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【助産師解説】抱き癖はつく?抱っこの効果と泣きやまないときの対応

目次

抱っこしすぎると抱き癖がつくとよくいわれますが、これは本当なのでしょうか?抱っこが赤ちゃんにもたらす影響について、助産師が詳しく解説します。抱っこしないと泣きやまないときの対応についても、ぜひご覧ください。

この記事を解説してくれた先生 清水茜先生 助産師、国際認定ラクテーションコンサルタント。 東京慈恵会医科大学附属病院の産科、NICU勤務や地域の産婦人科病院にて、妊娠・出産・母乳育児指導・NICUにおける母乳育児指導などに関わる。現在は保健センターで妊婦向けに保健指導を行っている。 自身も、二人の男子を子育て中。

抱っこをし過ぎると抱き癖がつくの?

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「抱っこしすぎると抱き癖がつくよ!」「あとあと大変になるから、抱き癖つけないように気をつけなさい」と、抱き癖についての話を耳にしたことがある方も少なくないでしょう。

たしかに、以前は抱っこをしすぎると抱き癖がつくとの考え方があり、赤ちゃんが泣くとすぐ抱っこするのはあまりよくないことと思われていました。しかし、実は最近はその心配はないとの考えが主流です。むしろ、赤ちゃんは抱っこしてもらうことで安心感や信頼感を覚え、情緒が安定します。

また、他にも発達のさまざまな面でよい影響を及ぼすことが、近年の研究によりわかっています。抱っこを求めるのは赤ちゃんが健全に発達している証拠なので、何も心配せずにたくさん抱っこしてあげましょう。

抱っこはたくさんした方がいい!赤ちゃんへのメリット

では、具体的に抱っこは赤ちゃんにどのような影響をおよぼすのでしょうか?抱っこがもたらすメリットについて詳しく見ていきましょう。

赤ちゃんが抱っこを求める理由

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赤ちゃんは抱っこしてもらうのが大好きです。実際に、大泣きしていたのに抱っこしてあげるとぴたりと泣きやんだ、という経験は、誰しも一度は経験したことがあるでしょう。これは、ママなど信頼できる人と肌が触れ合うことで安心するためでもありますが、赤ちゃんは身体の構造上、寝ている状態より抱っこされている状態の方が好きというのもひとつの理由と考えられています。

人の身体の重心は、成長にともない徐々に下に下がっていき、大人になると骨盤あたりで落ち着くようになります。しかし、赤ちゃんの頃は身体の重心がまだ心臓あたりの高い位置にあるため、仰向けに寝ているとちょっとした動きでも身体は不安定に揺れ動いてしまいます。赤ちゃんにとってこの不安定さはとても怖いものなので、何かしらの刺激や動きがあると、不安になって泣き出すことがあります。重心が位置する胸のあたりをしっかり支えてもらえる抱っこは赤ちゃんにとって好ましい姿勢と言え、このような理由からも、赤ちゃんはママにぴったりくっつける抱っこが大好きなのです。

抱っこが赤ちゃんにもたらす効果とは

ママやパパと肌が触れ合い、身体をぎゅっと支えてもらえることで、赤ちゃんが安らぎと信頼を感じることができる抱っこ。この他にも、抱っこには心身の発達におけるさまざまなメリットがあることが明らかになっています。

1.親の愛情を感じ取り、安心する

赤ちゃんは抱っこされることで親の愛情を感じ取り、抱っこしてくれる人の心臓の音を聞くことで安心感を得るとされています。

2.安心感と信頼感が増すことで、子育てがスムーズに

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赤ちゃんが泣いたときすぐに抱っこしてあげると、その後の子育てがスムーズにいきやすいとの見解もあります。実際に、泣いたときすぐに抱っこした場合とそうでなかった場合とでは、泣きやむまでの時間に差が出るとのデータが出ているようです。いつまでも泣きやまずにぐずられるより、すぐに機嫌が良くなってくれる方が楽なのは、言うまでもありませんよね。

3.自立心を促す効果も

赤ちゃんは、不安で泣く→抱っこで安心するという経験を繰り返すことで、親に対して安心と信頼を得ていきます。自分を守ってくれる人がいるという安心感は、新しいことに挑戦する勇気をもたらし、さまざまな経験をすることで早い自立へとつながっていきます。

4.スキンシップによる発達への影響も

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抱っこは、親と子のスキンシップのひとつです。乳幼児期のスキンシップには、成長ホルモンの分泌がよくなる、消化吸収機能が高まる、脳神経の発達が促される、機嫌をよくして眠気をもよおさせるなどの効果があるとも言われています。

抱っこしないと泣く!生活に支障があるときはどうする?

