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リビ充家族[4] 入居前リフォームとDIYで実現した、家族みんなが思い思いに過ごせる空間

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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リビ充家族[4] 入居前リフォームとDIYで実現した、家族みんなが思い思いに過ごせる空間

家づくりのプロ「一級建築士」であり、片付けのプロ「ライフオーガナイザー」でもある本間ゆりさん。入居前に住まいをリフォームしてリビングを広げることで、多用途に使える開放的な空間を手に入れました。家族全員がリビングに集い、時間を共有する暮らし方についてお聞きします。【連載】リビ充家族
「個室をコンパクトに抑えてリビングを広くとり、家族が集まってそれぞれ充実した時間を過ごす」――そんな「リビ充家族(リビング充実家族)」が増えています。子どもが小さいうちはまだしも、大きくなったら? 勉強は? お父さん、お母さんの居場所は?……「リビ充」を楽しんでいるご家庭にお邪魔し、お話を伺います。入居前リフォームの後は、必要に応じたDIYで暮らしやすさを維持

埼玉県にお住まいの本間さんは、同じく一級建築士の夫と小学5年生の男の子(Sくん)との3人暮らし。もともと3LDKだったマンションを、入居前に2LDKにリフォームしたそうです。

「新居に対する夫婦の希望は、広々としたリビングでくつろぐこと、大きなダイニングテーブルを置くこと、明るいキッチンで料理をすること。そのために、リビング横にあった個室の壁を取り払って、リビング・ダイニングスペースと一体化させました。目障りだったキッチンのつり戸棚とカーテンボックスも取り外し、視覚的な広がりも感じられるようにしています」と本間さん。

【画像1】つり戸棚を取り外したおかげで開放感がアップした上、キッチンに立つ人とダイニングテーブルに座る人のコミュニケーションがスムーズに(写真撮影/片山貴博)

【画像1】つり戸棚を取り外したおかげで開放感がアップした上、キッチンに立つ人とダイニングテーブルに座る人のコミュニケーションがスムーズに(写真撮影/片山貴博)

入居当時2歳だったSくんは、現在10歳。小学校高学年というと、そろそろ授業がむずかしくなるころ。「勉強に集中できる環境を」と子どもに個室を与えるご家庭も多いなか、本間家の選択は「リビング学習の継続」でした。

「息子が高学年になるタイミングで、現在使っていない洋室を子ども部屋にしようと考えていたんです。でも、本人に気持ちを尋ねたところ『今のままがいい』とのことで、今回は見送りました」。Sくんに理由を聞いてみると、少し恥ずかしそうに「お母さんのそばがいい。勉強で分からないところがあったら、すぐに聞けるから」。まだしばらくは、今の学習スタイルのほうが落ち着くようでした。

【画像2】リビング学習を続けると決まって、ダイニングテーブル上の照明と天井に取り付けたスポットライトの白熱灯を蛍光灯に変えたという本間さん。「電球色のほうが雰囲気はいいのですが、蛍光灯のほうが勉強に集中できるようなので」(写真撮影/片山貴博)

【画像2】リビング学習を続けると決まって、ダイニングテーブル上の照明と天井に取り付けたスポットライトの白熱灯を蛍光灯に変えたという本間さん。「電球色のほうが雰囲気はいいのですが、蛍光灯のほうが勉強に集中できるようなので」(写真撮影/片山貴博)

ダイニングスペースの一角に設けているのは、親子のスタディーコーナー。自宅で仕事をしている本間さんの作業スペースになったり、子どもの勉強スペースになったりします。

「デスクと、その上のシェルフ、右手の本棚は、夫がDIYでつくったものです。子どものランドセルや学校の教科書、通信教育の教材などが収まるよう設計したのですが、高学年になると学用品の量が一気に増えて使いづらくなりました。不要なものを整理したりシェルフを改造したりして収納力を上げたので、これで中学生までは問題ないはず。ここからものがあふれないことを祈っています(笑)」

【画像3】デスク前の壁はコンクリートの戸境壁なので、くぎを打つことができません。本間さんは「この場所にシェルフをDIYする前提で、入居前のリフォーム時に大工さんに下地となる板を貼っておいてもらいました」(写真撮影/片山貴博)

【画像3】デスク前の壁はコンクリートの戸境壁なので、くぎを打つことができません。本間さんは「この場所にシェルフをDIYする前提で、入居前のリフォーム時に大工さんに下地となる板を貼っておいてもらいました」(写真撮影/片山貴博)

