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【助産師解説】母乳の場合の保育園準備、断乳・卒乳のタイミングは?

目次

職場復帰近づいてくると、母乳育児しているママの頭に浮かぶのが「仕事を再開したらおっぱい卒業?」という、断乳問題。今回は「働くママの場合、母乳いつまであげられる?」「卒乳・断乳、復帰前?」という疑問について、助産師の川島智世先生にアドバイスをいただきました。

この記事を解説してくれた先生 川島 智世先生 育児相談員、看護師・助産師。3児の母。母子保健活動(プレママ・パパの講座、妊産婦・育児相談、乳幼児親子ふれあい教室、乳幼児の食事や離乳食の指導等)や、「命の学習」「家庭での性教育」の講師、乳幼児の育児支援者・保育士を対象としたスキルアップ講師として活躍中。「生後すぐからできる赤ちゃんのリズム体操」(学研プラス)、「家庭での性教育絵本『つながるいのち』」(光陽メディア出版)など著書多数。 HP:http://akachanacademy.com/

働くママのおっぱい事情

※マイナビウーマン子育て調べ 調査日時:2019年1月22日~1月28日

育休明け、子供は保育園へ、ママは会社へと日中は別々の生活を送ることになります。保育園入園や職場復帰の準備をしている中で「保育園入園とともに、おっぱいも終わり?」と思うママも多いと思いですよね。

母乳育児をしていた場合「おっぱいの保育園入園準備」のため、断乳は必要なのでしょうか。教えて川島先生!

育児相談員・助産師の川島先生からママたちへのアドバイス

ママのみんなさん、こんにちは!育児相談員歴26年の助産師、川島智世です。

「母乳、いつまであげればいいの?」「断乳・卒乳っていつするものなの?」という疑問、私もよくママたちから相談を受けます。

今回は特に「働くママ・保育園入園を控えた子供へのおっぱい」について皆さんにお話ししたいと思います。

栄養手段の違いより大事なこと

「断乳」「卒乳」という言葉はご存知だと思います。 突然急に母乳育児をやめる「断乳」と、子供が無理なく自然とおっぱいから離れていくように調整していく「卒乳」は、ママにとっても子供にとっても、大きく異なる方法です。

※断乳と卒乳の違いについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください 【助産師解説】母乳はいつまで?卒乳・断乳っていつ?<ママ体験談>

断乳などで母乳育児を終了した後や母乳からミルクに切り替えた際、また、様々な理由で母乳育児が叶わなかったママが、罪悪感を持ってしまうケースもあります。

母乳かミルクかは、あくまでも栄養手段の違いです。どんな手段であっても、ママとパパ、子供が笑顔になれることが最高の選択肢だと思うのです。

愛情をもって、笑顔で与えること・食べさせること、それが大事なことです。

働くママだからこそ悩む「母乳、いつまで?」

近年、女性の育休取得率は8割(83.2%)と、20年前の5割(49.1%)に比べ大きく伸びています[*1]。赤ちゃんを産んでからも仕事を続けるママが増えているのですね。

母乳を継続する意思がありながらも、様々な理由で断乳を考えるものですが、「ママのお仕事の再開」は母乳をやめる大きなきっかけのひとつだと思います

実際、「本当ならばもっと授乳を続けたいけれど、仕事復帰を機に母乳をやめなければいけない」と思い込んでるママは少なくありません。私もよく「母乳をやめたくないけれど、保育園前にやめるにはどうすればいいの?」とよく相談を受けますが、そんな時は「ママが続けたいのであれば、母乳育児を辞めるのはママが仕事に慣れて子供も保育園に慣れてからでいいのよ」と答えています。するとママは「えっ!やめなくていいんですか?」と驚きの顔!!そして保育園に通わせながらの授乳するアドバイス、母乳をやめる時のタイミングについて話を進めると、安堵したように、優しい表情で帰って行かれるのです。

保育園入園・仕事復帰直後は母子ともに緊張と不安でいっぱい

保育園に入園し、初めての集団生活、子供は緊張と不安でいっぱいです。ではママはどうでしょう。

仕事復帰をして「久しぶりの仕事についていけるかな?」「育児と仕事は両立できるのかな?」とママもまた、緊張と不安でいっぱいです。そんな中、夜泣きや寝ぐずりをされた夜には、仕事で疲れたママは、泣きじゃくりぐずる子供を抱えあやしつつ「勘弁して……こっちが泣きたいよ」と言いたくなる状況になることもあるでしょう。

