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【助産師解説】新生児の吐き戻しはなぜ起こる?考えられる3つの原因と対策

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目次

新生児期の吐き戻しについて、その原因と対策を助産師がアドバイスします。赤ちゃんの吐き戻しは生理的なものと言われても、その量や頻度が多いと心配になりますよね。原因別の対策を立てて、不安を取り除きましょう。

この記事の解説助産師 佐藤 裕子先生 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院の総合周産期母子医療センターで10年勤務。現在は助産院マタニティハウスSATOにて、妊娠から出産、産後のトータルケアを担っています。「日々ママや赤ちゃんに寄り添い、笑顔になってくれるのが何よりのやりがいです 」

吐き戻しの2つのタイプと危険サイン

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赤ちゃんの吐き戻しには、2つのタイプがあります。タイプによって原因や対策が異なるだけでなく、場合によっては危険なサインが見られることもあるので、まずはミルクや母乳の吐き方のパターンについて詳しく知っておきましょう。

溢乳(いつにゅう)と嘔吐(おうと)について

赤ちゃんの吐き戻しは、出方によって溢乳と嘔吐の大きく2つのパターンに分かれます。

溢乳とは、授乳後に口から少量の母乳やミルクがだらだらと出てくる状態を指します。授乳後に乳が吐き出されることに変わりはありませんが、赤ちゃん特有の生理的な現象なので問題はありません。「吐く」という言葉には病気のようなイメージが含まれるので、このような現象には「吐」という漢字がつかない「溢乳」という言葉が昔から使われています。

一方の嘔吐は、授乳後に多くの量を一度に吐く状態、または飲んだ母乳やミルクを勢いよく吐き出す状態を指します。嘔吐の場合は生理的なもの以外の要因がひそんでいる可能性があり、その他に見られる症状によっては危険な場合もあるので、注意が必要です。

こんなときはすぐに受診!吐き戻しの5つの危険サイン

嘔吐とともに以下のような症状が見られるときは、すぐにかかりつけの病院を受診しましょう。

・体重がなかなか増えない、増え方が悪い ・これまでなかったのに、急に勢いよく、あるいは大量に吐くようになった ・授乳後の呼吸がおかしい ・不機嫌、飲みっぷりが悪い、顔色が悪いなど、気になる様子が見られる ・発熱、下痢、血便などの症状を伴う このような症状や様子は見られず、吐き戻しの症状だけが見られるときは、原因を見極めて対策を立てることが大切です。気になるときはかかりつけの医師に相談し、一緒に要因を探してみましょう。

赤ちゃんの吐き戻しのよくある原因と対策

では、新生児の吐き戻しにはどのような原因があるのでしょうか。考えらえる3つの要因と対策についてお伝えします。

ゲップ不足の可能性

吐き戻しが起こる原因のひとつに、ゲップの不足が考えられます。

赤ちゃんは、哺乳方法によっては母乳やミルクを飲む際に空気も一緒に飲んでしまいます。まだ飲むのが上手でない新生児期は、よりそうでしょう。空気を飲む量が多いと、授乳後にしっかりゲップをさせないと吐き戻しやすくなるので、吐き戻しが多い赤ちゃんは、まず授乳後にしっかりゲップをさせてあげるよう心がけましょう。

また、母乳の場合はラッチオン(吸着)がうまくいかないと空気を飲みやすくなります。飲むときに赤ちゃんがおっぱいを深くくわえているか、唇を巻き込んでいないか、吸うときに舌打ちするような音がしないかなど、正しくくわえられているかを常に確認しましょう。

ミルクの場合は、乳首の形やサイズが赤ちゃんの口に合わなかったり、ミルクを飲み終わった後も吸い続けると空気を飲みやすくなります。

飲みすぎの可能性

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時間をかけてゲップをさせようとしてもゲップが出ない、あるいはラッチオンなどを見なおしたけれど一向に吐き戻しが改善されないというときは、他の可能性が考えられます。そのひとつが、飲みすぎです。新生児期の赤ちゃんの胃はとっても小さいので、母乳やミルクを必要量以上に飲ませてしまうと飲み過ぎた分は吐いてしまいます。

飲みすぎになってしまうのには、多くの場合に母乳の不足感が要因となります。母乳はミルクと違って飲んだ量がはっきりわからないので、授乳したのに赤ちゃんが泣き続けたり、ぐずったりすると、「もしかして母乳が足りてない?」と心配になりやすいです。不安になって必要以上にミルクを足してしまうと、本当は足りていたとしても赤ちゃんは与えられるままに飲み続け、飲んだ量が多すぎてたくさんの量を吐き戻すことにつながります。そして、吐き戻したことで再び泣き、また授乳する。飲みすぎてまた吐く……という悪循環に陥る「過飲症候群」と呼ばれる状態になる場合もあります。過飲症候群は生後1ヶ月前後に見られやすく、1日の体重増加量が50g以上を示すなどするとその可能性が疑われます。

吐き戻しが多いときは、まずはどれくらい母乳が飲めているか「直母量」※を測ることをお勧めします。そこで母乳の出具合と赤ちゃんの体重増加具合、一日の哺乳回数や一回量をチェックしてトータル的に母乳が多すぎなのかどうか確かめていく必要がありますので、一度助産院や保健師さんに相談してみることをお勧めします。

※直母量:赤ちゃんが母乳を飲み取っている量。授乳前後の赤ちゃんの体重の差分で量る。

胃食道逆流(GER)の可能性

決して飲みすぎているわけではないのによく吐くという場合は、胃食道逆流(GER)によって起きている可能性があります。赤ちゃんの頃は胃と食道のつなぎ目にある逆流防止の弁の機能がまだ弱く、逆流したものが口から出ることもあります。胃食道逆流自体は健康な赤ちゃんにも起こりうる生理的な現象で、生後4ヶ月の乳児の67%に見られるというデータもあります[*1]が、成長に伴い治まっていくことがほとんどです。

飲みすぎていない、かつ授乳のたびにゲップもしっかりさせているのに吐き戻しが多いなど、もしかして胃食道逆流?という疑いがあるときは、胃の中に入る乳の量を少なくすることが大切です。1度の授乳量を目安とされる量より少し減らし、その分授乳回数を1~2回増やすよう工夫してみましょう。また、授乳後は縦抱きの時間を長くすると、重力の関係で吐き戻ししにくくなります。

胃食道逆流(GER)が繰り返し起こる場合は上の対策をほどこしつつ、かかりつけの医師にも相談して検査を受け、今後のアドバイスを受けるようにしてください。

まとめ

生後間もない新生児期に吐き戻しが多いと、ママは不安になってしまうでしょう。でも、だらだらと乳を垂れ流す溢乳(いつにゅう)であれば、生理的な現象なので心配することはありません。特別な対処も必要ないですが、寝ている間に吐いてしまう可能性を考え、授乳直後は顔だけを横に向かすなど対応しましょう。 吐き戻しの場合は主に3つの原因が考えられるので、どのような要因による吐き戻しかを見極め、適切に対応することが大切です。対策しても吐き戻しが一向に改善されないときは、かかりつけの小児科や地域のサポート施設に相談してみてください。また、吐き戻しとともに不機嫌、飲まない、発熱、下痢など他の症状が見られるときも、すぐに医療機関を受診しましょう。

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修・解説:佐藤裕子先生)

※画像はイメージです


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マイナビウーマン子育て

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