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【医師監修】排卵から着床までの体内メカニズム 不妊治療とは?

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目次

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赤ちゃんがほしいのであれば、妊娠が成立したのかどうかはとても気になるもの。排卵、受精、着床など、妊娠が成立するまでのしくみはどのようなものなのでしょうか。イラストを用いて詳しく説明します。

この記事の監修ドクター

産婦人科専門医中林稔 先生 日本医科大学卒業、虎の門病院医長を経て、現在三楽病院産婦人科部長。 診療のみならず、学会・各地講演をはじめとする医学の普及活動を行う傍ら、教育にも幅広く従事しており、2008年には中林助産師学院を共同設立。自ら講師を務め、6年間連続助産師国家試験合格率100%を達成中。医師+(いしぷらす)所属

排卵から着床まで体の中では何が起こっている?

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月に1度卵巣から排出された卵子が、2~3億の中からたった1つの精子と出会い、その受精卵が子宮の中に根を下ろすことを「着床」といいます。体の中ではいったいどのようなことが起こっているのでしょうか。

妊娠が成立するまでの流れ

妊娠は、女性側の体内でざっくりと「排卵」→「受精」→「着床」という段階を経て成立します。卵巣で作られた卵子は月に1回排出され(排卵)、卵管に移動します。

そして、2~3億もの精子の中からたった1つの精子と結ばれます。

これを「受精」といい、受精した卵子は「受精卵」と呼ばれます。受精卵は分裂を繰り返しながら約3日かけて子宮内にたどり着きます。そして、子宮内膜にくっつき、埋まります。

これが「着床」です。着床によって「妊娠が成立した」ということになります。

卵子が精子と出会うまでの流れ

膣内へ射精された2~3億の精子は、子宮の中を通って卵管に向かって泳ぎます。しかし、卵子のもとにたどりつけるのはそのうちの60~200個のみで、受精できるのはたったの1つです。1個の精子が卵子に入ると、卵子の透明膜の性質が変わり、ほかの精子が入り込めないようになります。

なお、卵子の寿命は排卵後24時間。そして、精子が女性の体内で生きていけるのは72時間で、その間に精子と卵子が出会わなければ受精できないのです。まさに、奇跡のなせるわざです。

受精卵が着床するまでの流れ

卵管で受精した受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら約3日ほどかけて子宮に移動します。そこからしばらくは子宮内に浮かぶように滞在し、受精後6~7日で子宮内膜に根を下ろして着床を開始します。

このとき、子宮内膜が着床に適した状態になります。しかし、子宮内膜が着床に適した状態になる時期は最終月経から19~22日頃と限られています。

つまり、受精卵が子宮内に来るのが遅かったり、受精卵の発育が遅れたりすると、着床が難しくなってしまうのです。受精と同様に、着床もタイミングが合わないと起こらないものなのです。

なお、まれに受精卵が卵管など子宮以外のところに着床することもあります(全妊娠の1~2%の確率)。これは異所性妊娠(子宮外妊娠)といい、妊娠を継続することはできません。

着床後の体の変化

着床が起こると月経がストップし、胎児を育てるために子宮内膜が厚くなります。そして、黄体からエストロゲンやプロゲステロンが分泌され、どちらのホルモンも母乳分泌の準備を行う働きがあるので、乳房の張りを感じ始める人もいます。

ただし、着床してから数日間は、まだ妊娠したことに気づかない人も多いです。

妊娠しやすくするには?排卵日の予測方法

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卵子や精子には寿命があり、あらゆるタイミングが合わないと妊娠は成立しません。妊娠したいと思うのなら、排卵日を把握することが大切です。

妊娠しやすい日とは?

「妊娠しやすいセックスのタイミングは、排卵日」とイメージする人は多いのではないでしょうか。しかし、これは間違いです。

先ほども説明した通り、卵子の寿命は24時間、精子の寿命は72時間です。「すでに排出されている卵子に向かって精子が移動する」よりも、「精子には先に卵管に到着してもらって、排出される卵子を待ち受ける」形のほうが妊娠しやすいといえます。

というわけで、妊娠しやすい日・妊娠しやすいセックスタイミングとは、排卵日の1~2日前です。排卵日のセックスが最も妊娠しやすいわけではないとはいえ、排卵日を把握することが妊娠への近道であることには変わりません。

排卵日を予測するには?-基礎体温で予測する

排卵日を予測するには、基礎体温のデータを利用する方法があります。正確には、基礎体温で排卵が起こることを事前に知ることはできませんが、排卵が起こってたことを知ることはできます。

基礎体温をグラフにしてみると、月経から月経までの間の前半は低温に、後半は高温になります。そして、低温期から高温期に変わるとき、低温期の最終日に排卵があったと推定できます。

ただし、低温期から高温期にはっきりと変化するとは限りません。たまたまそうなのか、いつもそうなのか、自分のパターンを把握するためにも、少なくとも2~3周期は連続して測ることが大切です。

基礎体温は、朝に目が覚めてからすぐに、横になったままで舌の下に婦人体温計を入れて測ります。起き上がると体温が変化してしまうため、夜寝る前に婦人体温計を枕元に置いておき、寝たまま測るようにしてください。なるべく同じ時刻に測るのが望ましいです。基礎体温を測定したら、すぐに記録しましょう。

