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【医師監修】排卵から着床までの体内メカニズムは? 妊娠の秘訣と不妊治療の流れ

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目次

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妊娠が成立するまで、身体の中ではどのような変化が起きているのでしょう?今回は排卵から妊娠が成立するまでの流れを詳しくご紹介。あわせて、不妊治療についても解説します。

この記事の監修ドクター

六本木レディースクリニック山中 智哉先生 不妊治療専門クリニックとしてどうあるべきかを常に考え、私たちだからこそできる心のこもった診療ができるよう心がけています。 http://www.sbc-ladies.com/

排卵から着床まで体の中では何が起こっている?

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「妊娠は奇跡」と言われることもあるように、受精とは、月に一度排卵される卵子が数億の中からたった1つの精子と出会うこと。その後、着床して子宮に根を下ろします。その時、女性の身体の中ではどのような変化が起きているのでしょうか。

妊娠が成立するまでの流れ

妊娠が成立するまでの流れは、大きく分けると「排卵」→「受精」→「着床」です。排卵後、卵子は卵管に移動し、何億もの精子の中からたった1つの精子と結ばれます。これが受精です。その後、受精卵は細胞分裂をくり返しながら子宮へと移動し、子宮内膜に着床します。受精卵が無事に子宮に着床すると、「妊娠が成立」となります。

卵胞が精子と出会うまでのストーリー

卵巣から排卵された卵子の寿命は1日。一方、射精された精子の寿命は、卵管の中で2〜3日、長くて5日間と言われています。受精するためには、この短い時間に卵子と精子が出会わなければなりません。

射精された何億もの精子は卵子がいる卵管を目指し進みます。しかし、何億かの精子のうち、排卵された卵子の近くまでたどり着くことのできるのは数百だけ。その中からたった1つの精子が卵子の透明膜を破り、卵子の中に入ることができます。その瞬間、卵子の透明膜の性質が変化。他の精子が入り込むことができないよう、バリアが張られます。このように1つの卵子と1つの精子が結びついた瞬間を「受精」といいます。

受精卵が着床するまでのストーリー

受精できればOKかと思いきや、これから受精卵は「着床」するための場所を探し、子宮まで旅をすることになります。この着床で大切になってくるのは「受精卵が子宮の中にいるタイミング」。子宮に到着するのが早すぎても遅すぎても、着床できないのです。

受精後、細胞分裂をくり返しながら、受精卵は子宮へと移動します。受精後3日目に子宮に入った受精卵は、7日目までは子宮の内側に浮かんでいる状態です。受精後7日目になると、受精卵は子宮内膜にもぐり込み、そこに根をおろします。これが「着床」です。着床した受精卵は、母体の血管から必要な栄養や酸素を取り込み、成長していきます。

子宮内膜は、排卵後5~7日後に着床しやすい環境になると考えられており、受精卵が子宮に到着するのが早すぎても遅すぎても、着床はうまく起きません。また、卵管の中や腹腔内など、子宮内膜のないところに着床することもあり、子宮外妊娠と呼ばれています。

着床後の体の変化

着床が起こると、黄体から多量のエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンが分泌されます。月経がストップして子宮内膜は厚くなり、妊娠が継続できるような体になっていくのです。プロゲステロンは全身の筋肉を柔らかくリラックスさせると言われているホルモン。乳房を大きくする働きがあるというエストロゲンの働きで、次第に乳房の張りを感じるようになる人もいます。

着床し、妊娠が成立したとしても、数日の間は妊娠したことに気づかないことが多いでしょう。妊娠の兆候と言われる気持ち悪さや熱っぽさを感じるのはまだ先のことになりますが、ホルモンに敏感な人の中には「眠くなる」「イライラする」などの症状を感じる人もいます。

妊娠しやすくするには?排卵日の予測と着床の促し方

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ここまで、妊娠成立のメカニズムを解説してきました。卵子や精子には寿命がありますが、排卵がきちんとされていると確認できた場合、その日を予測して「受精」が可能な期間を計算することも可能です。排卵日の予測方法や着床を促す方法についてまとめました。

妊娠しやすい日とは?

