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【医師監修】未熟児(低出生体重児)の合併症・障害リスクは? 成長の違い

目次

未熟児(低出生体重児)で生まれる子どもは決して少なくありません。今回は、未熟児で生まれた場合の合併症や障害のリスク、その成長についてお伝えします。

この記事の監修ドクター

産婦人科医長加藤智子 先生 浜松医科大学医学部医学科卒業、社会医療法人財団新和会八千代病院勤務。日本産科婦人科学会(専門医)、日本医師会(認定産業医)、日本抗加齢医学会(専門医)、NPO法人女性と加齢のヘルスケア学会(更年期カウンセラー)、日本産婦人科内視鏡学会、日本女性心身医学会、検診マンモグラフィ読影認定医、日本気象予報士会東海支部(気象予報士)。女医+(じょいぷらす)所属。 妊娠や子育て、不妊治療、婦人科疾患など皆様が不安なことが多い女性の一生をサポートし、皆さまの悩みに少しでもこたえられるような情報を提供できたらと思います。医師そして気象予報士としての視点でも健康についてアドバイスしていきます。

未熟児とは

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「低出生体重児」=「未熟児」

出生体重が2,500g未満の赤ちゃんをこれまでは「未熟児」と呼んでいました。しかし、現在では未熟児ではなく「低出生体重児」と呼ぶことが一般的です。なお、国内の体出生体重児の出産率は増加傾向にあり、2009年には8.3%となりました。新生児のおよそ12人に1人は低出生体重児ということで、決して珍しいことではないと言えるでしょう。

超未熟児(超低出生体重児)の赤ちゃん

低出生体重児は、体重ごとに細かく分類されています。以下、超未熟児(超低出生体重児)ほか正出生体重児を含む定義を知っていきましょう。

・出生体重2,500g以上4,000g未満:正出生体重児 ・出生体重2,500g未満:低出生体重児 ・出生体重1,500g未満:極低出生体重児 ・出生体重1,000g未満:超低出生体重児

このように、生まれたときの重さによって、さまざまな名称がついています。ちなみに「正出生体重児」とは、出生体重として一般的で特に問題ないと考えられる重さとイメージしていただければよいでしょう。

未熟児と早産児の違いと関係

早産児とは、妊娠37週~妊娠41週6日までを指す「正期産」よりも前に生まれた赤ちゃんを指します。ただし日本では、妊娠21週以前で出産した場合は「流産」と呼んでいますので、実際には「妊娠22週~妊娠36週6日までに生まれた赤ちゃん」が早産児ということになります。

一方、未熟児(低出生体重児)は出生体重2,500g未満を指すだけです。例えば、正期産に生まれていても出生体重が2,500gに届かないケースもありますので、この場合は未熟児(低出生体重児)と呼ばれます。

なお、未熟児(低出生体重児)と早産には深い関係があります。胎児はママのお腹の中で栄養をもらいながら、およそ10ヶ月間かけて少しずつ育ちます。そのため、早い時期に生まれるほど、出生体重が低い傾向があります。

未熟児に関わる障害と疾患とは?

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未熟児(低出生体重児)の出生体重と後遺症には深い関係があります。以下、出生体重と後遺症の率の関係です。

・出生体重1,000g未満…後遺症の率10〜20% ・出生体重1,000g〜1,500g…後遺症の率5〜10% ・出生体重1,500g〜2,000g…後遺症の率5%未満 ・出生体重2,000g以上…後遺症の率5%未満

なお、体の機能がしっかり完成しないまま未熟児(低出生体重児)として生まれた場合には、学習障害、聴力障害、注意欠如多動性障害、視力障害、低体温ほかさまざまな病気や異常が見られるリスクが、正期産の赤ちゃんよりも高くなると言われています。

普通の赤ちゃんと未熟児の成長の違い

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未熟児の養育医療は充実している

体の機能が未熟な未熟児(低出生体重児)は、NICU(新生児集中治療室)やGCU(未熟児室)でケアを受けることとなります。これには、生命維持のサポートをするとともに、感染症・合併症を防ぐ目的があります。

出生体重が2,000gに達していない場合には、保育器に入ることが多いです。ここで薬や人工呼吸器を使った呼吸のサポート、自分でミルクを飲めない赤ちゃんの場合には点滴による栄養補給のサポートを実施します。このように、日本の未熟児(低出生体重児)の養育医療は大変充実しており、仮に出生体重が750〜1,000gであっても生存率はおよそ90%と言われています。自分の出産先がどの程度治療対応可能なのかを事前にしっかり把握しておく必要があります。

病院はいつ退院できる?

赤ちゃんの状態に応じて個人差はありますが、当初の出産予定日前後を退院の1つの目安とすることができるでしょう。なお、赤ちゃんが以下のような状態になることが、退院の目安となります。

・安定した心拍や呼吸が見られる。 ・変節の必要な病気がないか、病気の状態が安定している。 ・順調な体重増加とともに、自力でミルクや母乳が飲める。

未熟児の訪問指導を利用しよう

体重2,500g未満の未熟児(低出生体重児)を出産したママは、届け出を役所や自治体へ出すことが必要です。これは母子保健法第18条で義務付けられているので、必ず提出してください。そうしますと各市区町村がおこなう訪問指導を受けることができ、保健師さんへ赤ちゃんの今後のケア等について相談することができます。

このほか、出生体重2,000g以下で、医師が「入院による養育ケアが必要」と判断した場合には「未熟児養育医療制度」の対象となり、治療費用の助成が受けられます。なお、費用の助成を受けられるのは「指定養育医療機関を利用した場合」に限られます。指定養育医療機関と手続き方法については、各都道府県の保険局、市区町村の窓口などにお問い合わせください。

まとめ

未熟児(低出生体重児)には障害や病気のリスクがありますが、日本の産科医療は大変優秀です。訪問指導や助成制度を利用しつつ、長い目で赤ちゃんの成長を見守りましょう。

(参考「横浜市立大学附属市民総合医療センター総合周産期母子医療センター」 http://www.uraboshi.jp/answer.html 「低出生体重児について」 厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/dl/kenkou-0314c-04.pdf)


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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