また、基礎体温と一緒に月経期間やセックスタイミングも記録し、産婦人科に行く場合も、基礎体温を折れ線グラフにしたものを持っていくようにしましょう。

排卵日を予測するには?-おりもので予測する

月経周期に合わせて、おりものも変化します。

おりものの状態には個人差がありますが、排卵日が近づくとエストロゲンがたくさん分泌され、精子が侵入しやすくなるように子宮頚管の粘液が増えます。この時期のおりものの量は増え、色は透明になり、よく伸びるようになります。

そして、排卵が終わると、プロゲステロンの作用によって、子宮頚管の粘液が減って精子が侵入しにくくなります。すると、おりものの量は減り、伸びなくなるのです。

おりものの状態だけで排卵のタイミングを予測することは少し難しいかもしれませんが、おりものは女性の体のバロメーターでもあるので、普段から色やにおい、状態に関心を持つことをおすすめします。

排卵日を予測するには?-排卵検査薬を使う

基礎体温ではグラフの変動から「排卵が起こった」ことがわかりますが、排卵検査薬を使用すると、排卵前に多く分泌されるホルモンを調べることで、事前に「これから排卵が起こる」ことがわかります。

排卵が近づくと、脳下垂体から分泌される黄体形成ホルモン(LH)が急激に増えます。これはLHサージと呼ばれ、LHサージの始まりから34~36時間で排卵します。つまり、検査をしてLHサージがわかれば排卵時期が予測できるというわけです。

ドラッグストアなどで買える排卵検査薬では、尿中のLHの量を調べることができます。それによって、排卵日を事前に予測することができるのです。

排卵日を予測するには?-婦人科での検査「卵胞モニタリング」

より正確に排卵日を知りたいのであれば、婦人科で超音波検査をしてもらうことをおすすめします。

超音波検査は、経膣プローブという棒状の超音波発信装置を膣の中に挿入して行います。この検査では、卵巣内の卵胞の大きさを測定します。卵胞は排卵に向けて大きくなり、排卵前日には約20mmになります。ですから、卵胞の大きさから排卵日を算出することができるのです。

婦人科では卵胞のサイズの他にも、おりものや子宮内膜の状態なども確認します。

不妊治療はどう行う?排卵から着床までの手順

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排卵日を予測して「妊娠しやすい日」にセックスをしても、なかなか妊娠しないことがあります。何度かそのようなことが続くようなら、何かしらの原因があり不妊になっている可能性もあります。子どもを望むのであれば、早めに産婦人科を受診し、原因を明らかにしながら治療を行っていくことをおすすめします。

不妊治療とは?

不妊とは「生殖年令の男女が妊娠を希望し、ある期間避妊事すること無く性交渉をおこなっているのにもかかわらず、妊娠の成立を見ない場合」のことをいいます。現在では1年間妊娠しない場合は不妊と考えるのが一般的です。

「もしかして、不妊かも……」と思ったら、まずは産婦人科で検査を行い、不妊の原因がどこにあるのかをさぐります。

不妊の原因には、

・排卵がうまくいかない ・卵管がつまったり、狭くなったりしている ・子宮に問題があって着床しにくい ・精子の数が少ないまたは運動率が悪い

などがあります。

つまり、男性側にも女性側にも不妊の原因はあるということです。原因がわかれば、それを治療していきます。

不妊治療の一般的なステップ

不妊治療には、「タイミング法」「人工授精」「体外受精」などがあり、タイミング法から順番にステップアップして行われることが多いです。

タイミング法

タイミング法とは、超音波検査などで排卵日を診断し、妊娠しやすい日にセックスのタイミングを合わせる方法です。排卵がないと推測される場合は、内服薬や注射で卵巣を刺激して排卵を起こさせる「排卵誘発法」を行うこともあります。

人工授精

タイミング法でもなかなか妊娠しない場合は、人工授精を行います。これは、採取した十分な量の精子を、妊娠しやすい期間に子宮腔内に注入する治療です。精液は注入の前に遠心分離をします。これは、感染や、精液に含まれるプロスタグランジンによる子宮の痛みを防ぐためです。自然に近い不妊治療ですが、妊娠率はさほど高くはありません。

体外受精

人工授精でも妊娠しない場合は、体外受精を行います。こちらは、女性の体内から卵子を、男性の体内から精子を取り出し、体の外で卵子と精子を受精させ、受精卵を女性の体内に戻す方法です。細胞分裂を順調に繰り返した受精卵を体内に移植したほうが妊娠率が高くなるので、受精させてから数日は体外で培養します。

顕微鏡授精

体外受精を行っても受精が成立しない場合や精子の数が極端に少ない場合は、顕微授精を行います。こちらは、顕微鏡を使って、1つの精子を入れた針で卵子に注入します。

まとめ

赤ちゃんがほしいと思うのなら、妊娠のしくみを理解することが妊娠への近道です。普段から基礎体温を測り、ときには通院して、排卵しているかどうか、排卵日はいつ頃なのかを把握しておきましょう。

(文:今井明子/監修:中林稔先生)

※画像はイメージです


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情報提供元:マイナビウーマン子育て



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