もし、仕事復帰後も母乳を続けられたならば、ぐずる子供の頭をなでて添い寝でおっぱいを吸わせ、布団の中で「今日もお互い頑張ったね!明日もがんばろうね」と母子の夜の癒しの時間となるのではないでしょうか。

職場復帰後の母乳育児を継続する場合のコツ

では、保育園入園後・仕事復帰後の母乳育児はどうやって続ければいいのでしょうか。

育休中のように、一日中そばにいてすぐに授乳ということはできませんが、以下のような工夫をしてみてください。

・出勤前や休日に可能な限り授乳するために

慌ただしい朝の時間、出勤前にゆったり授乳するには、パパの協力が必要です。 また、休日に関しても同様です。子供のお世話に自分の時間を使うことに喜びを感じているママやパパにとっては、子育ての時間は笑顔で流れていきますが、「自分の大切な時間を家事や育児に奪われる」と思ってしまうと、顔から笑顔が消え、夫婦トラブルにもつながってしまいます。

働く夫婦は「家事は分担・育児も分担・仕事はそれぞれ頑張ろう」という体制をとらないと、どちらかの負担が大きくなってしまいます。心身が疲れてくると、夫婦喧嘩が増えてくるのが自然のなりゆきで、こじれてしまうと離婚に至るケースもあります。

家族が笑顔で朝を迎え、笑顔でそれぞれの場所へ向かい、それぞれの役割を果たし、笑顔で帰宅するためには、お互い何をすべきなのか、夫婦で話し合う必要がありますね。

・帰宅後、可能な限り授乳するために

子供の保育園へのお迎えは、できれば、しばらくはママがいいと思います。お迎えの2~3時間前からはおっぱいには触らず、パンパンの状態でお迎えに行きましょう。

子供を保育士から引き取ったら、どこか部屋の隅などを借りて授乳するといいでしょう。

「今日もお疲れさん!」と言葉をかけ、子供に授乳します。子供が口に含むと、あっという間、5分か10分でママのおっぱいは心地よくやわらかくなり、子供もママもまったりした気分で帰宅できます。夕飯の買い物も、夕飯作りも、慌ただしさから解放された状態でできるでしょう。

帰宅後も、子供の入浴や夕食の準備とあっという間に時間は過ぎていきます。帰宅後の家事の分担、育児の分担も夫婦でじっくり話し合っておきましょう。仕事復帰後も授乳できる環境づくりには、パパ(家族)の理解と協力が必要です。

・職場で圧抜きをする方法<職場での乳房管理>

職場に、清潔なタオルと手指消毒用の除菌シートを小さなカバンに入れて持っていきましょう。

職場でおっぱいが張って痛いと感じたら、清潔なタオルを母乳の受け皿にし、清潔な手で「圧抜き」をします。更衣室や空き室などを借りられるといいですね。

圧抜きとはお乳を搾ることですが、自己流で行わず、正しい搾り方を助産師から学びましょう。搾りすぎると“張り返し”がくる(よけい張りが強くなる)ママもいるので、張りの痛みが少し消えるくらいで終えます。

それを必要に応じて何度か繰り返します。おっぱいが張って痛いと感じなければ、圧抜きはしなくていいです。

注)不潔な状態で行うと細菌感染を起こすことがありますので、必ず清潔なタオルを使用し、清潔な手で行いましょう。

最良の「母乳、いつまで?」の答え

保育園に預けつつ授乳を続けた場合、ママが仕事に慣れた頃には子供も保育園に慣れ、そうしているうちに母乳は乳腺炎を起こさず、自然と出る量が減り、子供も爆睡して乳離れしていきます。卒乳の時を迎えた際も、スムーズに進みます。

仕事が始まれば、毎日自転車操業のように慌ただしく過ぎていきます。だからこそ、ママが母乳育児継続を希望するのであれば、慌てて断乳を急ぐのではなく、仕事復帰するまでのんびり母乳育児を楽しんでほしいというのが、私の考えです。

ママと子供、両方の体と気持ちを考え、自分たちに合った最良の「母乳、いつまで?」の答えを導き出してください。そして母乳育児を終えた後、「つらかった」「苦しかった」ではなくて、「母乳育児が楽しかった!」と言えたら最高だと思います。

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修・解説:川島智世先生)


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マイナビウーマン子育て

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