アプリでmichillが
もっと便利に

無料ダウンロード
ログイン・会員登録すると好きな記事をお気に入り登録できます

【医師監修】絨毛検査って何? 検査方法・メリット・受ける時期・リスクについて

目次

妊娠がわかると、お腹の赤ちゃんの発育に敏感になってしまうママもいるでしょう。すくすくと育っていることが定期健診で確認できても、出産までは気が抜けなけないですよね。特に初めて出産するママは、経験したことのないことだらけで心配も尽きません。そんなママの不安を解消する方法のひとつとして絨毛検査があります。

この記事の監修ドクター

産婦人科専門医中林稔 先生 日本医科大学卒業。東京大学医学部付属病院で研修後、三井記念病院医長、虎の門病院医長、愛育病院医長を経て現在三楽病院産婦人科長。 診療のみならず、学会・各地講演をはじめとする医学の普及活動を行う傍ら、教育にも幅広く従事しており、2008年には中林助産師学院を共同設立。自ら講師を務め、6年間連続助産師国家試験合格率100%を達成中。

絨毛検査とは

Vis98824

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

産婦人科での診療や定期健診で「羊水検査」について説明を受けることは多いようですが、絨毛検査についてはあまり知らないという妊婦さんもいるようです。絨毛検査とは何を調べる検査なのか、またどのようなときに受ける検査なのか見ていきましょう。

絨毛検査とは?

絨毛検査は、羊水検査と並ぶ「胎児の先天性疾患や染色体異常の有無を調べる検査方法」です。絨毛とは、胎盤の元となるもので、この絨毛を子宮から取り出して、遺伝性の疾患などがないかどうかを診断します。検査時期は妊娠10週目から14週ころ。羊水検査と比べて非常に早い(妊娠がわかって間がない)時期に行うことができる検査です。

誰でも受けられるものなの?

絨毛検査は染色体異常や遺伝的な疾患をあらかじめきちんと知っておきたい、という場合に受ける検査です。ママや家族の希望により実施することもありますが、「35歳以上の高齢妊婦の方」「親やこれまで出産した子に先天性疾患がある方」「超音波や母体血マーカーで異常があった方」など、赤ちゃんの染色体異常や遺伝にまつわる先天性の疾患のリスクが高いと思われる方は、医師から検査を進められることもあります。

絨毛検査のメリット

絨毛検査は、羊水検査と検体採取方法が大きく異なります。羊水検査を行う際には、検査針をおなかに刺して羊水を吸い取り、成分結果を基にして、ダウン症などの染色体異常を判別します。しかし、絨毛検査の場合は、おなかに針を刺したりせずに絨毛(検体)を採取するので、母子ともに傷を負うことはなく、感染症にかかる可能性も低くなります。

また、羊水より胎児の成分を多く採取することができるので、遺伝子疾患の特殊なものに対して、検査可能範囲が広がります。

絨毛検査のデメリット(リスク)

絨毛の採取は、全くのノーリスクというわけではありません。やはりごくわずか(全体の0.1から0.3%ほど)に合併症をおこす可能性があります。どのようなリスクが起こり得るのか事前にきちんと説明を受けておきましょう。

絨毛検査の方法

186366122

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

絨毛の採取をして染色体の異常がないかを確認するのが絨毛検査ですが、胎盤にある絨毛を採取する方法には2通りあります。経腹法と経膣法です。このふたつの方法は何が違うのでしょうか。

経腹法

絨毛を採取する胎盤が子宮の前側の壁、または底部分に付着している場合、軽腹法という方法を選択します。おなかの上からエコーで赤ちゃんの様子や胎盤の位置を確認しながら、おなかの皮膚に麻酔をかけます。その後、注射器と針をつないだ器具を、腹壁から胎盤に向かって挿し、絨毛の採取をし、絨毛を顕微鏡で確認します。麻酔はしていますが、採取後しばらくは下腹部に違和感や痛みが生じることがあります。

経腟法

子宮の奥側の壁、または子宮頚部付近の前壁あたりに胎盤が付着している場合に、経膣法を採用します。定期健診の婦人科診察と同様に、診察台に上がってエコーを見ながら、絨毛生検鉗子を使って採取します。顕微鏡で絨毛を確認して検査は終了です。中には出血してしまう妊婦さんもいますが、1〜2日程度でおさまるでしょう。

出生前診断の種類(1):非確定的検査(リスク推定検査)

591405835

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

おなかの赤ちゃんが健康であること、正常な発達を望むのは親として当然でしょう。しかし、すべての赤ちゃんが健康な状態で生まれてくるわけではありません。生まれながらに病気を抱えている赤ちゃんもいます。また、おなかの中にいる間には気づかなかった病気が、出産後に判明することもあります。

現在は、出生前診断をしたいという希望があれば、基本的には誰でも実施することができます。ただし、検査結果はあくまでも可能性の話で、確定的なものではありません。異常の可能性がある場合に、絨毛検査や羊水検査を実施することも、基本は本人の判断にゆだねられます。

超音波検査

超音波検査は、産婦人科検診では比較的認知度も高く、赤ちゃんの様子を目で見ることができる為、妊婦さんにとって検診の楽しみのひとつになるでしょう。 超音波検査は、妊娠期間の初期から後期にかけていつでも実施することができます。この検査で産科医は、赤ちゃんの大きさや動きを確認しながら、形態異常の有無もあわせてみています。