「妊娠しやすい日」というと、排卵日を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。しかし実際は、最も妊娠しやすいのは排卵日ではありません。

妊娠するには、排卵された卵子が精子と出会うことが大切です。前項でも説明しましたが、精子の生存期間は長くて5日間で、卵子の生存期間は約1日。妊娠しやすい時期は、精子と卵子が出会い、受精できる可能性がある期間なです。

妊娠の可能性が高くなるのは、排卵の4日前から。最も妊娠しやすくなる日は排卵日の2日前から排卵日前日です。排卵日当日になると、妊娠率は低下してしまうと言われています。

妊娠を希望する場合は、まず自分自身の月経周期を知り、排卵日を予測することから始めましょう。予測できたら、妊娠しやすくなる日を狙ってセックスすると、妊娠する確率が高くなります。

排卵日を予測するには?‐基礎体温で予測する

排卵日の予測をするのに、「基礎体温の測定」は欠かせません。基礎体温をつけると月経周期が把握できるので、大まかな排卵日が予測できるようになります。また、計測したグラフを分析することで、「きちんと排卵が行われているか」「黄体機能不全の可能性がないか」などもわかります。

基礎体温は、起床してすぐ安静の状態で、舌下に婦人体温計を入れて計測します。体を起こすなどちょっとした動きで体温は上昇してしまうため、動かずにベッドや布団の中で測りましょう。できるだけ、毎日同じ時間に測るのがベストです。計測した体温は、忘れないうちに基礎体温表に記入しておきます。

正常な場合、基礎体温を測っていると、体温が「低温期」「高温期」の2相に分かれます。低温期から高温期に移行するとき、ガクッと一番体温が下がった日が排卵日とされていますが、基礎体温はちょっとした動きで上下してしまうため、グラフでしっかりと体温が下がった日を確認できない場合もあるようです。高温期は排卵後からおきて、正常な場合は10日以上持続します。

排卵日を予測したくても、「体温が一番下がった日が確認できないから……」と諦めてしまう人もいるかもしれません。でも、排卵日予測を基礎体温は2~3カ月継続して計測し、自分の低温期・高温期を把握すれば、大まかな排卵日が予測可能です。たとえば、生理周期が28日周期だとすれば、月経13~14日前に排卵することが多くなります。

排卵日を予測するには?‐オリモノ、子宮頚部の位置で予測する

基礎体温を計測するほか、子宮頚部やオリモノの状態から排卵日を予測することもできます。

子宮頚部は排卵が近づいてくるにつれ、子宮の奥へと上がっていきます。さらに外子宮口は卵白状の粘液が多く分泌され、開いてくるようになります。この状態を確認することで、排卵日が近いかどうかを見極めることができます。

また、排卵日が近くなると、子宮頸管粘液も増えてくるため、オリモノの状態に変化が現れます。通常、膣内は細菌の進入を防ぐために酸性に保たれていますが、排卵日付近は酸性を嫌う精子のために、子宮頸管はアルカリ性の粘液に満たされるのです。子宮頸管粘液は糸をひくように伸び、卵の白身のような状態。よく伸びる卵白上のオリモノが多くなったら、排卵日が近いサインです。

排卵日を予測するには? – 排卵検査薬を使う

そのほかの方法として、「排卵検査薬を使う」というものがあります。「排卵検査薬」は、尿の黄体化ホルモン(LH)の濃度を測り、排卵日をある程度特定できるというもの。ドラッグストアや薬局などで検査薬を購入することができます。排卵日が近くなったら検査薬を使い始め、一番強く陽性反応が出た日から3日の間に性交渉すると、妊娠の可能性が高くなるとされています。

排卵日を予測するには? – 病院での検査

より正確に排卵日を測定したい場合は、病院で検査を受けましょう。病院では、超音波検査で排卵を確認することができます。細長い専用の「超音波プローベ」を膣の中に入れ、卵巣や子宮の様子をモニターに映し出してチェックします。

排卵日に近づくと卵胞は18-20mm程度の最大径になります。そのため、排卵前に行う超音波検査では、卵巣にできている卵胞の大きさや数から排卵日を予測します。

卵胞がつぶれてなくなっていた場合は、排卵があったと考えられますが、しぼんでなくなってしまったと思われる場合、排卵があったと思える1週間後の黄体中期に血液検査を行い、排卵がされていたかどうか確認します。

いくつかの排卵日を予測する方法をご紹介しましたが、排卵日を正確に特定するのは非常に難しいとされています。そのため、ひとつの方法だけで予測するのではなく、複数の方法をあわせて行ったほうが、より正確性が高まります。たとえば、基礎体温の測定をしつつ、排卵検査薬の使用やオリモノチェックをする、といったものです。

着床を促すには?

東洋医学の考えによると、「排卵から着床にかけての時期は、子宮や卵管の動きを妨げないよう”気”がスムーズに流れていることが大切」とのこと。気がスムーズに流れないのは、どのようなことが原因なのでしょうか?

