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【医師監修】着床出血の具体的な症状とは?量や色、痛み、症状などとQ&A

目次

妊娠した時に起こることがあるという着床出血。生理や他の出血との見分けはつくのでしょうか。また、着床出血がある場合、ない場合で、何か違いはあるのでしょうか。今回は、着床出血について量などの具体的な症状や原因、特徴についてまとめました。

この記事の監修ドクター 荒木記念 東京リバーサイド病院 星 真一先生 1995年昭和大学医学部卒業。昭和大学病院、総合守谷第一病院などの勤務を経て、現在、荒木記念東京リバーサイド病院の産科部長を務める。日本産婦人科医会幹事、昭和大学産婦人科兼任講師、首都大学東京非常勤講師。

着床出血の症状とは?量、色、痛み、時期・期間

妊娠初期症状の一つと言われる着床出血ですが、具体的にはどのような症状で、必ず起こるものなのでしょうか。

着床出血とは?

受精卵は子宮内膜に着床すると、後に胎盤となる絨毛という組織を作って、さらに子宮内膜の奥へと深く入り込みます。この際に起こる出血を着床出血と言います 。出血があっても、子宮内に胎芽または胎児の生存が確認されれば、問題はなく治療の必要もありません。

量や色、痛みは?

一般的に着床出血の量は少量、またはごく少量で、拭いた時、またはパンティライナーに少しつく程度。色は薄い鮮血、ピンク色とされていますが、茶色いおりもののように見えることもあります。痛みはあっても軽いけいれんのような下腹部に違和感のある程度で、痛みはない場合もあります。

時期と期間は?

生理予定日の1週間位前から予定日の間におこり、7日間位の間に治まるとされています。 そのため、予定日より早めに生理がきたと間違える人もいるようです。

着床出血はない人の方が多い

着床出血は妊娠した人の8~25%に見られるとされ[*1]、その中でも経産婦さんに多く、ない人の方が多いと言われています。

着床出血に伴うQ&A

着床出血は、妊娠したからと言って必ず起こるものではありません。また、生理予定日にも比較的近いことからその違いが分かりづらく、戸惑う人も多いかもしれません。そこで着床出血についての疑問をまとめてみました。

(1)生理時の出血とはどう違う?見分け方は?

着床出血の量は少量、またはごく少量であるため、通常、生理よりも出血は少ないですが、生理にも個人差があるため、見た目の様子だけでは分からない場合があります。そのような時の見分け方として、最も分かりやすいのは基礎体温の変化です。

基礎体温は、朝、目が覚めて起き上がる前、寝たままの姿勢で、婦人体温計を舌下に入れて測定します。通常、排卵日を過ぎると基礎体温は上がり始め、生理が来る前から生理日開始日には体温が下がって低温期となります。このころに基礎体温が下がらず、出血があっても基礎体温が高いままである場合、その出血は着床出血で、妊娠した可能性が高いかもしれません 。

基礎体温は体調によっても変わるので、1周期だけの計測でその変化を判断するのは難しいものです。前もって2~3周期は計測しておくと、自分の基礎体温のリズムが把握でき、変化があったとき気づきやすくなるでしょう。

(2)着床出血が見られたらすぐに妊娠検査薬は使える?

妊娠を待ち望んでいる方にとって、着床出血と思われる出血があったら、急いで妊娠を確かめたくなりますね。すぐに妊娠検査薬を使いたくなりますが、妊娠検査薬は正しいタイミングで使用しなければ、正確な結果が出ません。

妊娠検査薬は、受精卵が着床(妊娠が成立)すると、分泌され始めるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが、ある一定以上の濃度で尿中にあるとき陽性反応を示します。妊娠した場合、通常の妊娠検査薬が陽性反応を十分に示す濃度は、妊娠5週以降となっており、これは28日の生理周期で数えると、生理予定日の1週間後となります。着床出血と思われる症状があっても、生理予定日の1週間後まで待って検査をするようにしましょう。

(3)着床出血以外に妊娠がわかる兆候はある?