形態異常があると疑われるからといって、すべてが病気ということでもありません。形態異常でも、誕生してからの実生活に大きな影響を及ぼすような病気でない例もあります。(脳室の軽度拡大・血管の走行異常・腎臓の形態異常など)。

反対に、超音波検査で確認するのが難しい形態異常もあります。超音波検査は、体内は見えやすいけれど外側は見えにくいという特性があります。そのため、外観にかかわる手足の構造異常などは発見しづらいといえるでしょう。 赤ちゃんの様子を細かく観察するタイミングは、初期(11週目あたり)、中期(18週目あたり)、後期(27週目あたり)の3回が一般的です。もちろん、希望すれば検診の都度でも超音波検査を受けることはできますし、施設によっても頻度が異なります。軽膣超音波はおなかの赤ちゃんが小さい妊娠初期に、経腹超音波は赤ちゃんが大きくなってくる妊娠後期に実施します。基本的に超音波検査は自費診療となります。

母体血清マーカー検査(クアトロテスト、トリプルマーカーテスト)

母体の血液を少量採取して、染色体異常のある場合とない場合の成分濃度を比較し、確率として先天性異常があるかどうかを判断するのが、母体結成マーカー検査です。

妊婦の血中成分のうち、アルファフェトプロテイン(胎児が産生するたんぱく質)・エストリオール(胎児と胎盤で産生するエストロゲン)・ヒト絨毛ゴナドトロピン(胎盤生成ホルモン)・インヒビンA(胎盤、卵巣で産生するたんぱく質)の濃度を計測して分析します。4つの成分を分析する方法を「クアトロテスト」といいます。また、インヒビンAを除いた三つの成分濃度を計測する方法は「トリプルマーカーテスト」といいます。

妊娠15~21週の6週の間に検査を実施します。検査後10日ほどで検査結果が出て、ダウン症候群(21トミソリー)、18トミソリー、開放系神経管奇形といった先天性異常の確立がわかります。ただし、検査結果で実際に異常かどうかが確定するわけではありません。ひとつの可能性にとどまり、確定診断(羊水検査)を受けると決めている妊婦さんは、このマーカーテストは必要ないでしょう。

母体血胎児染色体検査(NIPT)

母体の血液から、主に胎児の染色体数異常(ダウン症・18トミソリー・13トミソリー)の診断を行うのが母体血胎児染色体検査です。母体血胎児染色体検査は、新しい出生前診断として注目されていますが、まだ検査を行える医療機関が少ないため、検査実施は大各病院や研究機関がメインとなります。

検査対象となるのは、「母体血清マーカー検査で胎児に染色体異常の可能性がある」「これまでに染色体異常の子供を出産した経験がある」「高齢妊婦」「両親のどちらかに染色体転座がある」のいずれかの条件に当てはまる妊婦さんです。

妊娠10週目から検査可能で、母体の血液採取のみで検査が終えられるため、赤ちゃんに大きな影響やリスクを与えません。検査そのものの精度は非常に高いことでも注目を集めています。

出生前診断の種類(2):確定的検査

697537723

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

非確定検査を受け、先天性の異常の可能性があると診断された場合、確定的検査を行うように薦められる場合があります。先天性異常の遺伝学的検査として、染色体検査があります。

染色体検査

染色体の異常が非確定的検査の陽性反応によって診断された場合、さらに詳しく検査するために、絨毛検査や羊水検査を実施することがあります。また、特定の遺伝病が両親のいずれかにあることなど、確定検査を実施するに当たって条件があります。

羊水検査は、羊水の中に含まれる胎児の細胞から、染色体の変化があるかどうかを調べる染色体・特定疾患検査です。羊水検査は、染色体数の異常(21・18・13トミソリー、ターナー症候群、クラインフェルター症候群など)と、構造異常(欠失・転座)の確定的検査として実施するものです。

超音波で胎児の位置を確認しながら、腹部のへそ下あたりに穿刺針を刺して、羊水を採取します。検査終了後は、内服薬を服用し、感染症に注意しながら結果を待ちます。少量の羊水を培養して染色処理を行うため、検査結果が出るまでに4週間ほどかかります。

この染色体検査は、専門医師や技師が顕微鏡で目視観察して診断をします。数の異常は判断がつきやすいものの、構造の異常は判断が難しいケースもあります。

まとめ

妊娠がわかると、うれしい反面、おなかの赤ちゃんに異常がないか、健康な体で生まれてくるかと心配になってしまうママもいるでしょう。もし、自分の健康状態や年齢、既往歴などから不安を感じることがあったら検査をしてみるのもひとつの選択肢です。しかし、これらの検査で異常の有無が100%確実にわかるわけではないことを理解しておきましょう。

そして何より、赤ちゃんとママ、そして家族みんなにかかわることですので、検査の実施はパパと一緒にしっかり考えて、前向きな気持ちを持って行うかどうか決めることをお勧めします。


関連記事


/

この記事の著者

マイナビウーマン子育て

ありがとうを贈るとライターさんの励みになります

トップへ戻る

michillの人気ランキング

SNSでも新着記事をお知らせしていますmichill 公式アカウント

ログイン・無料会員登録