「ストレスでイライラしている」「頭でいろいろ考えすぎている」「心配事で頭がいっぱい」などの精神的ストレスのほか、「疲労で元気がない」「冷えで血流が悪くなっている」といった疲労や冷えが原因で起こることもあるとのこと。ストレスや疲労をためないよう、こまめに解消していくことが大事なようです。身体を冷やさないように、適度な運動で筋肉を付けて基礎代謝を上げたり、入浴やヨガでリラックスしたり、身体を温める食べ物や飲み物を取り入れるのもいいでしょう。 不妊治療はどう行う?排卵から着床までの手順

基礎体温の測定などで排卵日を予測し、それに合わせてセックスしても、なかなか妊娠しない、というケースもあります。一定の期間を過ぎても妊娠しない場合、不妊の可能性も。不妊の原因となる婦人科疾患にり患している場合もあるので、早めに産婦人科を受診しましょう。

不妊治療はどう行う?排卵から着床までの手順

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基礎体温の測定などで排卵日を予測し、それに合わせてセックスしても、なかなか妊娠しない、というケースもあります。一定の期間を過ぎても妊娠しない場合、不妊の可能性も。不妊の原因となる婦人科疾患にり患している場合もあるので、早めに産婦人科を受診しましょう。

不妊治療とは?

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているのに、一定期間妊娠しない状態のこと。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」は「1年というのが一般的である」と定義しているそうです。不妊治療にはさまざまな種類があり、「この方法なら絶対妊娠できる」というものはありません。不妊の原因は女性側にあるものから、男性側にあるもの、男女ともに原因があるものとさまざまです。そのため、多角的な見方と治療が必要になってきます。

一般的な不妊治療は「タイミング法」「排卵誘発法」「卵管造影法」です。卵管造影法で卵管が詰まっていることが確認できた場合などは、「腹腔鏡手術」などの手術を行います。これらの治療法は保険が適用されます。

その次のステップとしては、「人工授精」「体外受精」が挙げられます。保険が適用されないため、治療法が高額になる可能性があります。

不妊治療の一般的なステップ

不妊治療は、妊娠率の高い時期を予測し、その日にあわせて性交する「タイミング法」から始めるのが一般的です。タイミング法には、自然の周期に合わせる方法と、排卵誘発剤による周期に合わせる方法があります。自然周期に合わせる方法は、身体への負担が低く費用も他の不妊治療に比べて安いのが特徴です。

排卵誘発は、卵巣を刺激して排卵を起こし、卵巣機能を高める方法です。卵巣機能がうまく機能せず、排卵しにくい人に排卵を起こさせる目的で行います。このタイミング法を8カ月~1年ほど行っても妊娠しない場合、次のステップである「人工授精」に進みます。人工授精を8回ほど行った時点で妊娠が確認できない場合、「体外受精」を行います。

一般的にはタイミング法から始めますが、女性の年齢によっては、タイミング法から行っていると、妊娠しにくい年齢に達してしまう可能性もあるため、最初から人工授精・体外受精を行うこともあります。また、重度の男性不妊の場合は、体外受精によって妊娠することも可能です。

なお、それぞれの治療期間や治療のステップアップについては、病院や医師の考えによって異なります。

人工授精の流れ・手順

人工授精は、妊娠できる可能性が高い日に精子を子宮内に直接注入し、卵子と精子が出会う確率を高める不妊治療法です(前のところでも指摘しましたが、妊娠しやすい日について、ここで書いていることと、前に書いていることに矛盾があります)。男性から採取した精子を、注入器具を使って子宮内に注入します。現在は、妊娠率の向上を測るため、採取した精液を遠心分離などによって精製し、活性の高い精子を選別して注入しています。

子宮内に注入された精子は自力で卵管内へ移動し、卵子と自然に出会って受精します。極めて自然妊娠に近い形の治療法で、身体への負担が少ないのが特徴です。妊娠率は5~25%と、患者一人ひとりの状況や医療機関の方法の違いで成績にばらつきがあります。平均して10~15%ぐらいと言われています。

体外授精の流れ・手順

体外受精は、身体の外で精子と卵子を受精させ、受精された卵子(胚)を子宮の中に戻す方法です。男性からは精子、女性からは採卵によって卵子を取り出します。通常は精子を自然受精させますが、乏精子症など精子側の受精障害がある場合には顕微授精を行います。

体外受精の妊娠率は1周期当り25~30%程度と言われていますが、母体の年齢や実施している医療機関などによって違いがあります。母体が高齢の場合、成功率は低くなる傾向にあります。

まとめ

妊娠するために大切になるのは、「妊娠の仕組み」をきちんと理解することと、自身の身体の状態をしっかりと把握しておくこと。基礎体温を計測したり、病院に通院するなどして、きちんと排卵をしているか、排卵日はいつごろなのか確認しておきましょう。ストレスや疲労はホルモンの乱れの原因ともなります。心穏やかにリラックスして毎日を過ごせるよう、心がけたいものですね。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

更新日:2017年7月14日


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