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生理用品も買いに行く!? アジアのイタリア人・台湾男子の恋愛事情 [大久保麻梨子、台湾5年生]

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※前回のお話は「『孤独のグルメ』台湾ロケ裏話 井之頭五郎が舌鼓を打った宜蘭の○アイスって?」でどうぞ


2011年に台湾へ移り住んでから、早6年。
私、大久保麻梨子は、かねてからお付き合いしていた台湾の男性と10ヶ月間の交際を経て結婚した。
もともと結婚願望がなかった私が、異国の地でこんなにトントン拍子に国際結婚をするなんて……。まさかの展開に、自分でもびっくりだ。
そこで今回は、彼との出会いから結婚までの馴れ初めを綴ろうと思う。せっかくなので、知られざる(?)台湾男子の魅力についてもご紹介しよう。

私と彼との出会いは3年前にさかのぼる。
彼は、友達の友達、という近いようで遠い間柄だった。

ある日、台湾で知り合った日本人の親友を食事に誘ったところ、「今日は日本から友達が来ていて、台湾の友達も交えて、みんなでご飯を食べるからぜひ来て」と言われた。
こんな時に台湾では「日本から友達が来ているから今日はだめなの。ごめんね」という展開にはならない。仮に1人の友達から食事に誘われて、事前に来るメンバーを聞いていても、最終的には知らない人(というか、その場にいる誰かの友達)が増えて大人数になっているということが多々あるのだ。
(余談だが、台湾のカラオケ店は日本に比べて個室が広めにつくられている。これも友達が友達を呼び、次から次へと人数が増えていっても対応できるように配慮された結果に違いない)
そんな流れで居合わせた友達の友達のうちの1人が彼だった、というわけだ。

初対面での印象は「なんだか某テレビ番組の司会者みたいな人だなぁ」。5年間の日本暮らしで培ったという流暢な日本語で、初対面の人たちに満遍なく話題を振り、司会進行していた。
話題がライチへと移ると、その日集まっていた日本人チームは誰も新鮮な台湾産ライチを食べたことがないと判明。
すると彼はおもむろに席を立ち、レストランを出て行ってしまったのだ。
不思議に思いながらも話を続けていると、15分後、彼は木の枝を握って戻ってきた。枝の先には、赤々としたライチの果実が実っている。
「はい、食べてみて」
手渡しされた台湾産ライチの美味しかったこと!
香り高く濃厚な味わいに感動。それまでの3年間、なぜ食べたことがなかったんだろう……と後悔しながら、あっという間に皆でたいらげてしまった。(ちなみに台湾産ライチの旬は5~6月。今年は過ぎてしまったが、これを食べるためだけでも台湾に来る価値があるはずだ)

このようにして知り合ったわけだが、その後はFacebook上で繋がっているだけの間柄だった。
それから2年後、私たちの距離が急激に近づくことになる。
当時、免疫力が弱っていたのか風邪を引きやすくなっていた私は、体質改善を目指して、いい漢方のお医者さんを探していた。そんな時にタイミングよく彼が、処方してもらったという漢方薬の写真をFacebookにUP。ぜひ紹介してほしくて、メッセージを送信した。
漢方についての情報交換、というなんとも台湾らしいきっかけで連絡を取り合うようになり、交際に発展して、結婚というゴールに辿り着いたのだ。

全部書くと長くなるし、ちょっと照れくさいので端折(はしょ)るが、ウワサ通り台湾男子はやさしい。
以前、何かの記事で、台湾の男性はアジアのイタリア人だと評されているのを読んだが、たしかに日本人が照れることを普通にやってのける。
たとえば寒いから気をつけて水分とるのを忘れないようにご飯食べてねなど、なんでもない時でも体を気遣うメールがマメに届く。
道を歩く時も車道側に立ってくれたり、可能な限り送り迎えをしようとしてくれたり、重いものを代わりに持ってくれたり……。
食事の席でも取り分けるのは女性ではなく男性が多い。なんと海老の殻までむいてくれる人もいるのだとか。
さらに彼女が生理痛で苦しんでいると「なにか温かいものを買ってきてあげるよ。生理用品は足りてる?羽根つき??」と女の子用品まで躊躇せず買ってきてくれる人もいるんだそうな……。

