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【医師監修】妊娠34週で気をつけたい注意点は? 体の変化・必要なこと

目次

赤ちゃんの平均体重が2,000gを超えてくるころです。肺の機能が完成し、赤ちゃんは外の世界でも自力で呼吸ができるようになりますます。とはいえ、このころの出産はまだ早産にあたり、なるべく避けたいもの。無理をせずに過ごしつつ、入院の準備など万が一の事態にも備えておきましょう。

この記事の監修ドクター 産婦人科医太田寛先生 アルテミスウィメンズホスピタル産婦人科(東京都東久留米市)勤務。京都大学電気工学科卒業、日本航空羽田整備工場勤務。東京医科歯科大学卒業後、茅ヶ崎徳洲会総合病院、日本赤十字社医療センター、北里大学医学部公衆衛生学助教、瀬戸病院を経て現在に至る。日本産科婦人科学会専門医、日本医師会認定産業医、医学博士、インフェクションコントロールドクターICD)、女性のヘルスケアアドバイザー、航空級無線通信士

妊娠34週ってどんな時期?

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赤ちゃんの平均推定体重は2,156g[*1]。この頃の赤ちゃんの体重は一週間に150g前後増えていくので、ママの体への負担感は今まで以上に増していきます。引き続きできるだけ無理をしないようにしましょう。

妊娠34週に体内で起きる変化

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赤ちゃんの変化

この時期には全身に皮下脂肪がつき、老人のようにしわだらけだった顔にも丸みが出てきます。また、皮膚をおおっていた産毛が減り、肌の色は半透明から赤ちゃんの肌色に近づいてきます。赤ちゃんはママのお腹のなかで睡眠と覚醒をくりかえしており、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)の区別もあります。

このころには肺サーファクタントという、ヒトが肺呼吸をするために必要な物質が十分に分泌されるようになり、肺の機能が完成します。もしこの時期に生まれたとしても赤ちゃんは自力で呼吸ができるため、生存率は正期産(37週以降42週未満)で生まれた場合とほぼ変わりません。

ただ、新生児期の合併症などのリスクが正期産児に比べると高いため、この時期の出産も「早産」となり、できるだけ避けたほうが良いとされています。

ママの変化

どんどん成長が進む赤ちゃんの重さに耐えきれず、腰痛が悪化することがあります。坐骨神経痛はおしりから太ももの後ろ、ときには膝下まで痛みが走り、歩くのも困難になることがあります。これは、腰から足先まで伸びる坐骨神経が大きくなった子宮に圧迫されるなどして起こります。

肋骨の周辺などが痛む肋間神経痛が起こることもあります。妊娠後期になり、お腹の中が狭くなった赤ちゃんが手足を肋骨の下あたりまで伸ばすことにより起こる痛みです。赤ちゃんの位置が変わると痛みはなくなりますが、赤ちゃんの動き方次第ではママは呼吸ができないほどの痛みを感じることもあります。

むくみで手足がしびれたり、靴が入らないこともあります。幅広の靴や、歩きやすい運動靴を選ぶようにしましょう。

妊娠34週に必要なこと

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無理せず過ごすこと

この時期は、頻尿や尿漏れ、動悸など、さまざまなマイナートラブルに悩まされます。お腹の中で急速に育つ赤ちゃんを大切にするために、日頃から無理のない生活を続けるのはもちろん、何か変化があったとき、大丈夫かなと思うときは、まずは電話で状態を話すなど、遠慮せず医療機関に相談するようにしましょう。もちろん、2週間に1度の妊婦健診は必ず受けましょう。

産休・里帰りが始まるころ。手続きなどの再確認を

あとひと月と少しで出産予定日を迎える妊娠34週。出産の準備で忘れていることはないか、再確認しておきましょう。

出生届、乳幼児医療費助成、児童手当、健康保険

出生届は生まれた日を含めて14日以内に、パパ、ママ、同居者などが出生地、本籍地または届け出た人の所在地の市区町村役場に届け出ます。乳幼児医療費助成や児童手当も申請窓口は同様に地方自治体ですので、事前に一度、住所のある自治体のホームページなどで手続きについて確認をしておきましょう。

また、生まれた子は両親どちらかの扶養として健康保険に加入することになります。国民健康保険なら自治体で、それ以外は勤務先の健康保険組合や共済組合での手続きになります。申請方法を事前にチェックしておきましょう。

産休・育休、出産手当金、出産育児一時金、休業中の税金、里帰り時の移動準備

このころにはそろそろ産休(産前休業・産後休業)に入るママもいるでしょう。産前休業は産前6週間(予定日を含めて42日間、双子以上なら14週間)、産後休業は産後8週間(出産の翌日から56日間)です。産休後に育児休業を申請する場合も、勤務先での手続きが必要なので、仕事の引き継ぎとともに手続きについて確認しておきましょう。なお、育児休業の申出期限は、法律で休業開始予定日の1か月前までと定められています。

産前産後休暇が無給の場合、健康保険組合から休業1日につき、日給の3分の2相当額の「出産手当金」が支給されます。これは健康保険組合に申請しますが、職場で手続きができます。

「出産育児一時金」は仕事を持つ・持たないにかかわらず、加入している健康保険組合から出産費用の一部(2019年で42万円まで)が支払われます。受け取り方法により手続きは異なります。医療機関に直接支払われるのでママは出産費用と出産育児一時金との差額だけを支払えばよい「直接支払制度」を利用する場合、医療機関に保険証を提示・代理契約を結びます。健康保険組合への事前申請は不要です。