抱っこにはさまざまなメリットがあるとはいえ、常に抱っこばかりしているわけにもいきませんよね。泣いたりぐずったとき、授乳タイムや親子のスキンシップタイムに抱っこするだけならいくらでもしてあげたいものですが、抱っこしないと泣いてぐずるなど、常に抱っこが必要な状態が続いては困ってしまいます。でも、このような悩みを抱えるママは少なくありません。

赤ちゃんが常に抱っこを求めて生活に支障があるときは、どう対処すればいいのでしょうか?

すぐに抱っこしてあやせないときがあっても気にしないで

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赤ちゃんとずっと一緒にいてあげたい気持ちはあっても、家事や育児などやることがいっぱいの生活ではとてもじゃないけど無理ですよね。常に抱っこやおんぶであやし続けるのは、体力的な面でもつらいでしょう。

そんなときは、赤ちゃんが泣いたら抱っこであやしてあげるのを基本としつつも、毎回そうする必要はありません。まだ自由に動けない赤ちゃんは、全身を使って泣くことで運動してもいるので、成長のためにもたまには泣かせておく時間があっても大丈夫です。

抱っこひもをうまく活用しながら「ながら抱っこ」をしてもよいですね。

赤ちゃんの気持ちに寄り添った声掛けをしてみよう

すぐに抱っこしてあげられないときは、赤ちゃんに声かけをしてあげるといいでしょう。「今○○ちゃんのまんま作ってるからね。ちょっと待っててね~」など、今の状況を説明しながらママの声を聞かせてあげてください。

また、離れるときは「すぐ戻ってくるよ」、泣いているときは「抱っこしてほしいんだね」など、常に赤ちゃんの気持ちに寄り添った声掛けをしてあげると、抱っこを求める回数も徐々に落ち着いてくるはずです。

身近な人に協力してもらおう

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ママたちからよく聞かれる話に「ずっと泣いている赤ちゃんにしゃべり続けていると、意思疎通できる大人と話したくなってくる!!」「ちょっとでも大人と会話したいがために、用もないのにコンビニやスーパーに行くこともある」というようなことがあります。一日中赤ちゃんの相手をしていると、それだけ息が詰まってしまうのでしょう。

赤ちゃんが泣き続けるという状況は、ママにとってはかなりのストレスです。抱っこであやし続けるのにも限界があるでしょう。一人で抱え込むとママの心が壊れてしまいます。そうなる前に周りに助けを求めることも大切です。

赤ちゃんとの愛着関係を築くのは、ママだけの役割ではありません。パパはもちろん、親や親戚、地域の人々など、さまざまな人との愛着関係を築くことで、子供は成長していきます。抱っこの要求に応じることや、声がけしながら赤ちゃんを待たせておくことにも限界を感じるときは、一人でがんばろうとせず、身近な存在に協力してもらいましょう。協力を求められる親族などが近くにいないときは、地域の保健師さんなどに相談し、サポートを活用するといいでしょう。

両親に限らず、たくさんの人と触れ合える経験は、赤ちゃんにとっても幸せなこと。一人でできないなんてママ失格……などと決して思わず、たくさん協力してもらってくださいね。

おばあちゃん世代の「抱き癖つくよ」

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おばあちゃん世代は「泣くたびに抱き上げると抱き癖がつく」という意見を持つ人も少なからずいます。

昔は今のような核家族ではなく、両親以外にも抱っこしてくれる人が同居しており、また労働状況なども相まって、育児と取り巻く環境が今とは異なりました。その後、子供の発達に関する研究が進み、かつて常識と思われていたことでも、今では誤りというケースが多くあります。

おばあちゃんに抱き癖のことを言われたら、理由を説明して「だから、大好きなばあばにもたくさん抱っこされたら、赤ちゃんはすごく嬉しいんだって。抱っこ、お願いね」と返せるといいですね。

まとめ

以前は抱っこしすぎると抱き癖がつくと信じられ、泣いたらすぐ抱っこはNGとの考え方がありましたが、近年の研究により抱っこにはメリットが多いことがわかってきました。赤ちゃんの健全な成長のためにもたくさん抱っこしてあげましょう。生活に支障があるくらい抱っこを求められて困るときは、たまにはあやせないときがあっても気にしないようにしましょう。その際は、やさしい声がけを心がけ、周りの協力も得ながら上手に対応していってください。

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修・解説:清水茜先生)

※画像はイメージです


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マイナビウーマン子育て

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