【画像4】以前は扉なしで飾り棚のように使っていたというデスク上のシェルフに、丁番(開き戸や開き蓋などの開閉軸に用いる金物)で扉を取り付けました。「扉を付けると、見た目を気にせず雑多なものをギュッと入れられるから、収納力が上がりました」(写真撮影/片山貴博)

【画像4】以前は扉なしで飾り棚のように使っていたというデスク上のシェルフに、丁番(開き戸や開き蓋などの開閉軸に用いる金物)で扉を取り付けました。「扉を付けると、見た目を気にせず雑多なものをギュッと入れられるから、収納力が上がりました」(写真撮影/片山貴博)

Sくんもご夫妻も、家にいるときは全員がほとんどの時間をリビングで過ごしているという本間家。家族みんなが集まってゆったりくつろぎ、思い思いに過ごせる空間は、入居前リフォームとDIYで実現したものだったんですね。

勉強、おけいこ、遊び…etc., 小学5年生のリビングでの過ごし方

朝起きてから学校へ行くまで、帰宅してから夜寝るまで、ほとんどの時間をリビングで過ごすというSくんですが、「していること」は勉強ばかりではありません。例えば、学校から帰ったら一番に向かう場所はピアノの前。3歳から習っているピアノの練習を1時間するのが日課です。

【画像5】取材に訪れた日の翌週に、ピアノの発表会を控えていたSくん。演奏する予定の曲「バッハのイタリア協奏曲」を弾いてくれました(写真撮影/片山貴博)

【画像5】取材に訪れた日の翌週に、ピアノの発表会を控えていたSくん。演奏する予定の曲「バッハのイタリア協奏曲」を弾いてくれました(写真撮影/片山貴博)

現在Sくんが夢中になっているのは、「バドスピ(バトルスピリッツ)」や「デュエマ(デュエル・マスターズ)」といったカードゲーム。リビングのテーブルにカードを広げて遊びます。歴史が大好きで、戦国武将や城に関する本をソファに座って読むことも多いのだとか。

本間さんは「カードゲームも歴史も、むずかしすぎて私にはついていけません(笑)。直接遊びの相手をしなくても、リビング・ダイニングとキッチンがつながっていてお互いの気配を感じられるから、子どもも安心して遊びに集中できるようですよ」

【画像6】ピアノの右手にある扉は、造り付けの収納スペース。収納用品で細かく仕切り、Sくんがリビングで遊ぶときに使うカードやレゴのパーツなどを収めています(写真撮影/片山貴博)

【画像6】ピアノの右手にある扉は、造り付けの収納スペース。収納用品で細かく仕切り、Sくんがリビングで遊ぶときに使うカードやレゴのパーツなどを収めています(写真撮影/片山貴博)

ちなみに、小学校中学年までSくんが夢中だったのは「レゴ」。組み立てた作品を飾っているシェルフもDIYしたものだそうです。「もともとは本棚としてつくったものなのですが、どんどん増えるレゴの作品を、せっかくだから飾りながら収納しようと考えて、“レゴ棚”に改造しました」

【画像7】本棚としてDIYしたシェルフは棚板の間隔が広く、小さな作品を飾りづらかったそうです。棚板を付け加えたことで、背の低い作品をたくさん並べて飾れるようになりました(写真撮影/片山貴博)

【画像7】本棚としてDIYしたシェルフは棚板の間隔が広く、小さな作品を飾りづらかったそうです。棚板を付け加えたことで、背の低い作品をたくさん並べて飾れるようになりました(写真撮影/片山貴博)

子どもの成長とともに、リビングに置くものの数や種類は変わってゆきます。その都度、収納場所や収納用品を調整していくことが、本間邸のリビングを快適に保ち続ける秘訣のようでした。

多趣味だからこそ! 趣味のものは「リビング以外」に分散収納

家族共通の趣味が多い本間家では、趣味に関するものはあえて「リビング以外の場所」に収めることで、リビングを広く保っているそうです。

例えば、本。読書好きなご夫妻は建築関係やアート、インテリアに関する本、Sくんは歴史本や図鑑、小さいころに読んでいた絵本など、蔵書は1000冊以上にも及びます。収納しているのは、玄関を入ってすぐの場所に置いた「無印良品」の「スタッキングシェルフ」。……でも、よく見ると本棚の奥に部屋が見えるような?