一方、直接支払制度を導入していない小規模な医療機関で出産予定でも直接支払制度同様、差額の支払いだけで済む「受取代理制度」を利用する場合は、健康保険組合への事前申請も必要です。この場合、予定日の2ヶ月前を過ぎたら、医師の証明のある申請書を健康保険組合に提出します。

なお、上記のように医療機関に出産育児一時金が支払われることを希望しない場合は、産後になってから健康保険組合に申請したうえで支給を受ける方法もあります。

産休・育休中の住民税の支払い法、社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料)の支払いの免除申請についても、職場で説明してもらいましょう。

里帰り出産の場合、産休に入るタイミングの34~35週に移動する人が多いでしょう。移動のときに体に負担がかからないよう、休憩をしながら余裕を持って移動できるよう計画をたて、交通機関の座席指定なども済ませておきましょう。

妊娠34週の注意点

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「前期破水」と尿漏れを間違えないように

前期破水とは陣痛が始まる前に破水することです。前期破水には、子宮内の細菌感染や羊水過多や多胎妊娠などで子宮の壁が過度に伸びること、子宮頸管の異常などにより引き起こされると考えられています。妊娠後期には水っぽいおりものの量が増えたり、膀胱が圧迫されたりして尿漏れをすることもあるため、これらと前期破水を間違えることもあります。ちょろちょろと水分が流れ、止まらないときは、尿漏れでなく前期破水の可能性があるので、かかりつけ医を受診しましょう。

なお、通常、腟内は酸性に保たれていますが、破水の場合はアルカリ性の羊水が腟内に流れ込んでいるので、成分を調べればだいたいの場合は診断がつきます。破水ならば9割が24時間以内に陣痛がくるとされており、そのまま入院になります[*2]。

「早産」の兆候を見逃さないように

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切迫早産とは、子宮収縮(お腹のはりや痛み)が規則的に、何度も起こり、子宮の出口(子宮口)が開いて赤ちゃんが出てきそうな状態になることです。お腹の張り、痛みが続くときはかかりつけ医を受診しましょう。

切迫早産と診断されたら、医師の指示に従い、いつもよりは少し安静にして過ごしましょう。

腰痛対策をしよう

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猫のポーズ

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腰痛を和らげるには、入浴で痛いところを温めるほか、マッサージやストレッチ運動が効果的です。坐骨神経痛には「骨盤傾斜運動」がよいといわれています。これは、①背中を壁に密着させて立つ、②腰のくびれのところを壁に押し付けて息を吸いこむというものです。

腰痛対策で代表的なのが「キャットストレッチ]で、ヨガの猫のポーズと同じです。 ①四つん這いになって背中をまっすぐにのばす ②息を吐きながら、おへそを見るようにして背中を丸める ③ゆっくり息を吸いながら背中を反らせる というものです。痛みが強いときは、①と②までにします。

湿布は妊娠後期には使ってはいけないものがあるので、自己判断せず、医師に相談してください。

妊娠線は予防できるの?

妊娠線とは、妊娠中に短期間で急激に体重が増え、皮膚が引っ張られてできるくぼみや線です。色はピンク、赤、黒、青または紫や肌より明るいものもあり、腕、お尻、胸、太ももなどにもできます。妊娠期以外でも急激に太ったときや皮膚にストレスがかかったときにできるため、総称して「ストレッチマーク」「肉割れ」とも呼ばれます。

妊娠線が出る可能性を減らすための最善の方法は、あまり急激に体重を増やしすぎないことです。妊娠中は、比較的短期間で体重が増えますが、バランスの良い食事を摂りながら、適度な運動で体重を上手にコントロールしていきましょう。これは妊娠線を最小限に抑えるのに役立つだけでなく、ママと赤ちゃんの体調を整えるためにも大切なことです。

なお、お腹の中央に縦に伸びた黒っぽい線は正中線(せいちゅうせん)といって妊娠線とはまた別のものです。生まれつき、男女どちらにもあります。こちらは妊娠でお腹が大きくなり、ホルモンバランスが崩れてメラニン色素が増加することによって、色が濃くなることがあります。出産後、ホルモンバランスが落ち着けば、色も薄くなっていきます。

自分の皮膚に合ったオイルを塗るのは皮膚のケアとしては問題ありませんが、妊娠線や正中線への効果は少ないでしょう。時間とともに自然に薄くなっていくので、あまり気にしないようにしましょう。

急な出産への備えを再確認

妊娠9ヶ月まで順調であったママでも、まだ早産となるリスクはあります。急な出産に備えて、準備は万全にしておきましょう。出産したら誰に知らせるか、入院先や里帰り先でも必要な連絡先がすぐわかるようにリストをつくっておくとよいでしょう。また、入院時の持ち物はすべてそろっているかチェックしておきしょう。

まとめ

だんだん、出産が現実味を帯びてくるころです。体のほうは腰痛をはじめ負担が大きくなりますが、 できるだけ無理をせず、ゆったりと過ごすようにしましょう。出産の準備を整えつつ、料理が大変な日は宅配にするなど、手を抜くことも必要です。

(文:山崎ひろみ/監修:太田寛先生)

※画像はイメージです


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マイナビウーマン子育て

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