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「お金のプロ」は自宅購入で何を重視? 投資家とFPに聞いてみた

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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「お金のプロ」は自宅購入で何を重視? 投資家とFPに聞いてみた

人生において最も高価な買い物のひとつと言える“マイホーム”。それゆえ、購入には慎重になるものですが、お金の知識があればもっと“いい買い物”ができるかも? そこで、マイホームで暮らす投資家とファイナンシャルプランナーのお二人に、家選びで重視したことについて聞いてみました。
日当たり&立地&規模を重視して選んだタワーマンション

最初にお話を聞くのは、メルマガの購読者数が累計3万人を超え、カリスマ投資家として知られる戸松信博さん。現在、都心に建つタワーマンションに、家族で暮らしているそう。

「2008年に購入したので、住み始めてから9年になります。2006年の新築分譲時に購入したかったのですが、抽選の倍率が50倍近くで外れてしまったんです。その後も中古でもいいから購入したいと思って動向を伺っていたところ、不動産価格がどんどん上昇してしまって……。もう買えないなと半ば諦めていたんですが、2008年のリーマンショックがやってきて、新築分譲時の価格くらいまで下がったので購入を決意しました」(戸松さん、以下同)

他の物件も検討したそうですが、どうしても現在のマンションが頭から離れなかったといいます。

「やっぱり立地が良かったんですよね。仕事柄どうしても都内各所に出向きますので、どこにでもアクセスできること、あとはマンションの最上階にラウンジがあるので、そこで打ち合わせができるのもポイントが高かったです。あと、日当たりがいいかどうかをすごく重視していて、南向きじゃないと嫌だった。南向きで、かつ眺望の良いところを希望していたんですが、ここ以外にはなかなか条件が合うマンションがなかったんです」

日当たりの良さにこだわったのは、それまで住んでいた賃貸物件で“懲りた”からなのだとか。

「以前、住んでいた賃貸マンションが東向きだったんです。でも、目の前に建物があって、まったく日が入らなかった。冬場は本当に凍えそうで、暖房をかけても部屋が広いから暖まらないし、お風呂に入って身体をしっかり温めるしかなかったんです。だから、南向きじゃないと嫌だなと。今住んでいるマンションは南向きですが、気密性が高いこともあって冬でも暖房はまずつけないですね」

また、タワーマンションならではの盲点について、次のように指摘します。

「タワーマンションは窓が東か西に振れちゃうと、日が強く入り過ぎちゃうことがあるんですよね。状況によっては、蒸し風呂みたいになっちゃうことも。南だとちょうど太陽が真上を通ることになるので、日の射し込み方がちょうどいいんです」

新築分譲時からずっと狙っていたマンションであり、かつ日当たりの良い部屋がたまたま空き、価格も手ごろという3条件がそろい購入にいたったそう。ちなみに、立地以外でのマンションの資産価値の見極め方については、規模が大きいことで得られるメリットを重視しているとのこと。

「マンションの規模が大きいほど修繕費も貯まりますし、管理もいいと思います。これは人それぞれの考え方になると思いますが、お金のことだけを考えるならマンションの規模が大きいことは外せないかなと思います。僕は自宅以外にも、不動産投資をやっていますが、小規模マンションはあとあと管理費や修繕積立費が重くのしかかってくるのが実感なんですよね。最低でも100戸以上の規模が望ましいと考えています」

また、これから住宅を購入する人に向けて、不動産投資も手掛ける戸松さんならではのアドバイスもいただいた。

「金利の上昇幅はものすごく小さいので、これから景気が良くなっても住宅ローンの金利は昔みたいに4%から5%まで上がるかと言うと、可能性は極めて低いと私は考えています。もし日本が本当に好景気になって、予想を超えるくらい金利が上がるとしても、その場合には不動産価格も大きく上昇するはずです」

10年住んだ新築一戸建てを売却、中古の一戸建てを安く買ってリノベーション

続いてお話を聞いたのは、家計や住宅ローンの診断を行う「家計の見直し相談センター」を運営する、ファイナンシャルプランナーの藤川太さん。新築で購入した一戸建てに10年住んだのち、売却して2013年に中古の一戸建てを購入。リノベーションして住んでいるそう。

「中古物件を買った2005年に不動産価格がどん底まで下がり、都市部の住宅がものすごく安く買えて、しかも値引き交渉が効く時期でした。そのタイミングでかなり安く買うことができる物件に出会いまして、『これだけ安く買うことができれば住宅ローンが破綻するリスクはないだろう』ということで購入に踏み切りました」(藤川さん、以下同)

不動産の相場に照らし合わせながら、住み替えを決めた藤川さん。結果的に、住み替えることで利益が出たそうです。

「買い先行で、安くなった家を買いましたが、前の家は売るにあたってある程度お金をかけてリフォームして、高く売れるようにしました。1年半くらいキープして、アベノミクスの開始で高くなってから売りました。10年住んだのに購入時よりかなり高く売れて、十分な利益が出たんです。新たに購入した中古の物件は断熱対策などをメインにリノベーションしましたが、それでも大幅にプラスでしたね」

賢い住み替えに成功した藤川さんですが、中古を買うときには必ずホームインスペクション(住宅診断)を実施するのがおすすめとのこと。

「中古はホームインスペクションを入れた方がいいと思います。ただ、インスペクション業者さんにとっては大丈夫とお墨付きを付けるのはリスクがありますから、必ずと言っていいほど不具合を指摘されます。指摘されたことをリフォーム等で修繕するべきなのかどうかは、見積もりを取るなどして慎重に検討したほうがいいでしょう」

実際に藤川さんが中古を決めるきっかけになったのは、ホームインスペクションで躯体がしっかりしていたことを確認できたからとのこと。同時に結露が発生し断熱性能が低い状態であることも判明したため、すべての窓にインナーサッシを入れて二重窓にしたとか。

不動産はできるだけ安く買う意識を持つことが大事

戸松さん、藤川さんともにマイホームの購入にあたっては、不動産相場の変動をとても意識していることが分かります。なお、藤川さんいわく「不動産は高値で購入しないように」とのこと。

「例えば、株を買うときに高いと分かっていて、借金して買う人はいないですよね。ところが不動産だと、その辺りを考えずに購入する人が多いのですが、相場を踏まえてできるだけ安く買う意識を持つことが大事だと思います。特に首都圏は量的緩和を軸とした金融政策によって不動産価格が上下動を繰り返していますし、ファンドによる不動産売買も行われているのでバブルが起こることも考えられます。マイホームの購入を検討するにあたっては、このようなお金の動きに敏感になっていただきたいですが、苦手意識を感じてしまう方は不動産に詳しいファイナンシャルプランナーに相談するのも手です」

終の棲家にもなり得るマイホームは、ピンとくる物件を見つけると購入を急いでしまいがち。しかし、お二人のお金のプロに共通しているのは、景気と不動産価格を慎重に見極めている点。マイホームを検討している人は、不動産の“値動き”を意識してみてはいかがでしょうか。

●取材協力
・戸松信博さん
・藤川太さん 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

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SUUMO

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