前のあいさつや手洗いの習慣も大事です。望ましい食習慣を身につける上で、3歳は大切な時期と言えるでしょう。

3歳の遊び

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ダイナミックさの中にも繊細さが

身体能力の発達に伴い、全身を使った遊びが楽しくてたまらない時期です。バランスが要求される運動が可能になり、歩くだけでなく、走ったり、ジャンプをしたりするほか、テレビの音楽に合わせて体を動かすことを好む子も多いようです。さらに、このようなダイナミックな遊びの中にも、狙ってボールを投げたり、投げる力を加減したりなど、繊細なコントロールが垣間見られるようになるでしょう。指先が器用になるなど、体の制御機能やバランス感覚も向上してきます。

遊びで学ぶ集団生活のマナー

3歳は、意識の対象が「自分」から「友達」に移ってきます。それは「遊びの様子」に如実に表れていることでしょう。2歳前後だとずっとひとり遊びをしていても飽きない子も多いのですが、3歳過ぎからは集団での遊びを楽しむようになります。早くから保育園に入園した子も、環境に慣れ、人間関係を確立する時期です。もしくは幼稚園の入園がそのきっかけになるかもしれませんね。いずれも子ども同士の交流はとても大切です。楽しいことだけでなく、トラブルや喧嘩もしょっちゅうあるかもしれませんが、このような生の体験を通して、「がまん」「協力」「気配り」「思いやり」などといった集団生活のマナーや社会性を身につけていきます。

3歳児への3つのしつけ

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3歳児のしつけのコツ

この時期になると、公共の場でのマナーについて教え始めましょう。電車、バス、図書館、駅、レストランなどに言ったら「大声を出してはいけないこと」「走りまわってはいけないこと」などを教えてあげてください。事前に口で言うことも無意味ではありませんが、基本的には、いけないことをしたその場で注意するのが一番良いでしょう。

「しつけ」と聞くと、「心を鬼にしなきゃ」「厳しくしなきゃ」などママも構えてしまいがちですが、その必要はありません。いけない事はしっかりいけないと伝え、きちんと叱ります。一方、褒めるシチュエーションでは、きっとママも嬉しいでしょうから、その嬉しさをそのまま表現すればよいのです。頭を撫でるだけではなく、抱きしめるのも大変良いでしょう。

子どもが失敗したり、マナーに反することをしても、知らないのですから仕方がありません。決してわざとやっているわけではないことを忘れずに、忍耐力と温かい心を持って指導しましょう。わがままやいたずらが過ぎる場合は多少厳しくしてしまうこともあるかもしれません。しかし子どもを見離したり、体罰をしたりなど「子どもの心身をただ傷つける行為」は、本来のしつけとは全く逆のことであり、子どもの心の成長に強く影響してしまうことも常に忘れないでください。

食事・生活習慣のしつけ

3歳になると「1日3回の食事、歯磨き、お着替え」などに慣れてきます。はじめから完璧にできるわけではありませんが、自分でやりたいと言う気持ちを尊重してあげましょう。パパ・ママが「全部やってあげる」のではなく、あくまでも「サポートにまわる」という姿勢が、お子さんの自主性を育みます。食事の習慣・生活習慣にしても「やりなさい!」と頭ごなしにやらせるのではなく、ゲーム性を持たせるなどの工夫も有効です。時間がかかってしまっても「自分でできた喜び」を感じさせることが大切です。

トイレのしつけ

完全におむつが取れるのは4歳か、あるいは5歳くらいになる子が多いかもしれません。お家や保育園・幼稚園など屋内で過ごす場合には、パンツにもチャレンジさせやすいですね。しかし、子ども用トイレなどの設備が必ずしも用意されているわけではない場所へ外出する際は、おむつのほうが良いかもしれません。なお、トイレトレーニングが順調に進んだと思ったら、急におもらしが多くなるケースもあります。子どもの気持ちにも関わることなので、プレッシャーを与えることは避けましょう。無理をさせず、場合によってはトイレトレーニングを中断することも、トイレのしつけでは必要です。「おねしょ」は5歳で約20%みられます。まだ焦らないであげてくださいね。

まとめ

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言葉や運動能力とともに、社会性やコミュニケーション能力も発達する3歳。自分たちとほぼ同じものが食べられるようになり、我が子の大きな成長に感動するパパ・ママも多いことでしょう。一方、他の子どもの発達具合がどうしても気になり、しつけについ力が入り過ぎてしまうこともあります。家族、お友達、社会との関係を通じ、子どもは1歩ずつ、しかし着実に成長していきます。それを理解した上で「時にはお友達として、時にはサポート役」として、あくまでも子どもの自主性を尊重することが、親子関係をより良くするでしょう。また、何かを失敗したとしても、言うことをきかなくても、「いつも絶対に大好きだよ」という愛情はしっかりと伝えてあげてくださいね。自己肯定感の育成は、この先の心の成長にかなり重要です。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年5月23日

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