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【ヨシダナギのココだけの話】カメラに興味がないフォトグラファーの撮影方法 ~後編~

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※前回のお話は「カメラに興味がないフォトグラファーの撮影方法 ~前編~」でどうぞ

どうも、こんにちは。
前回は、撮影についての薄いこだわりを綴らせていただいたわけなのですが、今回は撮影が始まってからの話を少しさせてもらいます。

私は撮影中、基本的に言葉を発しないらしい(自覚はない)。過去に「こんなに淡々と撮影してるんっすね」と、何度か驚かれたのだが、世のカメラマンは撮影中にそんなにも喋ることがあるのだろうか。私は器用なタイプではないので、話し掛けることに集中したら恐らく、写真を撮ることを忘れてしまうだろう。

だからと言って、何も喋らないのは撮影に集中している証拠かと言えば、それは「NO」である。私はカメラを構えると不思議とになってしまう(カメラを構える構えないは関係なく、基本的にはの精神状態ではあるが……)。画面をひたすら覗いているようだが、視力が悪い私の視界はキレイにボケている。結局のところ、あまり見えていないし、重たいカメラを持っているお陰で思考回路すら停止しているので、画面がイマイチ見えていないことすら気に留めていない。

 

「カメラスキルもないのに、よくそんな状況で写真が撮れるな」と思われた方、ごもっとも。

ココだけの話、私の作品は全て、優れたモデルあってのものなのだ。私は本当に現地のモデルに恵まれているのだと思う。初めて会ったモデルさんであっても、朝と夕の1回ずつ撮影を行えば、それ以降の撮影では言葉はほぼ交わさなくとも、アイコンタクトと軽いボディランゲージのみで意志疎通は図れるようになっている。なので、私が撮影中に言葉を発するのは、モデルの名前を呼ぶ時、もしくは、ポーズを変える時に「少し右」などと発するだけである。

そもそも、私は人と話すことに未だに慣れていない故に声を出すこと自体が苦手である。なので、撮影指示の大半はモデルの名前だけを呼び、自分が指示したいことをその場で体現してモデルに見せる。例えば、アゴを少し上にあげてほしい時はモデルの名前を呼んで、目が合ったら自分がアゴを上にあげてみせるだけだ。腕や足のポーズなんかも、名前を呼んで、私がその場でポーズをやってみせる。

とにかく、私は撮影中もホントに喋らない。彼らがスムーズにポージングをとってくれた時や表情が素晴らしかった際も、親指を立てて「今の最高だ!」と、微笑みながら伝える。我ながら不器用である。

 

以上が、私の現地での撮影方法なのですが、いかがでしたでしょうか。
とりあえず、この原稿を書きながら「次の撮影は眼鏡をかけて挑んでみようかな」と、ふと思いましたが、きっと次回も眼鏡をかけることを忘れていることでしょう。

 

それでは、次回は先日の質問募集でも問い合わせが多かったヨシダの食について、お送りします。どうぞお楽しみに。

 

【 ヨシダナギから写真展とトークイベントの告知 】
■写真展
ヨシダナギ写真展『HEROES』@名古屋
開催期間:2017年4月26日(水)~5月2日(火)
会場:松坂屋名古屋店 南館3Fエムキュービック(催事場)|名古屋市中区栄3-16-1
※入場無料

■トークイベント
5月14日(日)@札幌_昼の部

5月14日(日)@札幌_夜の部

 

【Profile】
ヨシダナギ

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1986 年生まれ。フォトグラファー。
独学で写真を学び、2009年より単身アフリカへ。
アフリカをはじめとする世界中の少数民族を撮影、発表。
その作品の唯一無二な色彩と、自身の生き方が評価され、TVや雑誌などメディアに多数出演。
日経ビジネス誌では2017年の「次代を創る100人」に選出される。
著書に、写真集『SURI COLLECTION』(いろは出版)、アフリカ渡航中に遭遇した数々のエピソードをまとめた紀行本『ヨシダ、裸でアフリカをゆく』(扶桑社)がある。
http://nagi-yoshida.com

Text:ヨシダナギ

*次回は5/7(日)掲載予定です。
※文章・画像の無断転載はご遠慮ください

 


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