着床出血と同時に、軽い下腹部の違和感や気分の変化、頭痛、吐き気、乳房が敏感になる、腰痛などの症状があることがあります。ただし、これらの症状は月経前症候群(PMS)や排卵時の症状である場合もあるため、妊娠を確かめる場合は、やはり生理予定日の1週間後以降に妊娠検査薬を使うのが良いでしょう。

着床出血と間違いやすい出血について

着床出血は生理と間違いやすいだけでなく、その他の出血とも間違いやすい場合があります。妊娠初期に着床出血と間違いやすいものにはどのような出血があるのでしょうか。

中間期出血(排卵期の出血)

次の生理の14日前頃となる排卵日(生理が28日周期の場合)の前後に少量の出血があるとき、中間期出血、または排卵期出血と呼んでいます。この出血は、排卵期に一時的にエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が減少することが原因で起こるとされています。 出血の他に、腹痛を伴うことがあり、痛みはチクチクする、ズーンとくるようなものから眠れないほどの痛みの場合もあり個人差があります。 排卵期の出血は生理的なものでほとんど心配はありませんが、出血が1週間位続く、生理と同じような出血があったりする場合は受診をするようにしましょう。

子宮外妊娠(異所性妊娠)/胞状奇胎

子宮外妊娠(異所性妊娠)

受精卵が卵管などの子宮内膜以外の場所に着床してしまうことを異所性妊娠、一般的な言い方で子宮外妊娠と言います。症状には出血と下腹部痛があり、受精卵が着床した部位や週数により症状の程度はさまざまです。はじめは自覚症状がない場合もあります。 赤ちゃんは子宮内膜以外では育つことが出来ないため、この場合は残念ながら妊娠の継続は諦めなければなりません。治療が遅れると着床した部位の破裂による大出血で妊 婦さんの生命も脅かされるため、生理の時より多い出血があったり激しい腹痛を感じたら早めの受診が必要です。

胞状奇胎

受精卵が着床するときにその一部である絨毛が異常に増殖してしまい、そのままでは絨毛がんになる確率が高くなってしまう状態です。症状として多いのが 出血で、また、つわりが強くなる場合があります。ほとんどの場合、妊娠を継続することはできず 、治療をする必要があります。

流産または切迫流産

妊娠22週未満に胎児が子宮の外に出てしまう、または子宮内で胎児が亡くなってしまうことを流産といい、流産の可能性がある状態を切迫流産と言います。流産や切迫流産の症状にも出血や腹痛がありますが、症状がない場合もあります(稽留流産)。

なお、妊娠検査薬で陽性反応が出た後、産婦人科の受診で妊娠が確定される前に、生理様の出血があり流産してしまうことを化学的流産と言います。妊娠検査薬を使わなければ妊娠に気づかず、通常の生理として見過ごしてしまうことが多いものです。この場合、特に治療は必要なく経過観察となります 。

絨毛膜下血腫

受精卵が子宮内膜に着床した際、後に胎盤となる絨毛という組織を作り子宮内に潜りこんでいきますが、その際に出血し、その絨毛組織(絨毛膜)の外側に血液がたまり出血する状態。自然に血液が吸収され、出血がなくなっていく場合がほとんどですが、長く続くと流産や早産につながる可能性があります。

頸管ポリープ/子宮腟部びらん/子宮頸がん

子宮頸管のポリープ(良性の腫瘍 )、腟部のびらん、頸部のがんでも出血することがあります。頸部がんの場合でも早期に発見することで、子宮を残す治療をすることも可能です。

まとめ

着床出血は妊娠症状のひとつではありますが、すべての妊婦さんに起こるというものではなく、あくまで妊娠の可能性を知らせる1つの症状です。妊娠したかも?と思ったら、基礎体温を確認したり妊娠検査薬を正しく使用し、妊娠の可能性をさらに確かめてみましょう。

(文:島田直子/毎日新聞出版MMJ編集部、監修:星真一先生)

※画像はイメージです


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マイナビウーマン子育て

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