このように男らしくて女子力が高い台湾男子だが、一番びっくりしたのがプロポーズだった。
その日は夜に番組収録が終わり、彼がテレビ局まで迎えに来てくれた。
私が「友達へのバースデーメッセージを撮りたいから、どこかキレイな場所があるかな」と聞くと、車を走らせて河沿いへ到着。昼間は市民ランナーで賑わう大佳河濱公園へとやって来た。
夜景はキレイだけど暗くてビデオは撮れないねと呟いたところ、彼は「トランクにライトがあるから開けてみて」と言う。
なんでトランクにライトが? 不思議に思いながらも開くと、そこには「嫁給我(ジャーゲイウォー)」、結婚してくださいと書かれたボードがライトアップされていた。ボードは、それまでに2人で撮った写真や風船で飾り付けられていて、大きな花束も添えられている。
あまりにも驚いて感動して泣きながらも、このボードを手作りしている姿を想像すると嬉しいやらおかしいやらで大笑いしてしまった。

あくまでもこれは一例だが、台湾のプロポーズは得てしてロマンティック。友達に手伝ってもらって、もっと盛大にやる人も少なくない。
趣味でバンドのボーカルをやっている彼がライブ中にサプライズでプロポーズをした現場に遭遇したこともある。婚約指輪を買いに行く過程をドラマのように編集して上映。彼女も大喜びで涙を流し、友達みんなが大盛り上がりとなった。

プロポーズはやっぱりドラマティックにしてほしい……なんて夢を思い描いている人なら、台湾男子とお付き合いをしてみるというのもアリかもしれない。

さて最終回となる次回は台湾の結婚式事情についてお話をしよう。

【麻梨子的台湾案内 大佳河濱公園

基隆河に架かる大直橋付近の河川敷に長く広がる公園。整備が行き届いていて、園内には数kmサイクリングロードも併設されています。
台北市内には悠遊カード(宝島オンライン編集部 注:交通系ICカード)があれば簡単に借りられるYouBikeというレンタサイクルが至るところにあるので、サイクリングを楽しむのもオススメ。
ショッピングモール・美麗華(ミラマー)百楽園の観覧車などキレイな景色を遠くに眺めることができるし、バスケット、テニス、バドミントン、ゲートボール場などのスポーツ施設も充実しています。
もちろんライトアップされた夜景も魅力的です。(麻梨子)

<アクセス>
MRT淡水信義線 圓山駅で下車、バス紅線34番に乗り換え大佳國小バス停下車。
もしくはMRT中和新蘆線 行天宮駅でバス72番、222番、527番に乗り換え。


【Profile】
大久保麻梨子(おおくぼ まりこ)

20160816-0084
1984年9月7日、長崎県生まれ。
2003年に「Sea Story Audition 2003 マリンちゃんを探せ!!」で初代グランプリを獲得し、芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍する。2008年、女優業をスタート。CMやドラマ、映画で活躍するのと同時に、写真集を計9冊出版。
2011年、台湾に移住。中国語を学びながら、台湾の芸能界でタレント・女優として活動開始。2013年、日本人として初めて、台湾最大規模のテレビアワード「第48回金鐘獎」テレビ映画部門 最優秀助演女優賞に輝く。2016年TV連続ドラマ「幸福不二家」では主演を務めた。現在は次作ドラマの「四月望雨」を絶賛収録中。

目標は女優として幅広い役に挑戦することと、台湾アンバサダーとして日本と台湾の橋渡しをすること。

Text 大久保麻梨子

*次回は最終回! 8/13(日)掲載予定です。
※文章・画像の無断転載はご遠慮ください

大久保麻梨子 公式Instagramアカウント→
@marilog0907

MANAGEMENT : CHEERS MANAGEMENT CO.,LTD.
AGENT : 

 

 


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