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【医師監修】妊娠3週目の体の状態は? 見直すべき4つの生活習慣とポイント

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目次

妊娠4週目程度までは「妊娠超初期」と呼ばれています。今回は、妊娠3週目にスポットライトを当て、この時期に起こる体の変化・兆候・準備・注意点をお伝えします。

この記事の監修ドクター

産婦人科医 岩木有里 先生 金沢医科大学卒。京都府立医科大学産婦人科、京都第二赤十字病院、済生会吹田病院を経て医療法人オーク会へ。東洋医学にも詳しく、 不妊治療での漢方薬処方も行なっている。産婦人科専門医、母体保護法指定医、日本東洋医学会会員、日本女性医学学会会員。

妊娠3週目ってどんな時期?

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妊娠3週目は、「初めて妊娠が成立するタイミング」となります。

妊娠3週目は「排卵日から数えて1週目」という意味になりますので、厳密にはまだ妊娠が確定していません。子宮内膜に移動した受精卵が根を張る「着床」によって、妊娠は成立します。妊娠超初期の中でもっとも大切な時期とされている「妊娠3週目」について、詳しく知っていきましょう。

妊娠3週目に起こる体の変化

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妊娠3週目は、初めて医学的な妊娠が完了する記念すべき週となります。お母さんの体はすでに、赤ちゃんを育てる準備が整ってきます。

医学的に正式な「妊娠」のタイミングとは?

子宮内膜へ到達した受精卵が根を張ることを「着床」といいます。医学的な定義では、これによって初めて妊娠となります。妊娠が成立した赤ちゃんは「胎芽」となり、いよいよ本格的な発育のスタートを切るわけです。ちなみに受精時の大きさは約0.1mm。これが半年後には、体長30cmにまで成長します。

赤ちゃんを育てる準備がはじまる

正式に妊娠したとは言っても、まだ赤ちゃんには臓器や器官などがなく、自発的に栄養を取り入れたり呼吸することもできません。このような赤ちゃんの生命の全てを握るのが「胎盤」です。胎盤は母体との血液交換・循環によって栄養を受け取り、呼吸します。着床と同時期に胎盤の形成が始まり、母体の赤ちゃんを育てる準備が本格化するわけです。

妊娠のサイン(兆候)は?

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妊娠検査薬を使うと、まれに陽性反応が出るケースがあるようです。ただし使うタイミングによって、陽性反応が出たり、出なかったりと、曖昧な結果が出ることがあります。陽性反応がきちんと出始めるのは、早くても妊娠4週目以降で、通常は妊娠5週目以降(妊娠2ヶ月目以降)となります。

とはいえホルモンに敏感な体質の場合には、いつもとは異なるような体調が、サイン(兆候)として出るケースもあるようです。ホルモンの影響で、妊娠すると「おりものの量」が増えるケースもありますが、それがかなり早い段階で起こる場合もあります。

妊娠3週目に必要な準備

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妊娠の可能性があるタイミングから3週目を迎えたら、妊娠初期に起こりがちな2つのトラブルについて考えておくべきです。貧血とつわり、それぞれの対策を確認しておくとよいでしょう。

葉酸・鉄を摂取すること

葉酸はビタミンB群の仲間で、細胞分裂・増殖に関わるほか、造血作用を持っています。そのため、子宮の血流を良好にすることが期待できます。もちろん、それは胎児の成長(受精卵の着床・細胞分裂・増殖)にとっても好ましいですし、妊娠期間中のママの貧血予防にも活躍します。

また鉄は貧血予防・改善を考える上でメインとなる成分です。実際に、貧血症状の大部分は鉄分不足によって起こります。妊娠期間中は、葉酸とともに鉄も、赤ちゃんの成長に優先的に使われてしまいますので、不足しがちになる栄養素の1つといえます。妊娠期間中、葉酸と鉄は不足しないように積極的に摂取したいですね。

「つわり対策」を確認しておこう

妊娠5週目頃から症状が出始めることが多い「つわり」。その代表的な症状とも言えるのが「吐き気」で、それに伴い食欲不振を感じる人も少なくありません。つわりは、妊娠によって生産される「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」(hCG)が関係しているとも言われますが、詳しいメカニズムや、なぜつわりが起きるのかについてはわからない点が多いです。専門家によっては「つわりによる嘔吐で体内の有害物質を外へ排出しているのではないか」と考える場合もあります。

つわりは、早い方では妊娠4週目ごろから始まるケースがあるようです。現在のところ、つわりを完全に予防したり、無くしたりする方法はありません。つわりが出やすい時期には、栄養バランスを補う目的でマルチビタミンを取り入れるのもいいでしょう。