【画像8】本棚を寝室側に置くか廊下側に置くかで悩んだ末、「だったら中間に置けばいい!」と、壁をくり抜いて設置する方法を思いついたという本間さん(写真撮影/片山貴博)

【画像8】本棚を寝室側に置くか廊下側に置くかで悩んだ末、「だったら中間に置けばいい!」と、壁をくり抜いて設置する方法を思いついたという本間さん(写真撮影/片山貴博)

「実はこの本棚は、寝室と廊下の間の壁をくり抜いて埋め込んだものなんです。自分たちで設計して、作業は大工さんにお願いしました。本棚をゼロから造作すると50万円ほどかかるということだったので、市販の本棚を埋め込んでもらったところ、半額以下で仕上げることができましたよ」

【画像9】寝室で本を読むことも多いため、廊下側からも寝室側からも本を手に取れるのが便利だそうです(写真撮影/片山貴博)

【画像9】寝室で本を読むことも多いため、廊下側からも寝室側からも本を手に取れるのが便利だそうです(写真撮影/片山貴博)

親子で絵を描いたり、ものをつくったりするのも大好きだという本間家。「せっかくつくったんだからしまいこまず、飾りながら収納しよう」という“レゴ棚”と同じ発想で、あちこちに作品が飾られています。

【画像10】子どもの作品をインテリアとして飾るコツは「あえて大きなキャンバスを選ぶこと。作品としての迫力がでます」と話す本間さん(写真撮影/片山貴博)

【画像10】子どもの作品をインテリアとして飾るコツは「あえて大きなキャンバスを選ぶこと。作品としての迫力がでます」と話す本間さん(写真撮影/片山貴博)

寝室の壁にかけられている絵(画像10)は、夫とSくんが描いたもの。アクリル絵の具を塗ったキャンバスに街の絵を描き、カットしたメラミンスポンジで色付けしました。玄関にかかっている作品(画像11)は、Sくんが小学1年生の夏休みの課題としてつくったもの。発泡スチロールに描いた恐竜の絵を糸ノコでカットして、キャンバスに貼り付けました。

【画像11】本間さんによると、「水彩画や筆は意外と扱いがむずかしいので、小さい子にはアクリル絵の具とスポンジがおすすめです。多少失敗しても“味”になりますよ」(写真撮影/片山貴博)

【画像11】本間さんによると、「水彩画や筆は意外と扱いがむずかしいので、小さい子にはアクリル絵の具とスポンジがおすすめです。多少失敗しても“味”になりますよ」(写真撮影/片山貴博)

最近は、新たにロードバイクが家族共通の趣味に加わりました。3人分のバイクは「将来の子ども部屋」に保管しています。直置きすると場所をとるので、壁面にDIYでラックを設置し、バイクをかけて収納しています。「息子が個室を欲しがるまで、ここは自転車部屋として使う予定です(笑)」と本間さん。

【画像12】正面のくぎが打てる壁には直接ラックを取り付け、自転車を1台引っ掛けています。手前側の壁には釘が打てなかったため、下地を貼ってラックを設置。2台の自転車を引っ掛けています(写真撮影/片山貴博)

【画像12】正面のくぎが打てる壁には直接ラックを取り付け、自転車を1台引っ掛けています。手前側の壁には釘が打てなかったため、下地を貼ってラックを設置。2台の自転車を引っ掛けています(写真撮影/片山貴博)

リビングを広くとって多用途に使い、同じ空間の中で家族が思い思いの時間を過ごす「リビ充家族」。そのために本間家が工夫しているのは、リビングの間取りや家具配置、収納方法ばかりではありません。家全体を充実した空間に仕立てあげることではじめてリビングでの家族の時間も充実させられる。……そう気づかせてくれた、本間家の暮らしぶりでした。

●取材協力
本間ゆりさん HP
一級建築士。マスターライフオーガナイザー。2002年「本間秀雄建築設計事務所」を共同主宰。2011年事務所名を「暮らしデザイン 一級建築士事務所」に変更。2012年、日本ライフオーガナイザー協会認定講師「マスターライフオーガナイザー」に。NHK総合「おはよう日本」や朝日新聞出版「AERA」で、自身の親の家の片付けについて語るなど、「老後の生活を豊かに、人が最後まで自立して過ごせる家づくり」を提案している。●【連載】リビ充家族記事一覧
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