妊娠3週目の注意点

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妊娠の可能性がある段階(妊娠超初期)から、気をつけておきたいことがたくさんあります。1つ1つ確認していきましょう。

実は「流産」のケースも多い

無事着床して、「妊娠」となっても油断はできません。受精卵にとって着床してからの1週間が大きな勝負となります。なぜなら、着床から1週間以内に発育が止まってしまう受精卵も多いようです。この場合は残念ながら「流産」となりますが、多くの場合は着床した事実にも気づかないことがほとんどでしょう。

妊娠2ヶ月目に入るまでは、妊娠の確信が持てないことがほとんどです。私たちの手に追えないことが多いですが、注意を払っておきましょう。

貧血に注意

貧血は、体内の葉酸や鉄分が不足している証拠です。特に葉酸については厚生労働省より「妊娠の1ヶ月以上前から1日640マイクログラムを摂取すること」が推奨されています。これによって、赤ちゃんの先天障害の1つである神経管閉鎖障害(二分脊椎)のリスクを下げることが期待できます。

1日640マイクログラムのうち、400マイクログラムはサプリメント(*強化食品でも可)で、240マイクログラムは食事から摂取するようにしましょう。ただし、貧血そのものの原因は鉄分不足であるケースが多いため、心配な方は「鉄サプリメント」も購入しておくと安心です。

体を冷やさないこと

冷えは血行不良につながり、子宮環境の悪化へとつながります。着床した受精卵が順調に育つためにも、体を冷やさないことが重要です。また体を冷やして風邪などひいてしまった場合も、何らかの悪影響が出ることがあるのでご注意ください。

生活習慣・食習慣4つを見直しましょう

せっかく受精し、3週目を迎えたとしても「悪い生活習慣・食習慣」が台無しにしてしまうかもしれません。妊活をはじめた方には見直すべき生活習慣・食習慣をご紹介します。

■喫煙 妊活をはじめたら真っ先にしたいのは「禁煙」です。妊娠中の喫煙の影響を調べた研究(*)では、前期破水、切迫早産、頚管無力症、絨毛膜羊膜炎、妊娠高血圧症候群、胎盤早期剥離の6つの妊娠合併症の発生増加が確認されました。妊娠超初期の影響については研究中ですが、喫煙が悪い影響を与える可能性が高いと推察されています。

また、喫煙は体内のビタミンCを大量に消費することが知られています。ビタミンCは、妊娠前から不可欠とされている、葉酸の活性型変換(働ける状態に変えること)に関わりますが、ビタミンCの消費によって葉酸の利用効率が悪くなる可能性も考えられます。いずれにしてもスムーズな受精〜着床〜胎児の成長を考える上で、禁煙はとても大切なことです。

(*「妊娠中喫煙の妊娠合併症への影響」日本子ども家庭総合研究所 http://www.aiiku.or.jp/~doc/houkoku/h21/23010A030.pdf)

■カフェインの摂取 これまで、妊婦がコーヒーなどのカフェインを摂取することはご法度でした。高濃度のカフェインに長期間さらされることで胎児の発育に影響が出たり、場合によっては死産のリスクが高まる報告もあるようです。さらに、妊婦さんの貧血防止に欠かせない「鉄」の吸収を阻害しますので、やはり控えるに越したことはありません。妊婦さんのカフェイン摂取については、摂取量の明確なラインが確定していないので、基本的には控えることが無難と言えるでしょう。ちなみに、カフェインは紅茶や煎茶、ウーロン茶、栄養ドリンクの一部にも含まれますのでご注意ください。

■アルコールの摂取 高濃度のアルコールに胎児がさらされることで、やはり先天障害などの原因になると考えられます。さらにアルコールは妊娠初期に最も重要な「葉酸」を消費するのです。こちらもカフェインと同様に、妊婦さんの摂取量のラインが確定していませんので、可能な限り控えることが望ましいです。

■薬(医薬品)の摂取 妊娠中の薬(医薬品)の摂取は、胎児の奇形などの悪影響につながるとの指摘があります。妊娠発覚前までは油断してしまいがちですが、妊活をはじめたら極力、薬の服用を控えるべきです。中でも「ちょっと風邪をひいた」、「頭痛がする」などの理由で、頻繁に抗生物質や解熱鎮痛剤を飲む人は、特にご注意ください。

まとめ

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赤ちゃん(受精卵)とお母さんが1つに結ばれて、初めて妊娠が成立する「妊娠3週目」。徐々に胎盤も形成され始め、本格的な胎児の発育がスタートします。これから9ヶ月以上の道のりがありますが、周りの人の協力に支えてもらいながら、素敵なマタニティーライフを過ごしましょう。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年4月22日

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